たーむ(田芋)
2015年11月12日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。現在の沖縄・那覇市の気温は26度。暑がりの私としては、まだまだ「涼しい」とはいえない気温です。
前回「た~むパイ(ホール)」の試作品を紹介しました。
ん~。美味しそうですよね。沖縄には、いわゆるサツマイモ(琉球芋)や紅芋、そしてたーむ(田芋)と、色んな種類の芋が栽培されていて、それらを原材料とした色んなお菓子もあります。
以前、【儀間真常(ぎましんじょう)①】という記事において、中国から琉球へサツマイモが伝わり、そして琉球から鹿児島(薩摩)へ、さらには全国に広まったというお話しをしました。今回は沖縄でたーむ(田芋)が広まるきっかけとなったお話しをしましょう。
昔むかし、中城(なかぐすく)村の糸蒲寺(いとかまじ)というお寺に、あるお坊さんが住んでいました。ある日の事、そのお坊さんが田んぼの近くで、見慣れない草が水路に生えている事に気づきました。
気になったお坊さんは、広い葉っぱを掴んで「えい!」と引き抜いてみました。すると、根っこに小さな芋がついていました。それをお寺に持ち帰り、境内の池で栽培してみました。
1年ぐらいすると、大きな葉っぱを身につけたので、それを掘り起こしてみると、根っこには小さな芋がたくさんついていました。早速その芋を食べてみると、「美味しい!」。
さらに、葉っぱと茎の間にある部分も食べることができ、農作物としては「素晴らしい」として、お坊さんは周りの人達に種芋を分けてあげ、村の人々はその芋を栽培するようになりました。
特に水の多いところで栽培され、田んぼで育つ芋である事から、その芋は「たーむ(田芋)」と呼ばれるようになりました。たーむは、根っこに小さな芋をたくさんつける事から「子孫繁栄」の縁起が良いものとして、盆や正月の行事などに出される食材になりました。
今では料理としての食材だけでなく、お菓子の原材料としても広く使われ、沖縄県民の大好きな食材の1つとなっています。特に沖縄では、金武町(きんちょう)や宜野湾市(ぎのわんし)大山あたりは水が抱負で「たーむがよく育つ」と言われ、名産地として知られています。
この「たーむ(田芋)」ですが、聞いた話によると沖縄県外ではあまり見かけない食材らしいです。あとは「へちま」なんかも、沖縄では「ナーベーラー」と言って、味噌煮料理などメジャーな食事として県民が好んで食べるのですが、この「へちま」も県外では、食材としては見かけないらしいですね。こんなに美味しいのに…
「た~むパイ」をホールで食べられたら、幸せだろうな… と思う今日このごろです。
最近、沖縄ではこの「たーむ」関連のお菓子が人気を集めているようです。県外の人が沖縄に訪れた際、是非、食事としてでもお菓子としてでも構わないので、このたーむを味わって頂きたいですね。
今回はこの辺で。
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