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ユンヂチ⑥

2020年06月1日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。さぁ、今日から6月に突入です! 本来なら、「もうすぐオリンピックですね!」なんて言ってたかもしれませんが、今年は新型コロナウィルスの影響で来年に延期されてしまいました。

 

自粛やマスク着用、ソーシャルディスタンスなどを意識する事によって沖縄では1ヶ月感染者が出ておりません。ただ、北九州市の状況を見ても油断は禁物。今しばらくは色々な事を意識しながら、行動していきたいと思います。

 

今日は6月1日ですが、旧暦の世界だと「閏(うるう)4月10日」です。いわゆる「ユンヂチ」と呼ばれる1ヶ月が進行中です。これまで「ユンヂチ」について、いくつかの記事を書いてきました。
 
このユンヂチと絡んで、今回は旧暦から新暦に変更した明治時代の日本のお話をしてみたいと思います。明治政府は、「あるタイミング」を見計らって新暦を導入したというお話です。

 

バックナンバー

 
第1回:「閏月」を沖縄の言葉で「ユンヂチ」ということ、現在使用されている新暦は太陽、旧暦は月を基準に暦が刻まれている事、2つの暦のズレを修正するために「ユンヂチ」があるという話をしました。

⇒【ユンヂチ①
 
第2回:太陽暦で閏年がやってくるルールや、月が地球の海を引っ張りあげる事で満潮が引き起こされる事を話しました。

⇒【ユンヂチ②
 
第3回:地球上で月と反対側の海面が持ち上がるのは、ジャイアントスイングをイメージすれば理解できるという話や、衛星の数が最も多い太陽系惑星は、つい最近、木星から土星になった事を話しました。

⇒【ユンヂチ③
 
第4回:暦の上では「一日」と書いて「ついたち」と読みます。この読み方は「月立ち」という、月に関する表現から来ているという事を話しました。

⇒【ユンヂチ④
 
第5回:ユンヂチは余分な月という位置づけで、旧暦4月にやった行事を閏4月で再びやる必要はありません。また、ちゃんと日取りなどを決めて行う行事も、閏月だけはその制限が取っ払って行う事が出来るという話をしました。

⇒【ユンヂチ⑤
 

給料を払いたくなかった

 
江戸時代の日本で使われていた「太陰太陽暦」が、今で言う旧暦にあたるものです。長きにわたった江戸時代が終結し、明治新政府が起ち上がってしばらく、今で言う「新暦」にあたる「グレゴリオ暦」を日本でも採用する事になりました。
 
政府は「明治5年(旧暦)12月3日」を、新暦「明治6年1月1日」として改暦します。実は、どうしてもこのタイミングで改暦したかった政府の思惑があったのです。
 
改暦したのは「明治5年(旧暦)12月3日」ですが、その前に「新暦に変えますよ」と公布したのが、3週間と少し前の「11月9日」でした。「暦が変わる」というのは、大事(おおごと)ですから、普通はもっと余裕を持って「公布⇒改暦」としたいはずです。
 
しかし、明治政府には「どうしても急いで改暦したい」理由があったのです。その理由とは、役人に支払う給料をカットするため。
 
実は旧暦で暦を刻んでいると、明治6年には閏月(うるうづき)、沖縄の言葉で言う「ユンヂチ」がやってくるのです。すでに月給制だった役人には、その年、閏月も含めて13ヶ月分の給料を支払う必要があります。
 
しかし、明治6年を新暦にしてしまえば同じ1年でも給料の支払いは12ヶ月で済むわけです。これで役人に支払う給料を1ヶ月分、まるまるカット出来るわけです。しかし、さらに1ヶ月分の給料をカットするカラクリがあります。
 
旧暦12月3日を改暦により新暦1月1日としたわけですから、旧暦12月2日が「旧暦として最後の日」になりますよね。この旧暦最後の日にあたる「12月2日」と、1日前の「12月1日」は当然12月にあたりますが、それは旧暦での話。
 
12月3日からは新暦1月1日となるため、「2日しかなかった旧暦12月分の給料は支払わないものとする」としちゃったんですね。
 
したがって、タイミングよく改暦したおかげで、本来あるはずだった「旧暦12月」分の給料、および翌年のユンヂチ分の給料を支払わずに済んだという事になるのです。
 
お金を払う側からすれば「2ヶ月文の給料をカットできた」となりますが、もらう側からすればとんでもない。という事で、カットされた給料の支払いを巡って暴動が起こる地域もありました。
 

沖縄で新暦が浸透するのは戦後

 
この新暦が日本全国に浸透するのは時間がかかったそうです。特に沖縄は新暦の導入が宣言されても、長い間、旧暦で生活を送っていました。今でも旧暦で行事を行っているのはご存じの通りですが、普段の生活は新暦ですよね。
 
沖縄で新暦の正月を祝うのを見られるようになったのは、なんと明治時代の後半だったと言われています。しかも、本土から沖縄にやってきた方によって「新暦の正月」を行うようになったと言われていますが、まだまだ定着はしなかったようです。
 
沖縄で新暦の正月が定着するのは、なんと戦後。1956年には、琉球政府による「新生活運動」によって、新暦の正月が広がっていく事になります。とはいえ、沖縄は今でも旧正月は

9123008ナントゥ餅を食べたりして、お祝いする家庭は多いですよね。これほど、旧暦と共に生活をしている日本人は沖縄だけじゃないでしょうか。
 

水分補給をしっかりと

 
今日の最高気温は30度となっています。けっこう、外に出るとムシムシして汗をかいてしまいます。昨日の日曜日は雨が降ったりしていましたけど、それでも外を歩くと暑かったです。
 
けっこう意識しながら水分を補給している毎日。特に私は暑がりなので、麦茶パックで作った麦茶をよく飲んでいます。特にこの時期は体力奪われがちですから、水分補給をしっかりとし、栄養のある食事をとる。小腹が空いたらお菓子をつまむ。
 
そして、しっかり運動する。ホント、飲んで食べるだけどすぐに太っちゃいますからね。暑さで体力も落ちがちなこの時期、ウォーキングしたり簡単なスクワットなどをして、暑い夏を乗り切るだけの体力をしっかりとつけたいと思います。
 
体力をつけて、たくさん働く。行事の少ないこの時期、マルキヨ製菓は新商品の開発にも取り組んでいますので、美味しいお菓子を開発できるよう頑張っていきたいと思います!(私は試作品を食べて感想を言う係ですが)
 
この1ヶ月が終われば今年も半分が終わりです。気合いを入れて頑張っていきましょう!

 

今回はこの辺で。

 

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