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首里城の赤に挑んだ男達 ~その4~

2020年01月20日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今朝はかなり冷え込んでいましたね。なかなか布団から出られなかった人も多いのではないでしょうか?
 
先週の土曜日、【ウガンブトゥチ】という行事も無事に終わり、マルキヨ製菓のウチャヌクもけっこう売れていたという話を聞いて、ホッとしているところです。
 
さて、今回のブログでは、過去3回にわたってお送りしてきた首里城の「赤」に挑んだ男達の話です。去年、NHKが「首里城」に関する番組を名作シリーズとして5夜連続で放送しました。

 

第3夜で放送された「プロジェクトX:炎を見ろ赤き城の伝説~首里城・執念の親子瓦~」(2002年2月放送)の内容がすごく良かったので、ブログを通して記録しています。
 
見逃した方はこのブログを読んで、首里城の赤に挑んだ男達の熱きドラマを感じて下さい。
 

バックナンバー

 
「その1」では、首里城復元に必要不可欠な男達を紹介し、復興計画が起ち上がったところまでを紹介。

⇒【首里城の赤に挑んだ男達 ~その1~

 

「その2」では、古文書の鬼と呼ばれた高良倉吉があらゆる資料を洗い出し、その調査を元にチームがアジアの国々に飛んで、首里城を復元するためのデータを集めた様子を紹介。

 

戦前、首里城の赤瓦を葺いた瓦職人・奥原崇実(おくはらそうじつ)が首里城の赤瓦を復元させようと立ち上がりますが、病に倒れ入院。

 

息子の崇典(そうてん)が「子供の頃から父に瓦作りを仕込まれていた自分なら、首里城の赤瓦を焼く事ができる」と、首里城の赤瓦に挑む事になりました。

⇒【首里城の赤に挑んだ男達 ~その2~

 

父に「生やさしいものではない。やめろ」と警告されるも、崇典は瓦を焼き続けます。しかし、沖縄の台風に耐える強度と、首里王朝時代の気品を漂わせる赤の2つを持った瓦が焼けずに苦悩。
 
1億円もの借金をし、何万枚もの瓦を焼くも失敗ばかり。体重が10kgも落ち、追い込まれた状況に陥ります。
 
一方、高良倉吉を中心とするチームは、探し出した古文書の情報から、首里城の柱や壁の赤を特定。しかし、どうしても窓の格子に塗られた赤色の正体がわからない。
 
顔料が赤土という事まで突き止めていましたが、沖縄本島どこを探しても顔料となる赤土が見つかりませんでした。

⇒【首里城の赤に挑んだ男達 ~その3~
 

久米島にあった赤土

 
古文書の鬼と呼ばれた高良倉吉。顔料となる赤土の正体を突き止めるため、来る日も来る日も古文書に目を通し続けました。
 
家族とドライブに出かけても、道路脇の土が気になり、そのたびに車を止め、赤土を調べる。そんな彼の姿に家族もあきれてしまいます。
 
ある日のこと、19世紀に久米島の役人が書いた献上品の記録「久米中里間切公事帳」という資料を目にします。その中に「久米の赤土を首里に送れ」という記述を見つけました。
 
「これだ!」と思い、首里城復元のチームは沖縄の西50kmにある久米島へと飛びます。久米島の地図を確認しながら、目につく赤土を片っ端から採取。しかし、顔料となる赤土は見つかりません。
 

中村康石(なかむらこうせき)

 
ふと、1つの建物が目に入りました。久米島で唯一の陶芸家、中村康石(当時37歳)の工房です。中村は故郷・久米島の土にほれ込み、10年間、土と共に生きてきた男。そんな彼に、「顔料になるほどの赤土を知りませんか?」と尋ねました。
 
「あれしかない」と、中村は島の奥深くにある崖の上までチームを案内します。そこにあったのは深紅の赤土。その土を見たメンバーは「これだ!」と確信。ついに、首里城の格子に塗る顔料にたどり着いたのです!
 

ついに復活! 首里城の赤瓦

 
一方、赤瓦を焼き続けていた奥原崇典ですが、その失敗は4万枚にも及んでいました。その額、およそ1千万円。「首里城の赤瓦に挑めば、命を落とすぞ」という、父の警告が頭に浮かびます。
 
現場での工程は進んでいるのに、瓦だけが足止めを食らった状態が続き、そのプレッシャーから目は血走り、どんどん生気も奪われていきました。
 
崇典はある日、首里王朝の王族が眠る陵墓「玉陵(たまうどぅん)」を訪ねます。そこに眠る王達に手を合わせ、「私に瓦を焼く力を与えて下さい」と頼みました。そんな崇典のそばに、1人の老人が現れます。
 
療養先を病院から自宅に変えていた父・崇実(そうじつ)です。「慌てるな、炎を見ろ」と言うと、崇典の後ろに座りました。
 
かつて父の背中を見て育った崇典。今度は「父が自分の背中を見ている」状況に、冷静さを取り戻し、窯の炎を見つめます。どの温度で空気を送るか、タイミングを探り続けました。
 
火を入れてから30時間。瓦が炎と溶け合い、透明に見える瞬間がありました。そのタイミングで空気を送り込みます。夜が明け、窯を開くと、そこには見事な気品あふれる赤瓦があったのです。
 
水をはじくテストで強度がある事も確認。水をはじいた後も、鮮やかな赤色が映え、まさに最高の赤瓦でした。
 
瓦が出来ず苦悩していた頃、「大工が柱を削り、屋根を作ってもその仕事は見えない。しかし、瓦だけはその仕事ぶりが見える。その瓦に魂が入っていなければどうするんだ?」と話し合っていた高良倉吉と奥原崇典。
 
完成した赤瓦を見た倉吉は胸を打たれました。奥原の思いが込められている赤瓦は、改めて奥原のすごさを感じさせました。
 
こうして、首里城の「赤」は全てがゴールに到達。ついに、首里城を復元する時が来ました。この後にもう少し、胸熱のドラマがありますので、それは次回の最終回でお話ししたいと思います。
 

今週の土曜日は正月

 
ウガンブトゥチ】が終わってホッとしたのもつかの間、今度の土曜日は旧暦の1月1日。すなわち、旧正月がやってくるんですね。というわけで、今週のマルキヨ製菓は

912300891230049123001正月用のお菓子作りで忙しくなります。沖縄は旧正月に手を合わせる家庭もたくさんありますから、その日にもたくさんマルキヨ製菓の「ナントゥもち」や「紅白巻もち」を食べてもらいたいですね。
 
昨日でセンター試験も終わり。受験生の皆さん、お疲れ様です。かなり頭を使って糖分も不足していると思いますので、マルキヨ製菓のお菓子を食べて糖分を補充しちゃいましょう。
 
これからまた、どの大学に願書を出すか悩んだり、2次試験のための勉強や手続きで忙しくなると思います。完全に受験が終わるまで、頑張っていきましょう!
 
今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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