来週は春彼岸
2019年03月11日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。最近は天気が悪く、本当に雨降りが続いています。今日は降水確率も10%で晴れの予報ですが
午前の沖縄は
雲と青空の割合が7:3といった感じでしょうか?
まだまだ雲が多い感じですが、予報でも「雲の多い晴れ」となっているようですね。
天気が良くても悪くても、待ってくれないのが行事。来週には春彼岸がやってきますね。
何かと行事の多い上半期ですが、春彼岸は旧暦でなく新暦で行う行事となっています。
今回は「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる「お彼岸」についてのお話です。過去ブログの内容を加筆修正してお送りしたいと思います。
~~~~~~~~~~~~【過去ブログより】~~~~~~~~~~~~
最初に「彼岸」は仏事(ぶつじ)、すなわち仏教行事の1つであることを踏まえてお読み下さい。
①お彼岸はいつ?
「お彼岸」は、年に2回あります。春に行う「春彼岸」と、秋に行う「秋彼岸」です。
春分の日である3月21日を中日(なかび)として、前後3日ずつに行うのが「春彼岸」。9月23日の秋分の日を中日とした前後1週間が「秋彼岸」となります。
「春分」や「秋分」は、このブログでも頻繁に登場する「二十四節気(にじゅうしせっき)」の1つです。二十四節気とは「1年を24等分し、その分割点に季節を表す名前をつけたもの」です。
1年を元にしているという事は、その基準は太陽です。すなわち我々が普段接している新暦の方で行う行事というわけです。来月やってくる「清明(シーミー)」も二十四節気の1つなんですよ。
②「彼岸」という言葉
「彼岸」という言葉は、サンスクリット語(古代の東南アジアで使われていた言語)の「パーラーミター(波羅密多)」を漢訳した「至彼岸」に由来します。「パーラーミター」とは「パーラム」(彼岸に)と「イタ」(至った)の混成語になります。
我々のいるこの世は煩悩と迷いの世界である「此岸(しがん)」ですが、修行を重ねる事により「彼岸(ひがん)」という悟りの世界の境地へ達する事が出来る……。それが「パーラーミター」です。
「パーラーミター」を漢訳すると「至彼岸(=彼岸の境地へ達する)」となり、「至彼岸」をさらに略して「彼岸」という言葉が日本では広まりました。「彼岸」とは「悟りの境地に達した世界」という意味なのです。
③彼岸という日
前述の通り、「春分」と「秋分」の日を中日とする前後3日間がお彼岸の期間ですが、「春分の日」「秋分の日」は昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
この時期に仏様の供養をする事で、極楽浄土へ行く事が出来ると考えられています。理由は以下の通り。
仏教では彼岸(悟りの境地に達した世界)は西に、此岸(煩悩や迷いの世界・我々が普段いる世界)は東にあるとされています。
春分・秋分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈む日。この日は彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考えられ、先祖供養をするには最適な日とされているのです。
「お彼岸の期間」の中でも「春分」「秋分」の日は、先祖に感謝する日。前後3日ずつの計6日間は、6つの徳である「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を1日1つずつ修める日とされています。
「六波羅蜜」とは、真の幸福を得るための6つの条件で
【1】人のために惜しみなく何か善いことをする「布施(ふせ)」
【2】ルールを守り、人間らしく生活する「持戒(じかい)」
【3】悲しい事やつらい事があっても、耐えて頑張る「忍辱(にんにく)」
【4】最善を尽くし、向上心を持って努力する「精進(しょうじん)」
【5】どんな時も動揺せず、平静を保ち続ける「禅定(ぜんじょう)」
【6】単なる知識では無く、本質や真理を見極める「智慧(ちえ)」
となります。
④お彼岸の行事は日本独特?
「お彼岸は仏事である」と言いましたが、不思議な事にインドを始めとする仏教国において、一般の人はこの行事を行いません。それは何故でしょうか?
「彼岸」は、その言葉と共に中国から日本へ伝わりました。日本は古来からある「神道」に加え、お釈迦様の教えを説いた仏教も受け入れてきた歴史があります。
「彼岸」は「日願」とも表し、太陽の神を信仰する「神道」と結びついて「日本におけるお彼岸」という独特の行事になった……というのが1つの説です。
さらには「春の種まき」「秋の収穫」など自然に対する感謝・祈願も、ご先祖様に感謝・祈願する事に結びつき、日本では大事な行事の1つになっていったと言われています。
仏事なのに「彼岸は日本独特の行事」というのも不思議な話ですね。
以上まとめますと、「お彼岸」という行事は
・春分の日、秋分の日は「ご先祖様に感謝する日」
・その前後3日ずつは「彼岸」という悟りの境地へ達するため、徳を積むべし
・日本の神道や自然に対する感謝なども含めた、日本独特の行事である
といった感じです。「ご先祖様に手を合わせ、自らも幸せになるため徳を積む」と覚えましょう。
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ここ1ヶ月のブログでは、行事用お菓子である
かるかんや
やきまんじゅう
チョコマドレーヌ
マドレーヌ等を紹介してきました。次回のブログでは今年まだ紹介していない、行事用お菓子を紹介したいと思いますのでお楽しみに。
今日は3月11日という事で、震災から8年が過ぎた事になります。今でも当時の津波や被災の衝撃的な映像は、心に深く刻まれている人も多いでしょう。
人は自然の前では無力ですが、それでも人は自然と共存しなくてはなりません。色々と考えさせられる1日です。
個人的には、まずしっかりと、そして誠実に仕事をこなしていくこと。日常でやるべき事をしっかりこなし、備えるべき事を備え、考えるべきことを考える。
今日も1日粛々と、そして誠実に頑張っていきたいと思います。
今回はこの辺で。
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