沖縄の雑学
2024年06月11日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今週は雨降りが続いている沖縄です。先週は晴れた期間があったので、「そろそろ梅雨明けかな?」と思ったりもしましたが、まだまだ梅雨は続きそうです。
ダムの貯水率も上昇しているようなので、今夏は断水になる事はないでしょう。なので今日も朝からザーザー雨降りですが、断水の心配がなくなる事をポジティブにとらえ、仕事を頑張っているところです。
さて、特に大きな行事の無いこの時期。毎回「ブログ、何を書こうかな?」と悩むところです。定期的にお菓子の紹介はしますが、それ以外のネタをどうしようかと。ここでふと、台風1号の事を思い出しました。
ちょっと前、台風1号が発生し、沖縄の南の海上を通過しました。みなさんは「台風は沖縄に上陸しない」という事をご存じでしょうか? 沖縄の人も知らない人が多いようですが、本土の方はどれぐらいの人がそれを知っているでしょう?
今回はそんな「沖縄の雑学」を紹介してみたいと思います。
台風は沖縄に上陸しない
台風は、沖縄県に上陸する事はけしてありません。それは言葉の定義によるものです。
気象庁のホームページによれば、台風の中心が北海道・本州・四国・九州(沖縄除く)の海岸線に到達した時、「台風が上陸した」という言葉を使います。
しかし、小さな島や半島に到達した台風が、その地を横切る形で海に出た場合は「台風が通過した」という言葉を使います。
沖縄は北海道と違って小さな島国です。それゆえ、その定義によれば「台風が上陸した」ではなく「台風が通過した」という表現になるわけです。
ご存じの通り、沖縄は何度も何度も台風に直面しています。言葉の定義により、その状況は「台風が上陸した」ではなく「台風が通過した」と表現しているだけなのです。
けっこう沖縄の人にも「台風は沖縄に上陸する事は無い」という事を知らない人も多いですので、機会があればこの雑学を披露して下さい。
946ml・473mlは戦争の名残
スーパーやコンビニに行くと、紙パックの飲料水を目にします。1L(リットル)パックとか500ml(ミリリットル)パックもありますが、946mlパックや473mlパックも目にする事でしょう。
沖縄の人にとっては当たり前の光景ですが、本土のスーパーで946や473を見る事は無いようです。明らかに1Lや500mlの方がわかりやすいのに、この中途半端な数値はどこから来ているのでしょうか?
意外かもしれませんが、沖縄の紙パック飲料に946mlや473mlがある理由、それは戦争が関係しています。1945年に戦争が終結し、沖縄はアメリカの統治下に置かれる事になりました。
復帰の年が1972年ですから、実に約27年間、沖縄は日本から切り離された状態が続いた訳です。アメリカ統治下の沖縄ではドル単位のお金も使われましたし、車も右車線通行でした。つまり、アメリカ基準で日常が動いていたわけです。
そのアメリカで使われていた液体容量を表す単位がバレル・ガロンでした。現在でも石油の量を表す時に使われていますね。1バレルは国によって差異がありますが、約159リットルになります。
バレルの下の単位がガロンとなり、アメリカにおける1ガロンは3.784L(リットル)になります。そのクォーター(4分の1)サイズが946ml(ミリリットル)。さらにその半分のサイズが473ml(ミリリットル)というわけです。
アメリカ統治下の沖縄ではその単位で飲料が作られ、今もそれが続いているのです。本土から沖縄に輸送されている紙パック飲料は1L・500mlですが、沖縄で作られている紙パック飲料の容量は946ml・473mlとなっています。
本土から沖縄に訪れた方はスーパーに入った際、飲料水コーナーをチェックしてみて下さい。ヨーゴやさんぴん茶など、沖縄で作られる紙パック飲料の単位は946mlや473mlになっているはずです。
沖縄で946mlや473mlが使われる理由。それは、戦争が関係しているという雑学でした。
バスは手を挙げて停める
「沖縄では当たり前でも、本土ではそうじゃない」ものはいっぱいありまして、例えば「スーパーでは、出来たてアチコーコーの豆腐が売られている」も、その1つでしょう。
冷やされたパックの豆腐はもちろん売っていますが、沖縄ではアチコーコー豆腐も売られているのです。我々沖縄県民からすると「当たり前」ですが、県外では当たり前ではないようです。
その「沖縄では当たり前でも、本土ではそうじゃない」ものが変化したものがあるようです。その1つが、「バス停でバスに乗りたい時は、やってきたバスに向かって手を挙げる」です。
私も沖縄の人なので、子どもの頃からバス停でバスがやってきたら普通に手を挙げてバスを停めていました。「本土のバスは手を挙げなくても停まるらしい」という噂は耳にしていましたが、沖縄では手を挙げてバスを停めるのが常識でした。
しかし、現在の沖縄では、バス停で手を挙げる人がいなくてもバスは自動的に停まるようです。
では、「昔の沖縄のバス停でバスがやってきた時、手を挙げなかったらどうなるか?」ですが、バスから降りる人がいたら普通に停まりますが、入り口を開けません。降りる人がいなければ、例えバス停に人が立っていたとしても素通りします。
実際私も学生の頃、乗りたいバスが来たのにとぅるばって(ぼんやりして)手を挙げず、素通りされた経験は何度かあります。現代のようにスマホがあれば、それに夢中になってバスに素通りされる事も十分考えられるでしょう。
当時、「手を挙げないとバスが停まらない」理由は2つあります。同じバス停で複数の路線が使われている時、自分が乗るバスに対しては手を挙げ、乗らないバスは手を挙げないでアピールするのが1つの理由。
例えば自分は5番線のバスの乗りたいのに、3番線のバスが来た場合は手を挙げません。そのバス停で手を挙げる人がいなければ、3番線のバスは素通りするわけです。逆に5番線が来たら、しっかり手を挙げ「乗ります」とアピールします。
もう1つの理由が、バス停は待ち合わせに使われる事も多く、「バスに乗らないけどバス停にいる」という人も多いからだと言われています。特に目立つ建物がない地域では、バス停を待ち合わせ場所にする事も多いでしょう。
いつ頃からかわかりませんが、現在の沖縄のバスは乗降客がいてもいなくても、しっかりバス停で停まるようです。もし、バス停で手を挙げて停めようとする人がいたら、年配者で久しぶりにバスに乗る人かもしれませんね。昔のクセでつい、という感じで。
「バス停でバスに乗りたい時は、やってきたバスに向かって手を挙げる」は、過去の雑学というわけです。
今回は「沖縄に台風は上陸しない」「紙パック飲料は946ml・473mlは戦争の名残」「バスは手を挙げて停める」の3つの沖縄雑学を紹介しました。ただし、3つ目は過去の雑学になります。
他にもいろいろありますが、それはまた別の機会に紹介する事としましょう。雨降りのせいで今日も洗濯物は室内干し。そんな日は
美味しいお菓子を食べ、テンションを上げて仕事を頑張りたいと思います。
今回はこの辺で。
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