彼岸明け
2021年03月23日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。先週は連日25度を超える日が続いて、クーラーもつけたりしましたが、今週はまた一気に気温が落ちました。
今日は何と最低気温13度です。沖縄で3月下旬にこの最低気温は、非常に珍しい気がします。朝起きるのがつらかった人も多いと思いますが、私もその1人です。笑
そして今日はお彼岸の最終日にもあたります。識名霊園の前を歩くことがありますが、お墓参りして手を合わせてる人を何組か見ました。そんなお彼岸も今日までとなっています。
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仏教では悟りの境地に達した世界を「彼岸」といい、煩悩や迷いの世界を「此岸(しがん)」と言います。彼岸は西、此岸は東にあるとされています。
春分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになります。太陽が真東から昇って真西に沈むので、「彼岸」と「此岸」の中央を太陽が通っていく事になります。この事から、春分の日は2つの世界が最も通じやすい日だとされています。
太陽が沈む方向(西)に「彼岸」があり、そこへ進めば極楽浄土の世界へ到ると信じられた事から「お彼岸」という行事は生まれました。具体的にはこの期間、ご先祖様の仏壇や仏具、お墓の掃除をして供養します。
ご先祖様がこちら側にやってくる事はありませんが、こちらとあちらの世界が通じやすいという事で、ご先祖様に手を合わせる、それが「彼岸」という行事なのです。
二十四節気では「春分」の次が「清明」。そのため、沖縄のお彼岸ではご先祖様に手を合わせつつ、「もうすぐシーミーですね」と報告もします。
よりくわしくはこちらをチェック。
⇒【来週は春彼岸】
6つの徳をつむ
彼岸の時期に行う仏事を特に「彼岸会(ひがんえ)」と言います。彼岸には春分の日を中心とする「春彼岸」と、秋分の日を中心とする「秋彼岸」の2つがありますから、「彼岸会」は年に2回ある事になります。
今年の春分の日は3月20日(土)でした。その前後3日ずつにあたる
3月17・18・19日、21・22・23日
実はこの6日は、6つの徳を修める日だとされています。6つの徳を修めるための6つの修行を「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼びます。
6つの徳とは「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」。
「布施」とは完全な恵みを施すこと。
「持戒」は自らを戒めること。
「精進」は不断の努力を行うこと。
「忍辱」は堪え忍ぶこと。
「禅定」は冷静に自分自身を見つめること。
「智慧」は仏教の究極目的である悟りの境地に達すること。
1日1つずつ、これらの徳をつむために修行するのです。「六波羅蜜」という言葉はあまり耳慣れていないと思いますが、仏教徒だけでなく、一般の我々もこれらを意識して生活するようにと言われています。
お彼岸はご先祖様に手を合わせるだけでなく、行事を行う人達も徳を身につける行事でもあるというわけです。
仏事なのに、お彼岸は日本だけ
お彼岸は仏事であると言いましたが、仏教の発祥であるインドや仏教国において、一般の人はこの行事を行いません。
「彼岸」はその言葉も含め中国から日本へと伝わってきました。お釈迦様の教えを説いた仏教と、日本人が古来より信仰している「神道」とが結びついたという背景があります。
一説には「彼岸」を「日願」と表す事があり、これが太陽の神を信仰する「神道」とつながって、「日本におけるお彼岸」という行事が生まれたとも言われています。
また、「春の豊作祈願」「秋の収穫に感謝」というように、自然に対する祈願・感謝を、ご先祖様に対する祈願・感謝と結びつける事で、日本では春分・秋分の日にする大切な行事として「彼岸」が生まれたとも言われています。
仏事である「彼岸」は、「神道」や「自然崇拝」と結びつき、日本独特の行事となったというわけです。
「彼岸」についてまとめてみますと、次のようになります。
・春分の日、秋分の日は「ご先祖様に手を合わせ、感謝する日」
・その前後3日ずつは6つの徳を積む期間
・日本の神道や自然に対する感謝なども含めた、日本独特の行事
そして、沖縄における春彼岸は
・「もうすぐシーミーがやってきますよ」と、ご先祖様に報告する
これも忘れてはいけません。日本特有の行事「お彼岸」は、沖縄では「シーミー」ともつながるというわけです。
今日で彼岸明けですが、沖縄の方は引き続きシーミーの準備へと入る事になります。仏壇のある家庭は、仏壇周りを綺麗に保っておきましょう。
マルキヨ製菓的に「彼岸明け」は、「さらなる忙しさの訪れ」を意味します。4月第1週にやってくる「シーミー」は、約1ヶ月も続く長丁場。「マルキヨ製菓三大忙しい行事」の1つなのです。
ただ、去年はコロナウィルスの影響で、行事自体を縮小するよう県からの要請がありました。行事用お菓子を作ったものの、たくさんの返品も抱えてしまったのです。
現時点でコロナウィルスの影響がまだあるため、マルキヨ製菓に限らず県内のお菓子会社にとっても、この行事にどう対応するか悩みどころとなっています。
今年もシーミーの縮小・自粛が呼びかけられるのか、そうでないのか。それによって、売り上げが大幅に変わります。どちらに転んでもしっかりお菓子を提供しなければならないため、スタッフ一同、シーミーに向けて頑張っています。
早くこのコロナの騒動が収束して、2年前のような日常に戻るといいなと期待しつつ、今日もお仕事頑張ります。
今回はこの辺で。
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