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不発弾

2020年02月17日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。つい最近まで、「もう寒い日は来ないかな」なんて思っていましたが、昨日から一気に気温が落ちました。今日は最高気温15度!(最低11度) 沖縄でこの気温はかなりの低さです。
 
朝は寒くてベッドから起きるのがつらかった人も多いでしょう。寒いだけでなく、天気もパッとしませんが、今日は月曜日。今週も忙しいので、気合いを入れて頑張りたいと思います!
 
昨日の日曜日ですが、那覇のとある地域で「不発弾処理」が行われました。75年も前の戦争の爪痕が、沖縄にはまだまだ残っているのを身近に感じるのが、この「不発弾処理」。沖縄の人は慣れきっているのですが、普通に考えたら怖いことですよね。
 
気になったので、ネットや本で「不発弾」について調べてみました。沖縄にはこの不発弾が想像以上に眠っている事を知り、驚きました。今回はそんな「不発弾」についてお話ししてみたいと思います。
 

沖縄には20万トンもの爆弾・弾薬が撃ち込まれた

 
ご存じの通り、沖縄では苛烈な地上戦が展開され、多くの県民も命を落としています。沖縄戦で使用された弾薬は約20万トンと言われています。何らかの理由で爆発しなかったのが不発弾であり、約5%の1万トンが戦後の沖縄に残されたそうです。
 
不発弾にもいくつかの種類があり、「爆弾」「砲弾」「ロケット弾」「手榴弾」「迫撃砲弾」「地雷」の6種類が、沖縄で見つかる不発弾だそうです。
 
戦後、沖縄はアメリカの統治下におかれました。本土に復帰する1972年まで、不発弾処理はアメリカ軍が行っていました。本土復帰後は、自衛隊がその業務を担う事になりました。
 
本土復帰した1972年から2016年まで、処理された不発弾の合計は以下の通りです。
 
全国:4255トン(件数109503)

沖縄:1768トン(件数36253)
 
重量にして40%以上が沖縄で処理されている計算になります。
 

不発弾を完全に処理するまで70年以上かかる

 
2016年の不発弾処理のデータだけ見ると
 
全国:42トン(件数1379)

沖縄:26トン(件数607)
 
と、重量にして60%以上が沖縄で処理されています。さらに単位面積あたりで比較すると、驚きの数字が見えます。1平方キロメートル、すなわち1km×1kmの範囲にある不発弾は、沖縄を除く全国平均は6.6kgであるのに対し、沖縄では778.5kg。
 
県外に比べ、実に120倍近い不発弾が沖縄にはあるという事です。この数字も驚きですが、毎年20~40トンの不発弾が沖縄で処理されているというのも、驚きの数字です。
 
戦後1万トンあると言われていた不発弾。これまでに7500トン以上が処理されましたが、まだまだ2000トン以上が残っています。山中や海中深くにあり、見つけるものが困難な「永久不明弾」と呼ばれるものが500トン近くあると推定されています。
 
この「永久不明弾」を除いても、県民の周りにある残りの不発弾を全て処理するまで、70~80年近くかかると言われています。
 

不発弾で犠牲になった人も

 
沖縄が本土復帰する前は、アメリカ軍が不発弾処理を行っていました。アメリカ統治下の1946年~1971年、爆発物による死者は704人とされています。復帰前は「不発弾」の情報が周知されていない事もあり、大小の爆発事件が多数起きていたようです。
 
戦後まもない沖縄のいたる所では、戦車や重火器の破片などが散乱していました。子供達がそこら辺に転がっている不発手榴弾を投げたりして遊ぶ光景も見られ、学校で爆発事件が起こるといったケースもありました。
 
また、戦後の貧しさの中、これらを拾い集めスクラップにし、それを売って生活の糧としていた人も少なくありません。そこら辺に落ちている戦争の遺物を拾い集める事は、仕入れ値がタダというだけでなく、沖縄を掃除するという側面もありました。
 
特に1950年に起こった朝鮮戦争ではアメリカ軍も介入していたため、朝鮮半島に近い日本へ、いろいろな物資の注文をしていました。これにより「鉄くず」が高騰し、多くの県民がスクラップを手にしようと、散らばっている鉄くずを集めました。
 
これを「スクラップブーム」と言いますが、その過程で不発弾が爆発する事もあり、命を落とした人もいました。沖縄戦でつないだ命を、朝鮮戦争の物資確保のため落とすというのも、なんとも悲しい出来事です。
 

危険と隣り合わせ

 
本土復帰の1972年以降、工事中や不発弾解体中の事故等による死亡者は6人だそうです。死亡者数は劇的に減ったとはいえ、不発弾に対して必ずしも安心できるというわけではありません。
 
2019年6月11日、米軍那覇軍港付近で見つかった不発弾は何と500kg。民間業者が工事をしていた際に見つかったのですが、万が一これが爆発していたとなると、被害の甚大さは想像に難くありません。
 
その約2週間前の2019年5月30日には、小学生が畑で不発手榴弾を見つけ、投げたりして遊び、自宅に持ち帰るという事がありました。後に自衛隊が回収しましたが、もし子供が集まる中で爆発していたら、大惨事になっていたところです。
 
「子供が不発手榴弾を見つけ、投げて遊ぶ」という事態は、たまに耳にします。中学生が不発手榴弾を見つけ、投げて遊んでいたらそれが割れ、火と煙が出たという事もありました。
 
修学旅行で沖縄に来た学生が、見つけた手榴弾を本土に持ち帰ろうとした事が空港で発覚するという事もありました。万が一、飛行機内に持ち込まれたとしたら・・・ 想像するだけで恐ろしいですね。
 
2009年1月には、水道管の掘削工事中に不発弾が爆発。死亡者は出なかったものの、重軽傷者と老人ホームの窓ガラス100枚以上が割れるという事態になりました。
 
私も含め沖縄にいる人間は「不発弾がある」と言われても、それが日常かのように思いますが、本当は異常な事なんだと意識しないといけないですね。万が一、怪しい不発弾のようなものを見つけたら、すぐに110番です。
 

忙しい3月に向け

 
来月はまた、行事が3つもやってくる忙しい月になります。「ひな祭り」「春彼岸」「浜下り」。「ひな祭り」「春彼岸」は新暦で行う全国共通の行事ですが、「浜下り」は旧暦で行う沖縄の行事ですね。
 
原材料やパッケージなどの注文は事前にしっかり数を確認して行わなければなりません。今はその事前準備段階で、来週になると、ひな祭りに向けて

70302097030204「さくら餅」や「ひし餅」を作ります。期間限定お菓子ゆえ、私もこれらのお菓子を食べるのが楽しみです。とにかく1つ1つ目の前にやってくる行事に向け、スタッフ一同、誠実にお菓子作りを頑張るだけです。
 
お菓子作りは体力勝負なので、体調管理もしっかりしなければなりません。今日も明日も寒い沖縄。風呂上がり等、急激な体温の変化でヒートショックを起こさないよう、十分気をつけたいところです。
 
今日の沖縄は風も強いので、体温を奪われないよう、アチコーコーの飲み物を飲んで暖をとって下さい。今週は始まったばかり。仕事に勉強にプライベート、頑張りましょう!
 
今回はこの辺で。

 

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