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泡盛

2022年08月19日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。最近は夏バテを実感しています。もともと暑いのが苦手な自分ですが、今年の夏はこれまでの人生の中で最も暑さを感じています。例年、こんなに暑かったという記憶がありません。

 

食欲も減衰気味なので、何か美味しい食事をして体力をつけたいと思います。熱中症のニュースも毎日のように目にしますので、こまめな水分補給など、しっかり熱中症対策をして、暑い夏を乗り切りましょう。

 

さて、皆さんはお酒は好きですか? 私個人としてはビールもワインも泡盛も、お酒は一切口にしません。飲んでもただ気分が悪くなるだけで、体質には全く合わないという自覚があります。

 

今回は沖縄がほこるお酒「泡盛」についてお話ししてみましょう。「泡盛」も好きという人もいれば、苦手という人もいるかなと思います。お酒は無理に飲むものでも、強要させて飲ませるものでもありませんので、そこは大人としてしっかりとした対応をしましょう。

 

サキ

「泡盛」はよく耳にする名称ですが、かつての琉球では「泡盛」という呼称はほぼ使われていませんでした。それでは、何と呼ばれていたのでしょうか? それは「サキ」です。

 

「サキ」はウチナーグチ(沖縄の言葉)で「酒」という意味。かつての琉球で「サキ(酒)」と言えば、それは「泡盛」の事を指していました。

 

泡盛の製法は500年以上ほぼ変わりません。米を麹(こうじ)にし、水と酵母を加えて発酵させ、単式蒸留という手法を用いて造ります。蒸留という過程では、熱を加えて余分なものを取り除きます。

 

お酒に熱を加える、すなわち「焼く」事から、「泡盛」は「焼酎(しょうちゅう)」とも言われていました。

 

「泡盛」は琉球産である事を示すため

蒸留という過程を経て作られる「焼酎」ですが、一説によると「蒸留」という技術は今から約5000年も前、ペルシャ人によって考案されたと言われています。当時は4大文明の1つメソポタミア文明のもと、お酒ではなく香水を作るための技術だったようです。

 

やがてお酒を造る過程で蒸留の技術が使われ、「焼酎」が誕生。インドを経由して中国や東南アジアに広まったとされています。日本に「焼酎」が伝わったのは14~15世紀あたり。日本ではまず、琉球に伝わったと言われています。

 

外国産のお酒、蒸留技術、その道具などが琉球へ持ち運ばれ、1470年頃には「泡盛」の原型ともいえるお酒が造られるようになっていました。

 

当時はまだ「泡盛」と呼ばれてはいませんでしたが、琉球で作られた「サキ(あるいは「焼酎」)」を日本本国へ輸出する時に「泡盛」という言葉は生まれました。当時の琉球はいわば国であり、日本からすると「外国」にあたります。

 

琉球産の「サキ(焼酎)」である事を強調するため、商品名にブランド力を持たせるべく「泡盛」と名付けて輸出を開始しました。

 

「泡盛」という名前の由来については明確な資料がありません。蒸留の際、管から垂れてくるサキが壷に落ちる際、泡が盛り上がる状態から「泡盛る」⇒「泡盛」となった説や、粟(アワ)が原材料にあったためという説などがあります。

 

他にも、酒を意味するサンスクリット語「アワムリ」から来ているとする説なんかもあります。いずれにせよ、琉球産の「サキ」は「泡盛」として日本に流通したのです。そして、この「泡盛」を参考にして、日本でも「焼酎」が作られるようになったそうですよ。

 

日本における「焼酎」の最も古い記述は戦国時代の1559年。鹿児島県伊佐市の郡山八幡神社に、大工の棟梁と思われる人物が「ここの施主はケチだから焼酎をふるまってくれない」という落書きがあるそうです。

 

「焼酎」最初の記述が、落書きによる文句というのもおかしな話ですね。ちなみに翌年の1560年には織田信長が桶狭間の戦いにて今川義元を討ち取っています。焼酎はそんな時代から飲まれていたんですね。

 

泡盛には黒麹菌

酒造の記録として最も古いのが、4000年以上前のバビロニア王国で作られた「ぶどう酒」。収穫したブドウを壺に入れていたらそれが発酵し、偶然「ぶどう酒」が生まれたとも言われています。

 

実際の酒造として、材料になるものをただ何かに保管しておけばいいというわけではありません。「ぶどう酒」の場合は、ぶどうの皮に付いている「酵母(こうぼ)」と呼ばれる菌がブドウを発酵させ、アルコール分を含んだワインにしてくれるのです。

 

菌は立派な生き物であり、非常に繊細なもの。「どんな種類のブドウに付いているのか?」、「その土地の気候や風土はどうなっているか?」によって、その性質を大きく変えていきます。

 

泡盛で使われるのが「黒麹菌」。高温多湿の沖縄の気候にマッチし、他の麹菌に比べて雑菌による腐敗を防ぎやすいという特徴があります。

 

不思議な事に、沖縄からやや北へ行った九州になると、これが「黒麹菌」ではなく「白麹菌」になります。九州と沖縄、地図上ではその緯度に少し差がある程度ですが、それでも酒が美味しく育つ環境はかなり違うというわけなのです。

 

実は「黒麹菌」は沖縄県産。近年の遺伝子解析技術により、沖縄独自の菌株である事が判明しています。県産の「黒麹菌」で作られた、県産の「泡盛」。沖縄の人に泡盛好きが多いのも当然といえるかもしれませんね。

 

実は密造・密売も行われていた

琉球では冊封使をもてなす酒として「泡盛」は振る舞われていました。また、琉球国から江戸幕府徳川将軍家への献上品としても「泡盛」の名前が出てきます。

 

18~19世紀になると、泡盛を製造していたのは首里の赤田、崎山、鳥堀の三カ所のみでした。これは琉球王朝の命令により、泡盛の製造・販売の管理などが徹底されるようになったからです。

 

泡盛は庶民にも人気だったため、密造・密売も頻繁に行われていたようです。

 

明治新政府になり琉球王朝が解体されると、泡盛は自由に製造・販売が出来るようになりました。太平洋戦争により製造が中断された事はあるものの、多くの人の復興支援により、現在では色んな所で色んな種類の泡盛を目にする事が出来ます。

 

最近は「泡盛『きくのつゆ』、漢字で書けますか?」というCMをよく目にする人も多いでしょう。みなさんは漢字で書けます?

 

お酒の楽しみ方は人それぞれ。ですが、苦手な人に無理矢理のませるのはアルコールハラスメントにあたりますので、絶対にしないで下さい。

 

「酒は百薬の長」とも言われますので、うまく付き合っていけばあなたの人生にポジティブなものをもたらせるでしょう。くれぐれも飲み過ぎたり、それをきっかけに迷惑をかけたり、ましてや飲酒運転などの危険行為などは絶対にしないようにして下さい。

 

お酒とのつきあいはホドホドに。

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マルキヨ製菓の「クラムケーキ」には、ちょっぴり洋酒が入った大人の味です。今日の3時のおやつに、いかがでしょう?

 

今回はこの辺で。

 

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