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春彼岸

2025年03月14日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日から微妙な天気の沖縄。曇り空で時折雨もパラついており、予報を見ると日曜日までそのような天気が続きそうです。

 

3月もそろそろ折り返しを迎える中旬に入りました。3月下旬には「春彼岸」と「浜くだり」、4月上旬には「シーミー」がやってくるため、来週以降のマルキヨ製菓はタフな日々を送ることになるでしょう。

 

特に「シーミー」は「マルキヨ製菓三大忙しい行事」の1つに数えられていますからね。「春彼岸」の準備はもちろん、「浜くだり」や「シーミー」の準備も同時並行で進めている毎日です。

 

今年(2025年)の春彼岸は来週木曜日、彼岸入りはその3日前の月曜日になります。今日から3日後は彼岸入りなんですよね。というわけで、今回は「お彼岸」についてお話ししましょう。

 

春分

「彼岸」は二十四節気である「春分」と「秋分」の日に割り当てられており、年に2回あることになります。二十四節気は地球から見た太陽の軌道によって決まるため、毎年固定された日ではなく多少のズレがあります。

 

2025年の「春分」は3月20日。来年も同じ日ですが、2027年の「春分」は3月21日となっています。

 

このブログでは時折お話しする「二十四節気」ですが、今一度それについてチェックしておきましょう。「二十四節気」とは、1年を24に区切って季節感の視点で「春分」や「立春」など名付けたものです。

 

「春分」や「秋分」、「夏至(げし)」や「冬至(とうじ)」も二十四節気です。「春分」の次に来るのが「清明(せいめい)」で、沖縄の言葉で「シーミー」といいます。そう、沖縄ではご先祖様の墓参りをする行事ですが、これも二十四節気の1つなのです。

 

紀元前の古代中国で作られたと言われてる二十四節気は、日本へも輸入され、平安時代にはすでに使われていました。

 

地球が太陽の周りを回る公転周期がちょうど365日なら、二十四節気は固定された日付になっていたでしょう。実際の公転周期は365.24日であり、4年経つと小数点以下のズレが蓄積し、およそ1日分のズレが出ます。

 

そのズレを修正するためにあるのが「うるう年」であり、去年(2024年)がその「うるう年」でしたね。従来28日までの2月が、1日足して29日までありました。

 

この蓄積されたズレのせいで、「春分」も3月20日だったり3月21日だったりするのです。「春分」を中心とした前後3日ずつ、合計7日間が春彼岸、「秋分」を中心とした前後3日ずつ、合計7日間が秋彼岸となります。「お彼岸」は年に2回あるのです。

 

2025年春彼岸の日程は

 

3月17日(月) 彼岸入り

3月20日(木) 春分

3月23日(日) 彼岸明け

 

となっています。来週の月曜日から日曜日までの1週間が春彼岸の期間です。

 

ちなみに二十四節気は15~16日の間隔で設定されているため、「春分」の次の「清明」まで約2週間となります。それゆえ「春彼岸」と「シーミー」の間隔は半月ほどしかなく、今年は間に「浜くだり」もあるため、行事が立て続けにやってくる事になるわけです。

 

マルキヨ製菓としてはかなり忙しい日が続きますが、沖縄の行事を支えるために今日も頑張っていますよ。

 

彼岸

「彼岸」とは「悟りの境地を開いた仏の世界」を表す仏教用語であり、亡くなったご先祖様はそこにいるとされます。沖縄でいうところの「グソー」ですね。

 

春分や秋分の日に「彼岸」にいるご先祖様に手を合わせる行事が「お彼岸」であり、これは仏事(ぶつじ)の1つにあたります。

 

「彼」は「かれ」と読み三人称を表す言葉ですが、離れたものを表す言葉としても使用されます。例えば「彼方(かなた)」は「はなれた方角」、すなわち「あちら側」という意味になります。

 

ちなみに「彼方」は「かなた」という読み以外にも「あちら」「あなた」という読みもありますよ。

 

「彼方(かなた)」の対義語は「此方(こなた)」と言い、「こちら側」という意味の言葉になります。ちなみに「彼方」を「あちら」と読む場合の対義語も「此方」で、この場合は「こちら」と読みます。

 

「彼」は「離れた」側、「此」は「近い側」をさします。この流れで「彼岸(ひがん)」に対しては、その対義語「此岸(しがん)」という言葉が存在します。

 

「此岸(しがん)」は我々生きている人間がいる世界のことで、仏教的には「煩悩と迷いの渦巻く世界」を指します。我々のいる「此岸」とご先祖様のいる「彼岸」の間には大きな川があり、「三途(さんず)の川」と呼ばれています。

 

修行を重ねた仏教徒は、徳を積む事で悟りを開きます。生きた状態で「悟りを開いた世界」である「彼岸」に達する事を「パーラミーター」と言います。

 

サンスクリット語で「彼岸」は「パーラム」、「至る」が「イタ」にあたり、その混成語が「パーラミーター」となり、「完全であること」「最高であること」という意味になります。「パーラミーター」を日本語に訳すると「到彼岸(とうひがん)」となります。

 

徳を積む

悟りの境地に達した世界「彼岸」は太陽の沈む西の方向、煩悩や迷いの世界である「此岸」は太陽の昇る東の方向にあると言われています。

 

二十四節気の「春分」と「秋分」は、昼の長さと夜の長さがほぼ同じになる日です。太陽が真東から昇って真西に沈み、その軌道が「彼岸」と「此岸」の中央付近になります。そして、その日は2つの世界が最も通じやすいと言われています。

 

太陽の沈む西は「彼岸」のある方向ですが、悟りを開いていない人間には到達する事は出来ません。到達できるのはたくさん修行して悟りを開いた者だけです。彼岸へ至るためには「徳を積む」必要があるのです。

 

修行僧は修行の過程でたくさんの徳を積み、春分や秋分の日に「彼岸」へ「至る」事が出来るそうです。そこからお彼岸という行事は生まれました。ちなみに春分の日を中日(なかび)とした前後3日ずつは、1日1つ、合計6つの徳を積む日とされています。

 

修行をしていない者は「彼岸」へ到達出来ませんが、春分の日はこちらとあちらの世界が通じやすい日です。その日にご先祖様に手を合わせて感謝の気持ちを伝えたり、近況報告をする。それが我々にとっての「お彼岸」という行事なのです。

 

盆と違って、ご先祖様がこちらの世界にやってくる事はありません。ただし、こちらとあちらはいつもより通じています。お墓参りをして墓掃除をしたり、仏壇周りを綺麗にして線香をあげたりお供え物をしたりする事で、ご先祖様を大事にしている事を伝えるのです。

 

沖縄では「春分」の次の二十四節気「清明」になると、お墓参りをする「シーミー」という行事があります。なのでお彼岸では、ご先祖様に手を合わせて「もうすぐシーミーがやってきます」と、「シーミー」に向けての報告もする事になります。

 

彼岸入りはこのブログ更新日の3日後です。沖縄県内各スーパーでは、すでにお彼岸用の商品が並んでいます。マルキヨ製菓も「レモンケーキ」や「かるかん」など、ご先祖様にお供えするお菓子をたくさん販売しています。

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これらのお菓子をお供えし、ご先祖様に手を合わせていただけたらと思います。

 

「春彼岸」「浜くだり」「シーミー」、何かと行事の多い日がやってきますが、1つ1つの行事を丁寧に、そして誠実に対応していきたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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