恵方巻
2016年02月4日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。2月ですねぇ… 少しずつ気温の上がってきた沖縄は、長めの散歩をすると汗をかきます。今日は立春。旧暦の上では今日から春という事で、個人的にはちょうどいい気温。つい朝寝坊してしまいそうになりました。笑
さて、昨日は節分でしたが、皆さんは豆や恵方巻は食べましたか? 前回のブログでは【節分】のお話しをしましたので、今回は【恵方巻】のお話しを。
年配の方は「自分が子供の頃、恵方巻を食べるという習慣はなかったけどなぁ」という方も多いでしょう。それもそのはず。この恵方巻がもてはやされるようになったのは、割と最近の事なんですね。何とびっくり、恵方巻という言葉自体も、最近生まれたものなのです。
「恵方巻」とは、節分の日に縁起の良い方向を向き、願い事を思い浮かべながら食べる習慣の事で、その時に食べる太巻き自体も恵方巻と呼びます。
「恵方」とは、陰陽道における「その年の干支によって定められた、最も縁起が良いとされる方角」の事で、その先には歳徳神(としとくじん)という神様がいると言われています。歳徳神は、その年の福徳を司る神様の事です。ちなみに2016年の恵方は南南東の方角です。
「節分の日に、恵方を向かって太巻きを丸かじりする」。この風習は江戸時代末期の大阪で、商売繁盛を祈願して発祥したものが起源と言われていますが、正確にはわかっていないそうです。
いっとき影を潜めていたその風習ですが、戦後の大阪でその風習を復活させようという動きがあり、1960年代には大阪の海苔問屋協同組合とすし組合が「節分に、太巻きを丸かじりする」という宣伝をしました。
そして1970年代にはマスコミにもとりあげられ、1973年には大阪海苔問屋協同組合が作製したポスターを寿司屋が共同で店頭に貼り出すなど、道頓堀を中心にイベントを展開。
海苔を巻いた太巻きを「幸運巻ずし」と称するキャンペーンが展開され、関西を中心に「節分の日に、恵方を向いて太巻きを丸かじりする」という習慣が広まっていく事になります。
そして全国的にそれが広まるきっかけとなったのが、1998年のこと。コンビニエンスストア「セブンイレブン」が【丸かぶり寿司・恵方巻】という商品名で、全国的に販売を開始(地方販売は1989年)。沖縄にはセブンイレブンはありませんので、全国に比べ恵方巻の認知度がアップするのは遅れる事になります。
実は「恵方巻」という言葉自体も、このセブンイレブンが初めて採用したと言われており、それまでの文献にはこの言葉は見つからないそうです。それまでは「丸かぶり寿司」とか「丸かじり寿司」と言われていたとの事。
というわけで恵方巻は、その言葉が生まれてまだ30年にも満たないんです。いかにも「昔から、ありましたよ」的な感じを受けますが、30歳以上の人からすれば「恵方巻」は後輩なんですよ。驚きですね~。
21世紀に入ってから、全国的にも徐々に恵方巻という言葉や風習が認知され、TVなどでも取り上げられる事が多くなりました。普通に「恵方巻が~」なんて話が出たりするのは、ごくごく最近の事なんですね。伝統行事のように思われる「恵方巻」ですが、実はものすご~く歴史が浅い行事なのです。
さて、そんな恵方巻ですが、その食べ方には3つのルールがあるのをご存じでしょうか?
1つ目はもちろん「恵方を向いて食べる事」です。その方向に、福徳を司る神様がいるわけですし、何より「恵方巻」という名前ですから(最近広まった名前ですが…)、やはり恵方を向いて食べなければ、御利益はないでしょう。とにかく、よそ見をせず、恵方の方角だけをじっと見つめ、太巻きを食べるのです。
2つ目のルールは「黙って食べる事」です。お喋りしながら食べては御利益がないと言われているそうです。
そして3つ目のルールは「一気に食べる事」。太巻きを切り分けたりする事もNGで、これは「縁を切らない」という意味も込められているそうです。とにかく「もくもくと、一気に食べる事」が大事なのです。
というわけで、簡単ではありますが恵方巻について、その由来や簡単な歴史をおってみました。全国的に広まったのは、ここ数年という事で、子供の頃にこの風習などなかったと思うのも当然ですね。
このブログを書いているうちに、曇りだった天気が晴れやかになってきました。太陽もさんさんと照って、小鳥のさえずりが聞こえてきます。まさに春の訪れを感じるような「立春」を感じているところです。
天気だけでなく、気持ちも晴れやかになってきました。後半の仕事も頑張ります!
今回はこの辺で。
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