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「七夕」と書いて「たなばた」と読む由来とは?

2019年07月4日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。

 

今度の日曜日7月7日は七夕という事で、前回は中国の【七夕伝説】を2つ紹介しました。

 

2人とも仕事熱心だった織姫と彦星。しかし、結婚を機にバカップルとなり、仕事を怠けてしまったため、織姫の父にあたる天帝によって引き裂かれ、年に1度しか逢えなくなった。これが1つめの伝説。

 

もう1つは、いわゆる羽衣伝説。天から舞い降り、水浴びをしていた天女の天衣を牛飼いが隠し取り、天へ帰れなくなった天女を妻にする。子供が出来た後、天女は天衣を取りもどして天へ帰る。そんな伝説でした。

 

今回は七夕という行事についてお話ししてみたいと思います。

 

乞巧奠(きこうでん)とは?

すでに1000年以上前からあった「七夕」ですが、奈良・平安時代には「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれていました。「乞巧奠」とは中国で行われた行事です。

 

7月7日の夜、彦星にあたるわし座のアルタイル[中国名は牽牛(けんぎゅう)星]と、織姫にあたること座のベガ[中国名は織女(しょくじょ)星]を祭る行事のことですが、もう少しくわしお話ししましょう。

 

この2つの星は旧暦7月7日にもっとも輝く時期を迎えます。ベガの中国名は「織女」ですが、これは「機を織る女性」を意味します。

 

この星が輝きを増す事から、特に女性は手芸の関連する針や五色(ごしき)の糸を庭先にかかげ、星に向かって機織りや裁縫等の手芸が上達できるよう祈願しました。これが「乞巧奠」という風習です。

 

中国では唐の時代、玄宗皇帝(685年~762年)の頃、この風習が盛んに行われていたそうです。

 

前回紹介した「牽牛星・織女星伝説」と共に、この乞巧奠は中国から奈良時代の日本へ伝わりました。こういう中国からの風習はまず、宮中や貴族の間で広まっていく事になります。

 

中国では「五色の糸」でしたが、日本では「五色(ごしき)の短冊」を掲げるようになりました。この時代はまだ、「短冊に願い事を書く」という風習は見られません。

 

時代は変わり、室町時代。短冊に和歌を書き、書道の上達を願って硯や墨と一緒にお供えするという風習が生まれます。

 

さらに時代は進んで江戸時代。今度は、野菜や果物をそえて芸事の上達を願う風習があったのですが、それが「芸事の上達を記した短冊を、笹につるす」という形に変遷していく事になります。

 

笹には邪気を払う力があると言われ、芸事上達の願いを邪魔されないようにと、その願いを書いた短冊を笹につるす風習へとなっていったそうです。


 

この風習が一般庶民へとも広がっていく事になります。ただ、「金持ちになりたい」の願望ではなく、あくまでも「芸事が上達しますように」というスキルアップの願いを書いていました。

 

江戸時代が過ぎると、いつしか人は短冊に「素敵な人と出会いたい」「宝くじで1等当たりたい」など、スキルアップとは関係のない個人的願望を書くようになったのです。

 

以上が「七夕には、短冊に願い事を書いて笹の葉につるす」という風習の成り立ちになります。

 

棚機津女(たなばたつめ)信仰

次に「七夕」と書いて「たなばた」と読む理由についてお話しします。皆さんは「七夕=たなばた」を見慣れている、聞き慣れているから読めるはずですが、普通は七(なな)の夕(ゆう)で「たなばた」とは読めないはず。

 

この読み方の由来は、日本固有の「棚機津女(たなばたつめ)」信仰にあります。その記録は、「令和」の出典でも有名になった日本最古の和歌集「万葉集」にも出てきます。

 

7月6日、選ばれし汚れのない女性が水辺にある機屋(はたや・機織りする建物)に入り、神に捧げる衣を織ります。神の衣を織る時に使った織機(おりき)を「棚機(たなばた)」と言います。

 

選ばれた女性は棚機津女(たなばたつめ)と呼ばれ、神の衣が出来上がると(7月6日の夜)神が現れます。棚機津女は神の妻となり、その子供を身ごもります。

 

1日経った7月7日に神は立ち去り、残った女性は仕上げた織物を棚に供え機屋を出ます。入ってきた時と同じように、水辺で体を清めると儀式は終了。神様はその地域から災厄を除き、作物の豊穣をもたらす。

 

そんな言い伝えがあったそうです。この儀式で神の衣を織るのに使った「棚機(たなばた)」。神が天に帰るのが七月七日という事で、「七夕」を「たなばた」と読むようになったというのが1つの説です。

 

他にも、お盆(7月15日)前に行われる行事として、ご先祖様をお迎えする精霊棚【しょうりょうだな】を7月7日の夕方に設置するという習慣があります。

 

棚には、布などを材料として高く掲げて目印や装飾とした幡(はた)を置くという事で、「棚幡(たなばた)」といわれ、それが七夕(たなばた)の由来だという説もあるそうです。

 

今でも沖縄では、旧暦で行う七夕は「お盆前の準備」という行事になっていますよね。旧の七夕については、また近いうちくわしくお話しします。

 

織姫と彦星を思いながら、短冊に願い事(正確にはスキルアップ)を書いて、笹の葉につるす。中国の織女星牽牛星伝説、乞巧奠という風習、日本の棚機津女信仰など、色々なものが結びついて今の七夕になっています。

 

個人的にはそういう知識は隅っこにおいて、ただただ綺麗な星をいつも以上に眺めたいなと思っています。

 

沖縄は再び梅雨入り?

今日の沖縄は曇り空から雨が降ったりしています。ニュースによれば、梅雨前線が南下し「梅雨の戻り」と表現していました。

 

なんと、ここしばらくずっと雨が続くという予報が出ています。「2度目の梅雨入り」と言う人もいるようで、沖縄は再び天気の悪い日々がやってくるようです。

 

今はもう旧盆に向けて、仕事も詰まってきている状況。晴れてくれた方が仕事はやりやすいのですが、こればかりは人の力でどうなるものでもありません。

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美味しいお菓子を食べ、気分だけでも晴れやかに、忙しい仕事をこなしていきたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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