彼岸は日本だけ?
2020年03月16日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。先週末は天気が崩れていましたが、昨日の日曜日は晴れ。そして今日も晴れと、気持ちの良い天気が続いています。ただ、沖縄はけっこう風が吹くので、風にあたるとやや肌寒く感じます。
気が付けば3月も後半戦。ここから行事が立て続けにやってきます。さっそく明日の火曜日は春彼岸入り、来週は浜下り、さらにその次の週にはシーミーがやってきます。
今年の春彼岸入りは3月17日(火)
今年は3月20日が春分の日ですが、毎年その日で固定されているわけではなく、その年その年によって日付が変わる事もあります。いわゆる、二十四節気の1つである「春分」に当たる日です。
「春分」を中日として、その前後3日ずつが「春彼岸」の期間となります。3月17日~23日の1週間がお彼岸の期間となっていますが、中日である「春分」の日は、特にご先祖に手を合わせ、感謝する日だとされています。
「春分」は昼の長さと夜の長さが同じになる日であり、その日は悟りの境地に達した世界「彼岸」と、煩悩や迷いのある世界「此岸(しがん)」が最も通じやすくなる日だとされています。
六波羅蜜
春分の日の前後3日ずつ、今年は3月17・18・19・21・22・23日になりますが、この6日は、6つの徳を修める日だとされています。これらの徳を修めるための6つの修行を「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といいます。
6つの徳とは、「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」。
完全な恵みを施す「布施」、自らを戒める「持戒」、堪え忍ぶ「忍辱」、不断の努力を行う「精進」、冷静に自分自身を見つめる「禅定」、仏教の究極目的である悟りの境地に達する「智慧」。
これら6つの徳を1日1つずつ修めるために修行する。これが「六波羅蜜」です。また、彼岸の時期に行う仏事を、特に「彼岸会(ひがんえ)」と言います。
彼岸は日本だけ?
お彼岸は仏事であるにも関わらず、仏教の発祥地であるインドや仏教国において、一般の人はこの行事を行いません。
前回お話ししたように、「彼岸」はその言葉も含め中国から日本へと伝わりました。お釈迦様の教えを説いた仏教、そして日本人が古来より信仰している「神道」とが結びついたという歴史があります。
一説には「彼岸」を「日願」と表す事があり、これが太陽の神を信仰する「神道」とつながって、「日本におけるお彼岸」という行事が生まれた…とも言われています。
また、「春の豊作祈願」「秋の収穫に感謝」というように、自然に対する祈願・感謝を、ご先祖様に対する祈願・感謝と結びつける事で、日本では春分・秋分の日にする大切な行事「彼岸」になったとも言われています。
仏事である「彼岸」は、「神道」や「自然崇拝」と結びつき、日本独特の行事となったわけです。
彼岸:まとめ
個人的に「彼岸」をまとめてみますと、次のようになります。
・春分の日、秋分の日は「ご先祖様に手を合わせ、感謝する日」
・その前後3日ずつは「彼岸」という悟りの境地へ達するため、徳を積む期間
・日本の神道や自然に対する感謝なども含めた、日本独特の行事
さらに、沖縄における春彼岸は
・「もうすぐシーミーがやってきますよ」と、ご先祖様に報告する
という意味合いもあります。日本特有の「お彼岸」、さらには「シーミー」ともつながる「沖縄のお彼岸」という事で、明日からの彼岸入り。仏壇のある家庭は、仏壇周りを綺麗にしてお供え物をしてみてはいかがでしょう?
お餅の紹介
前回の記事では、お餅以外のお供え用お菓子を紹介したので、今回はお餅を一気に紹介しましょう。
紅芋あんが美味しい「紅芋もち」。
きな粉・よもぎ・あんこと、3拍子そろった「きな粉よもぎもち」。
きな粉が美味しい「きな粉あんもち」。
「あんこ」たっぷりの「あんもち」。
沖縄で人気の食材「よもぎ」の入った「よもぎもち」。
「あんこ」なしのお餅は、「砂糖なし」「砂糖あり」があります。
沖縄の人が大好きな黒糖で出来た「黒糖もち」。
仏壇のある家庭は、前回のお供え用お菓子と共に今回のお餅も是非、お供えし、ウサンデーして御賞味頂けたらと思います。もちろん、3時のおやつとしてもオススメですよ。
というわけで、明日から1週間がお彼岸の期間。マルキヨ製菓は、気合いを入れて行事用お菓子を作り続けたいと思います!
今回はこの辺で。
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