恵方巻はセブンイレブン発祥?
2021年01月29日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今週のスタートは気温も20度を超えて暖かかったのですが、今日は最高気温15度最高気温12度。沖縄としてはかなり寒い金曜日です。
朝、出勤時にカーラジオで「プレミアムフライデー」の話題が上がっていました。まだまだ定着していない感じがしますが、何か自分にとって特別な事をイメージして頑張るのも大事かなと思います。
例えば「今日のランチはあれを食べよう」とか、「家に帰ったらあのドラマを見よう」「あのyoutubeチャンネルを見よう」など、自分が楽しめるものやプレミアム的な時間を過ごす事を目標に、日々を頑張ってみるのもいいですね。
来週は「節分」という行事があります。「鬼は外、福は内」と豆をまく、いわゆる厄払いの行事です。そして、その日は恵方巻を食べる風習もあり、現在、色々なお店で「恵方巻」をアピールしているところです。
今回はこの「恵方巻」が、実はコンビニ由来だというお話をしましょう。
節分は年に4回ある
節分は年に4回あるのをご存じでしょうか? いわゆる二十四節気の中の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を「四立(しりゅう)」と言い、それらの前日を「季節の分かれ目」とみなして「節分」と言うのです。
特に寒い冬から暖かい春に季節が変わる「立春」の前日は、節分の中でも特別なものとされ、一般に「節分」といえばそちらを指すようになったのです。今年(2021年)は2月2日が節分。
二十四節気も記されているカレンダーが近くにあるなら、是非、チェックして下さい。「2月2日節分」「2月3日立春」とあるはずですよ。
2月2日の節分は124年ぶり
二十四節気は太陽の軌道を元に決められているため、月の運行を基準にした旧暦と違い、節分の日は「だいたい」新暦の2月3日になりますが、今年は1日早い2月2日。
「地球の公転周期」はジャスト365日ではなく、365.24…日となっています。それゆえ公転軌道を24等分した時、閏年による調整等もあり、節分の日がズレる事もあるというわけです。
2月3日が節分というイメージの人も多いかと思います。実際、その日が節分になる事も多いですから。しかし今年(2021年)の節分は2月2日で、これは実に124年ぶりだそうです。
124年ぶりだと言われると、何となくプレミアム感がありますよね。つい恵方巻を食べ過ぎてしまわないよう、注意したいところです。
「恵方巻」はセブンイレブン発祥
節分というと「豆まき」以外に、「恵方巻」を食べる風習もありますよね。今の若い人達は「なんとなく江戸時代から続いていそう」と感じているかもしれませんが、少し年配の方なら「自分が子どもの頃、恵方巻食べるのを見た事ない」という人もいるはず。
それもそのはず。恵方巻を食べる風習が広がったのは、平成に入ってからなのです。
節分の日に、縁起の良い方向を向いて、願い事を思い浮かべながら食べる「太巻き」(またはその習慣)の事を「恵方巻」と言います。
「恵方」とは、陰陽道における「その年の干支によって定められた、最も縁起が良いとされる方角」の事です。その方向が指す場所には「歳徳神(としとくじん)」という神様がいると言われています。
歳徳神は、その年の「福徳を司る神様」の事。2021年の恵方は南南東となっています。
「恵方に向かって、太巻きを丸かじりする」という風習の起源は、江戸時代末期の大阪で「商売繁盛を祈願して発祥した」とされているようですが、正確にはわかっていないそうです。
戦後の大阪で、影を潜めていたその風習を復活させようという動きが出ます。1960年代、「大阪の海苔問屋協同組合」と「すし組合」が「節分に、太巻きを丸かじりする」という宣伝をしました。
1973年には「大阪海苔問屋協同組合」が作製したポスターを寿司屋が共同で店頭に貼り出すなど、道頓堀を中心に「節分の日は、太巻きを丸かじりする」イベントを展開します。
この時点では、「恵方巻」という言葉は出てきません。当時は「海苔を巻いた太巻き」を「幸運巻ずし」と呼んでいました。これが広まり、関西を中心に「節分の日に、恵方を向いて太巻きを丸かじりする」という習慣が広まっていきました。
全国的にそれが広まるきっかけとなったのが、実は1998年。コンビニエンスストア「セブンイレブン」が【丸かぶり寿司・恵方巻】という商品名で、全国的に販売を開始(地方販売は1989年)したのです。
ちなみに当時の沖縄はセブンイレブンはありませんので、全国に比べ「恵方巻」の認知度はかなり低かったようです。
「恵方巻」という言葉自体も、このセブンイレブンが初めて採用したと言われており、それまでの文献にはこの言葉は見つからないそうです。それまでは「丸かぶり寿司」とか「丸かじり寿司」「幸運巻ずし」と言われていました。
21世紀に入り、TVなどでも「恵方巻」が取り上げられる事が多くなりました。普通に「恵方巻が~」なんて話が出たりするのは、実は平成以降なのです。
そんな恵方巻ですが、その食べ方には3つのルールがあるのをご存じでしょうか?
1つ目はもちろん「恵方を向いて食べる事」。その方向に、福徳を司る神様がいるわけですし、何より「恵方巻」という名前ですから、恵方を向いて食べなければ、御利益はありません。
2つ目のルールは「黙って食べる事」です。お喋りしながら食べては御利益がないと言われてていますので、とにかく黙々と食べましょう。
そして3つ目のルールは「一気に食べる事」。太巻きを切り分けたりする事もNGで、これは「縁を切らない」という意味も込められているそうです。
「恵方巻」は、「恵方を向いて」「もくもくと」「一気に食べる事」が大事なのです。マルキヨ製菓では「恵方巻」を作っていませんが、代わりに
ロールケーキや
チョコロールを食べてみるのはいかがでしょう。ロールは「巻」という意味ですからね。とはいえ、かなりボリュームありますので、これを一気に食べるのはきついでしょう。
今年の節分、食べ過ぎには注意しましょう。自分にもしっかり言い聞かせています。笑
1週間後はウガンブトゥチ
節分の後にすぐやってくる行事が「ウガンブトゥチ」。この行事で、ヒヌカンにお供えするためのお菓子である
ウチャヌクを準備しているマルキヨ製菓です。例年より注文が多くなっているため、機械をフル稼働させ、全力で製造しているところです。この行事の1週間後は旧正月となり、正月用のお餅を作る予定です。
行事が多く、ゆっくり出来る時期ではありませんが、沖縄の行事を支えるため、今日もマルキヨ製菓はスタッフ一同、頑張っております。
今回はこの辺で。
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