オギヤカ ~前編~
2021年06月15日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。一昨日、無事に【ユッカヌヒー】という行事が終わりました。なかなか大変な行事で、スタッフもホッと一息ついているところです。
ちなみに私は「ちんびん」を12本も食べました。笑 今、この記事を書いている時、雨はやんでいますが、薄暗い曇り空に覆われています。最近はずっと雨が続いていて、強い雨もちょくちょく降っています。
タイミング悪くその時に外出し、がっつり濡れたことも。しばらくは晴れたり雨降りだったり、不安定な天気が続きそうです。梅雨明けはもうしばらくって感じですかね。今しばらくは、傘の携帯が必須ですね。
1ヶ月前ぐらいから「尚円王」について書いてきました。最近よく、「尚円王」DVD販売というCMがよくTVで流れるので、この機会にと思い、ドラマにそって紹介してきました。
その時、彼のパートナーであるオギヤカについても書きたいなと思っていました。彼女もまた、なかなか肝の据わった女性というイメージです。それでは、オギヤカとはどんな女性だったのかをみてみましょう。
尚円王
オギヤカと言えば、尚円王が琉球国王になる前、金丸と名乗っていた時期に彼の妻となっています。まず、尚円王については過去ブログでチェックしましょう。
金丸を取り立ててくれた尚泰久王。彼が亡くなると、尚泰久の三男・尚徳が次の国王へ。若い国王は側近の国相・程茂(ていも)と共に、金丸に反発する姿勢を見せます。
命を狙われた金丸は隠居する事で難を逃れます。その後、自分を取り立ててくれた護佐丸に謀反の罪をきせて殺したのは尚徳王だと知った金丸。護佐丸のため、琉球国民のため、金丸はついに行動する事を決意します。
尚徳王を久高島へ誘導したのを見計らい、首里城へ侵入した金丸一行。そこへ現れたのが、鬼と称えられる猛将・大城賢雄(うふぐすくけんゆう)。何とか金丸が彼を倒し(史実では違います)、程茂も討ち取って、首里城をおさえました。
尚徳王もまた久高島で討ち取られます。金丸は、周りの人々から「新たな琉球国王になるよう」うながされますが、農民出身なので王になる事は出来ないと拒否。
しかし「農民の出だからこそ、民の心がわかるはず」と強い説得を受け続け、ついに国王になる事を決意。尚巴志の血を受け継ぐ第一尚氏は途絶え、「金丸」改め「尚円王」が第二尚氏初代国王として、新たな琉球史を築いていく事になります。
オギヤカと金丸は年の差婚
ドラマゆえ、史実とは違う面もありますが、その点は各記事で説明も入れています。さて、今回スポットを当てるオギヤカですが、ドラマでは第1話にて、金丸を暗殺しようとする刺客として描かれていました。
自分が知る限り金丸を殺そうとしたという事実はありません。漢字表記で「宇喜也嘉」と書くオギヤカは21歳の時、国王になる前の金丸と結婚しています。結婚時の金丸の年齢はなんと51歳。実に年齢差30歳の年の差婚というわけです。
そして二人の間には真加戸樽金(まかとたるがね)という男の子が生まれます。後に尚真王となる人物です。
ドラマとは違い、オギヤカはファーストレディになってからの強権ぶりが注目される人物です。彼女はどんな事をしたのでしょうか?
我が子を国王にするため
ドラマにも登場していた金丸(尚円王)の弟・宣(せん)。1476年に尚円王が62歳で亡くなると、尚宣威王として第2尚氏の2代目国王となります。尚円王には跡継ぎの真加戸樽金がいましたが、当時まだ12歳という若さゆえ弟の方が王位を継ぎました。
ところがここで事件が起きます。新国王の即位式の最中、神女が国王に捧げる祝福の神歌(オモロ)を、尚宣威ではなく真加戸樽金に対して歌ったのです。つまり、神は尚宣威が王になる事を認めていないというわけです。
即位式で立場のない状況に追い込まれた尚宣威は非常に落胆し、王位をオギヤカの息子に譲りました。尚宣威は隠居し首里を離れますが、翌年にこの世を去っている事から、よほどショックだったのかもしれません。
しかし、神女が尚宣威でなく尚真王にオモロを捧げたのは、オギヤカの陰謀だと言われています。我が子を国王にさせるため、尚宣威は神に認められてないということにして、立場的に追い詰めたのです。
即位式という神事にまで策略の手を回すとは… すごい女性ですね。
琉球史唯一の女帝?
13歳という若さで王になった尚真王。もちろん直接政治など出来るはずもなく、普通なら周りに居る国相などの経験者に、国の運営をゆだねるところです。ところが、琉球王府の中心に君臨したのは母親であるオギヤカ。
かつての琉球において「女性は神聖な宗教的な力を持つ」とされ、権力は持っていました。しかしその権力を発動するのは神事などに限られています。琉球史において政治の表舞台で女性の名前が出るのはオギヤカぐらいのもの。
当時まだ30代という若さで、琉球国のトップとなった女帝オギヤカは、あらゆるものを推進させていきます。
まず、我が子・尚真王の地位を後の世にも確固たるものにするため、尚宣威の血筋を排除します。また、王府の支配下に神女達を組み込み「聞得大君(きこえおおきみ)」という最高位の神職を設置、自分の長女を初代聞得大君に任命するなどしています。
オギヤカがどのようにして尚宣威の血筋を排除し、自らの支配力を増大させていったかは、また別の機会に述べるとしましょう。とにかく彼女の徹底ぶりはすさまじさを感じるほどですよ。
次の大きな行事に向けて
次にやってくる大きな行事は旧盆です。まだ2ヶ月も先ですが、わずか3日の間で多くのウチナーンチュがこの行事を執り行いますから、短期集中で膨大な数の行事用お菓子を作る事になります。
7月に入れば、すでにその準備はスタートします。コロナの影響で、どれほどの規模になるかが計算しづらいところではあります。去年もコロナだからと、少し数を抑えたら足りないものがあったりするなど、判断が難しい時期なんですよね。
マルキヨ製菓は「美味しいお菓子で、食べてくれた人を笑顔にする」、そして「沖縄の行事を支える」。この2つをモットーに、日々頑張っています。
今日も美味しいお菓子を作るため、スタッフ一同頑張っていますので、店頭でマルキヨ製菓のお菓子を見かけたら、是非、手に取ってみて下さい。
今しばらくコロナと付き合いながら頑張っていきたいと思います。
今回はこの辺で。
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