スタッフブログ

星に願いを

2025年07月4日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。ここ最近は晴天の続いている沖縄。ただ、今日は午後3時以降に雷の予報も出ていますので、少し気に留めておいた方がいいでしょう。

 

マルキヨ製菓は旧盆に向けて静かに忙しさが増しているところです。今年は9月最初の週にやってくる旧盆ですが、たくさんの種類のお菓子を大量に用意するため、沖縄の行事を支えるという使命感を持ってしっかり準備しています。

 

さて、3日後は7月7日の七夕ですね。前回は「七夕伝説」についてお話をしました。今回は行事としての「七夕」についてお話ししてみたいと思います。

 

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こと座のベガが「織姫」、わし座のアルタイルが「彦星」ですが、2人は織姫の父である天帝のはからいにより、夫婦となりました。婚前は仕事熱心だった2人ですが、結婚後に仕事を放り投げてイチャイチャ。それが原因で2人は引き離されたのです。

⇒【来週は七夕

 

五色の短冊

「織姫」である「こと座のベガ」は中国名で「織女(しょくじょ)星」と言い、「機を織る女性」を表しています。

 

一方で「彦星」である「わし座のアルタイル」の中国名は「牽牛星(けんぎゅうせい)」で、これは「牛を牽引する」、すなわち「牛の世話を仕事とする者」を表しています。

 

中国では7月7日の夜、女性達が外に出て「織女星」にお供え物をし、裁縫など手芸の上達を祈願する風習がありました。裁縫に関係する針や五色(ごしき)の糸を庭先にかかげ、星に向かって「手芸がうまくなりますように」と祈願するのです。

 

この風習は「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれるもので、中国では唐の時代、特に玄宗皇帝(685年~762年)の頃、盛んに行われたと言われています。この風習が、行事としての「七夕」の原型になります。

 

前回紹介した「七夕伝説」と共に、この風習が奈良時代の日本に伝わり、それが日本における七夕行事の起源となりました。この風習はまず、宮中や貴族など身分の高い者の間で広まっていきます。

 

中国で掲げていたのは「五色の糸」ですが、日本では「五色の短冊」を掲げました。ただし、この風習が伝わった当初、短冊に願いごとを書いたりする事はありませんでした。

 

室町時代に入ると、短冊には和歌を書き、書道の上達を願って硯や墨と一緒にお供えするという風習へと変遷します。江戸時代になると、野菜や果物をそえて芸事の上達を願うようになりました。

 

さらに「芸事の上達を願った短冊を笹につるす」ようになりました。笹には邪気を払う力があると信じられており、「芸事上達の願いを邪魔されないように」と、その願いを書いた短冊を笹につるす風習が生まれたのです。

 

やがてその風習は一般庶民にも広まっていきます。現代では「短冊に願い事を書く」となっていますが、当時はあくまで芸事の上達など、自身のスキルアップの内容を短冊に書いていました。

 

今では「宝くじが当たりますように」や「健康な体になりますように」など、短冊に願いごとを書くのは普通ですが、本来短冊には「自分のスキルアップにつながるような内容を書く」というのが正しいのです。

 

「七夕」と書いて「たなばた」と読む理由

よくよく考えると、「七(なな・しち)」と「夕(ゆう)」を並べて「たなばた」と読むことに違和感ありますよね? 何故、そう読むのかについて2つの説を紹介しましょう。

 

1つ目の説は、日本固有の「棚機津女(たなばたつめ)」信仰から来ているというもの。

 

7月6日になると、選ばれた女性が水辺にある機屋(はたや・機織りする建物)に入り、神に捧げるための衣を織ります。神の衣を織る時に使った織機(おりき)を「棚機(たなばた)」と言いました。

 

衣を織るのは「棚機津女(たなばたつめ)」と呼ばれる穢(けが)れのない女性です。7月6日の夜、彼女が神の衣を織り終えると、神が現れます。そして棚機津女は神の妻となり、その子供を身ごもるのです。

 

翌日7月7日になると神は天へ戻り、残った女性は仕上げた織物を棚に供えてから機屋を出ます。入ってきた時と同じように、水辺で体を清めると儀式は終了。神様はその地域から災厄を除き、作物の豊穣をもたらすと言われています。

 

これらの記録は、日本最古の和歌集である「万葉集」にも出てきます。この儀式で神の衣を織るのに使ったのが「棚機(たなばた)」であり、神が天に戻るのが七月七日という事で、「七夕」を「たなばた」と読むようになった… というわけです。

 

「七夕」と書いて「たなばた」と読む、もう1つの説も紹介しましょう。お盆(7月15日)前にあたる7月7日の夕方、「精霊棚(しょうりょうだな)」と呼ばれる棚を設置します。

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「精霊棚」は「盆棚」とも呼ばれ、ご先祖様の霊をお迎えする棚になります。「精霊棚」には仏様を供養しその威徳を示す布で出来た幡(はた・ばん)を置きます。

 

その幡を「棚幡(たなばた)」と呼び、7月7日の夕方に設置する事から、いつしか「七夕」と表記するようになった・・・ これが「七夕」を「たなばた」と読む、もう1つの説です。

 

「棚幡」を設置するのはお盆前の「7月7日」であり、ご先祖様の霊を迎えるための準備という位置づけです。特に織姫や彦星の登場する七夕伝説とは関係ありません。

 

沖縄で行われる「旧の七夕」もまた七夕伝説は関係なく、旧盆前にご先祖様へお盆の準備が整っていることを報告する行事です。「旧の七夕」については、旧暦7月7日が近づいた時に詳しくお話ししましょう。

 

個人的に星はよく眺めるタイプなので、7月7日は天気が良くなることを願い、夏の大三角形に注目したいと思います。

 

短冊にはマルキヨ製菓のスキルアップも兼ねて、「多くの人が美味しいと思えるお菓子を作れますように」と書こうと思います。現在、新商品「シークヮーサーわらびもち」がプチヒットしていますので、それに続くヒット商品を出したいですね。

 

7月7日もかなり気温は高いと予想されています。夜は暑さもおさえられると思いますが、暑さ対策はしっかり行って、七夕という行事を楽しみましょう。

 

今回はこの辺で。

 

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