識名園 ①
2016年07月18日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。暑い日差し、セミの声、吹き出る汗… 夏まっさかりという日々が続いている沖縄です。
今日7月18日は「海の日」なので、海で泳ぐ人も多いでしょう。しかし「やけど」に気をつけなければなりません。太陽の日差しだけでも「やけど」する事があり得るので、特に観光客はそこら辺、気をつけてほしいですね。
さて、昨日「国立西洋美術館を含む【ル・コルビュジエの建築作品】が世界遺産に登録された」というニュースが速報で流れました。実は沖縄にも世界遺産がありまして、今回はそのお話をしてみたいと思います。
【琉球王国のグスク及び関連遺産群】。これが世界遺産に登録されている名称で、「首里城」や先週のブログ【千代金丸】の中でも紹介した「今帰仁(なきじん)城跡」、強力なパワースポットとして名高い「斎場御嶽(せーふぁうたき)」等も含まれています。
我が家から歩いて10分ほどの所に「首里城」がありますが、30分ほどあるけばもう1つの世界遺産「識名(しきな)園」があり、私自身、何度か訪れた事があります。
琉球王朝時代、王族の保養地だった「識名園」。その中心には大きな池があり、回遊式の庭園となっています。日本の庭園技術に、中国庭園の要素を取り入れているため、識名園独自の雰囲気を味わう事ができます。
実際に池を中心に、ぐるりと回る形で庭園を歩いて行くと、畳間の屋敷があり日本の雰囲気を感じつつ… アーチ型の石橋や、池の中心にぽつりとたたずむ「六角堂」(上から見ると六角形の形をしています)など、中国映画のワンシーンに出てきそうな場所もあり、けして日本だけではない独特な雰囲気を持っています。
日本でありながら、どことなく異国情緒な気分になれる識名園は、まさに琉球独特の庭園といえるでしょう。その識名園が完成したのは18世紀も終わりの1799年。翌1800年には、冊封使が識名園に訪れているという記録もあります。
※冊封使(さっぽうし) = 中国(当時は清)の皇帝が、琉球国王に「王」の称号を認可するために送った使者。
識名園は王族が余暇を楽しむ別邸としてだけでなく、冊封使を「おもてなし」する場所であり、外交的にも重要な役割を担っていました。琉球王族は冊封使を識名園に招待し、色とりどりの季節の花や草木、池などで目を楽しませ、豪勢な食事で彼らをもてなしました。
実はこの識名園は高台に作られているのですが、その南側に「観耕台(かんこうだい)」と呼ばれ、沖縄本島を広く眺める事ができる場所があります。その「観耕台」は今でも残っており、私も実際にそこに立ち、那覇の町並みを見下ろした事があります。
当時は田畑が広がり、中国の農村を彷彿させたと言われます。しかし、沖縄を見渡すこの景色の中には「あるもの」が映っていませんでした。何だと思いますか?
沖縄の景色といって真っ先に思い浮かべるであろう「海」です。沖縄の展望台としては珍しく、観耕台からは海が見えないんですね。夕暮れ時に冊封使を観耕台へと案内し、遠く離れた故郷を思い出させた後、交渉が始まったと伝わります。識名園は相手をもてなすと同時に、政治交渉の場でもありました。
まだまだこの「識名園」でお話ししたい事がありますが、ちょっと長くなりましたので、別の機会に「識名園」のさらなる魅力に迫ってみたいと思います。
最近、水筒を買い換えた私。以前は500mlの水筒でしたが、ちょっと外を歩くとあまりにも汗だくになるので、「これでは足りないな」と思い1リットル用の水筒を買いました。
その水筒と汗をぬぐうタオルは、外出時には欠かせません。最近はちょっと夏バテ気味なので、とにかく「水分補給」は強く意識しています。
みなさんも「水分補給」と、日焼けが過ぎての「やけど」には十分気をつけてください。観光客が「やけど」する事例はたくさんありますので。
さて、もうすぐ旧盆がやってきます。すでにその準備を始めているマルキヨ製菓。皆さんがよいお盆を迎えられるよう、スタッフ一同、しっかり働いていきたいと思います。
今回はこの辺で。
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