恵方巻
2025年01月31日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。2025年、始まったばかりと思っていたのですが、いつの間にやら1月も今日で終わり。時の流れの速さに驚愕している毎日です。
今週はずっと朝は寒い沖縄。月曜火曜あたりは日中も15度までしか気温が上がらなかったので1日中寒かったのですが、昨日今日と日中は20度近くまで上がっているため、お昼はかなり暖かいです。
ただ、週明けの火曜日からは最低気温9度の予想。朝はよりいっそう布団から離れるのが困難になりそうです。沖縄で気温1桁は殺人的といえます。体調を崩さないよう、来週は防寒対策をしっかりしましょう。
さて、明後日2月2日は「節分」ですね。毎年お話ししていますが、今年も「節分」についてお話ししましょう。今年の恵方はどの方角なのか? みなさんはわかりますか?
今年の節分は2月2日
去年(2024年)の節分は2月3日でした。しかし、今年(2025年)の節分は2月2日となっています。節分は新暦の日付ではなく、二十四節気で定義されているため、このように日付が変わる事があるのです。2月4日が節分の年もありますよ。
二十四節気は中国由来の暦の1つで、1年を24等分し、それぞれの季節に対応した名称が名付けられています。その中にある「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を、まとめて「四立(しりゅう)」と言います。
そして、それらの前日を「季節の分かれ目」という事で「節分」と言うのです。今年(2025年)は2月3日が「立春」となるので、前日の2月2日が「節分」となるのです。
二十四節気は地球と太陽の位置関係を基準として定められており、毎年新暦の同じ日になるとは限りません。それは地球が太陽の周りを回る日数がジャスト365日ではないからです。
そのズレを修正するため、新暦の場合は昨年のように「閏年(うるうどし)」が設定されているのです。同じように二十四節気も太陽と地球の位置関係により、新暦の日付で固定される事はないのです。
節分は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日ですから、年に4回あります。ですが、多くの人は節分というと、2月を思い浮かべるでしょう。
日本では「春から1年が開始する」という考え方があります。そのため「節分」というと「立春の前日」を指す事が多いのです。お彼岸も「春彼岸」と「秋彼岸」がありますが、どちらかというと「春彼岸」の方を重要視する家庭が多いでしょう。
恵方
節分の日、「鬼は外、福は内」と言って豆をまく「豆まき」をする人も多いでしょう。そしてもう1つ、「恵方巻を食べる」という方も多いでしょう。ただ、特に沖縄の方は(私もそうですが)、「子どもの頃、恵方巻を食べたかな?」という人も多いはず。
それもそのはず。実は「恵方巻を食べる」という風習が広まったのは、ここ20年の事なのです。
「恵方巻」とは、「節分の日に、恵方(縁起の良い方向)を向いて願い事を思い浮かべながら食べる太巻き(またはその習慣)」の事を指します。
「恵方」とは、陰陽道における「その年の干支によって定められた、最も縁起が良いとされる方角」のこと。その方向には、その年の福徳を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいると言われています。
今年(2025年)の恵方は「西南西」。ちなみに去年は「東北東」、おととしは「南南東」でしたので、毎年違う方向だというのがわかります。
「恵方に向かって、太巻きを丸かじりする」という風習ですが、その発祥は諸説あるようで、正確にはわかっていないようです。一説には江戸時代末期の大阪で「商売繁盛を祈願した」事が発祥と言われています。
一度廃れたこの風習、戦後の大阪で「復活させよう」と動き出したのが1960年代。「大阪の海苔問屋協同組合」と「すし組合」が「節分に太巻きを丸かじりする」と宣伝しました。
1973年、「大阪海苔問屋協同組合」が作製したポスターを寿司屋が店頭に貼り出すなどして、道頓堀を中心に「節分の日は太巻きを丸かじりする」と広く宣伝。
ここから「節分の日に、恵方を向いて太巻きを丸かじりする」という習慣が徐々に広まっていきます。この段階では「海苔を巻いた太巻き」を「幸運巻ずし」と呼んでおり、「恵方巻」という言葉は出てきません。
この風習が大阪を超え、全国に広まるきっかけとなったのがセブンイレブン。1998年、セブンイレブンは【丸かぶり寿司・恵方巻】という商品名で、全国販売を開始したのです(地方販売は1989年)。
こうして、「恵方巻」を食べる風習が全国に広まっていくのです。セブンイレブンだけでなく、色々なスーパーなどで広く「恵方巻」が売られるようになるのは2000年以降という事になります。
沖縄にセブンイレブンがやってきたのは2019年。もっと昔からあるイメージですが、沖縄最初のセブンイレブンは6年前の7月に開業しています。
全国で最も遅いセブンイレブンの出店という事もあり、沖縄では他府県に比べて「恵方巻」の認知度が低かったと言えるでしょう。他のスーパーで売られ始めていたとはいえ、「恵方巻」という言葉もセブンイレブンが初めて使用した単語なのです。
かつて「幸運巻ずし」や「丸かぶり寿司」、「丸かじり寿司」と呼ばれていた「恵方巻」。この言葉は平成生まれの言葉なんですよね。何となくもっと昔からありそうなイメージですが。
ハロウィン同様、恵方巻もTVなどのメディアで取り上げられる事も増え、令和の今では47都道府県全てで「節分に恵方巻を食べる」という風習が広まっていきました。
恵方巻を食べよう
恵方巻を食べる際の3つのルール。1つ「恵方を向いて食べる」。1つ「黙って食べる」。1つ「一気に食べる」。恵方巻はこの3つを守って食べなければなりません。
今年の恵方は西南西なので、地図アプリなどを使って方角を確認し、そちらを向いて、黙って、そして一気に食べましょう。西南西には福徳を司る神様がいますので、神様を敬う気持ちを持ちながら食べてください。
「恵方を向く」「黙って食べる」はいいのですが、「一気に食べる」はハードルの高いルールです。太巻を切り分ける事は「縁を切る」事につながるため、NG行為になっているのです。ここは気合いを入れて、根性で一気に食べましょう。
最近はロールケーキを恵方巻に見立てて「恵方巻ロール」という商品も目にする機会が増えました。マルキヨ製菓は恵方巻は作っていませんが
ロールケーキは作っています(最初から切り分けられていますが)。正直、これを一気に食べるのは無理だと思います。一気に食べてノドに詰まらせたら大変ですので、恵方を向いて、気持ちの分食べていただけたらと思います。
明日から2月。マルキヨ製菓は「ジュウルクニチー」という「マルキヨ製菓三大忙しい行事」の次に忙しい行事に対応中です。2月以降も沖縄の行事を支えるマルキヨ製菓をよろしくお願いします。
今回はこの辺で。
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