スタッフブログ

食品添加物の話

2018年11月26日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。最近は空気はヒンヤリしていますが、日中の太陽の日差しはなかなか強いです。

 

ある意味、これが沖縄の秋なのかなと思いながら11月の下旬を過ごしています。

 

さて、みなさんは食べ物を買う時、食品添加物には気を遣う方でしょうか? 今回はすごく気にする人もいれば、さほど気にしない人もいるであろう「食品添加物」について、少しお話ししてみようと思います。

 

まず、「食品添加物とは何なのか?」という点から。食品衛生法によれば

 

食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するもの

 

と定められています。

 

例えばガムなどで使用される「キシリトール」は聞いた事がある人も多いでしょう。これは甘味を加える「人工甘味料」であり、食品添加物となります。

 

他にも着色料として使われる「赤色2号」や「黄色4号」といったものや、香りをつける「香料」、表面に光沢を出す「パラフィンワックス」、多種多様な食品添加物があります。

 

例えばマルキヨ製菓の【レモンケーキ】のラベルには「着色料(黄色4号)」という表記があります(手元にあれば、チェックしてみてください)。食品添加物は原則として、その物質名も表記する義務があるため「着色料」という表記だけではNGとなります。

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ただし例外もあり、例えば「乳化剤」などは物質名を書かず食品添加物の種類のみの表記でよいものもあります。【レモンケーキ】にも「乳化剤」という表記があります。

 

また、食品が出来た際、使用した食品添加物がほとんどなくなってしまった、あるいはその機能がほぼ失われた場合には、表示が免除されます。

 

 以前の法律では、「合成」添加物だけを食品添加物と言っていましたが、現在では「天然」「合成」の区別なく安全と有効性が確認されたものを「食品添加物」と称しています。

 

食品添加物を使用する理由としては、「防腐のため」「香りを良くするため」「味をよくするため」「見た目をよくするため」「食感をよくするため」など。基本的に対象食品の質を良くするために使われます。

 

日本では食品衛生法というのがありまして、それにより食品添加物は4つに分類されます。

 

「指定添加物」(455品目)

「既存添加物」(365品目)

「天然香料」(612品目)

「一般飲食物添加物」(72品目)

 

これらは全て、厚生労働大臣の認定を受けたもののみ、使用が許されています。さらに細かく見てみますと、「指定添加物」は厚生労働省が指定した添加物。「既存添加物」と「天然香料」は、長年使用されていて安全性に問題ないと認識されているものです。

 

また、「一般飲食物添加物」は、普通は食品として摂取されるものですが、食品添加物としての効果を目的に使用するものです(例:ムラサキキャベツ色素)。

 

「規定添加物」「天然香料」「一般飲食物添加物」の3つは、「天然添加物」と言われるものです。

 

さて、ここから意識の問題なのですが、日本人は「添加物」が「無添加」に比べて体に悪いイメージを持っている人が今でも多いようです。

 

高度成長期に、四日市ぜんそくや水俣病などの、いわゆる公害病が大きな社会問題になった時期があります。その時代に生きた人だけでなく、教科書などでこれらの公害について学んだ人達が化学物質に対して負のイメージを持ち、そこから食品添加物に対してもそのマイナスイメージを持っていると言われています。

 

実際はその逆で、食品添加物があるからこそ安全性が保たれているものも少なくありません。例えば保存料は、多くの日本人の命を救いました。

 

戦後、まもない頃は食中毒で亡くなる日本人が年間300~500人ほどいました。その数値が10数年で50人以下にまで低くなったのは「冷蔵庫」の普及と「保存料」の登場が主な要因と言われています。

(ちなみに平成29年、食中毒による死者は3人です)

 

具体例を1つ挙げますと、ソーセージの発色剤に使われる「亜硝酸(あしょうさん)ナトリウム」は発色効果と同時に、ボツリヌス菌の繁殖を抑える効果もあり、食中毒の予防としても非常に効果的なのです。

 

つまり「無添加」というのが、必ずしも安全・安心を意味するわけではないという事です。

 

これら食品添加物は、複数の厳しい実験をパスし、有効性と安全性が認められたものだけが法律によって使用が許可されています。

 

こちらも具体的な数字を見てみましょう。まず、複数の実験によって「この量なら大丈夫」という「無毒性量」を決定します。その無毒性量の100分の1の量が「人間の1日摂取許容量」、通称「ADI(Acceptable Daily Intake)」となります。

 

実際認可されている添加物の中で、ADIを超えるものはもちろんありません。例えば保存料の中で、最もADIに対する高い割合のものでも、無毒性量の約2万5000分の1となっています。

 

食品添加物がなければ、我々の食に関する環境はガラリと変わっている事は間違いありません。保存がきかず、すぐに腐る食品が増えて安全性が脅かされ、例えばお菓子やデザートの食感も悪くなり、味の面でも非常にマイナスになってしまいます。

 

まだまだ「食品添加物」についての話はありますが、長くなったので今回はこの辺で止めておきましょう。

 

最後に1つだけ。食品添加物が入った食品より無添加食品の方が安全という考えに、科学的な根拠はありません。「食品添加物」について、少しばかり知見を増やせば、より安心して召し上がって頂けるんじゃないかなと思います。

 

「食の安全」に関連して、現在マルキヨ製菓は1つの取り組みをしています。食の衛生管理を厳格にするためにも「HACCP【Hazard Analysis and Critical Control Point】(ハサップ)」と呼ばれる国際基準の認証を受けるべく、講習会などを受講しているところです。

 

「より安心」「より安全」なお菓子の製造に携わるための取り組みですが、「HACCP」についてはまた別の機会にお話ししましょう。

 

さて、気がつけば今年も残すは35日=5週間。相変わらずカーサの危機的状況に、色々情報を収集しているところです。日程的には、カーサが育って回収できるギリギリのラインにあり、次の台風が沖縄に向かっている事にも心配しております。

 

どうやら次の台風は沖縄直撃はなさそうですが、万が一直撃したら、完全にカーサの回収が出来なくなりそうです。それはすなわち、次のムーチーに向けて商品が作れない事を意味します。

 

「マクトゥソーケー、ナンクルナイサー」。誠実にしていれば、なんとかなる。そう信じて、今日も頑張りたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

Dee沖縄さんによる「マルキヨ製菓工場見学」の記事はこちらです。

⇒【めくるめくウチナー菓子の世界!マルキヨ製菓に潜入取材

 

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