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自然をたたえ、生物をいつくしむ

2025年03月21日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。気がつけば3月も下旬に突入していました。2025年の4分の1が終ろうとしています。時の流れのはやさを感じつつ、今日も仕事の忙しさに追われています。

 

春彼岸は春分の日を中心とした前後3日を含む1週間がその期間となります。今週月曜日から彼岸入りし、昨日の春分の日がメインの日でした。今日も春彼岸中ですし、あさっての日曜日までがその期間となります。

 

春分の日はご先祖様に手を合わせてウートートーしますが、その前後3日ずつもやるべきことがあります。今回はそのやるべきことについてのお話になります。

 

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悟りの境地に達した仏の世界を「彼岸(ひがん)」といい、ご先祖様はそこにいます。一方、煩悩にあふれた我々の住む世界は「此岸(しがん)」といいます。春分の日は2つの世界が通じやすくなる日です。

⇒【春彼岸

 

6つの徳

「春彼岸」の期間は「春分の日」を中心とした前後3日ずつ、合計7日の1週間となります。同様に「秋彼岸」は「秋分の日」を中心とした1週間となり、「お彼岸」という行事は年に2回あるわけです。

 

「春分の日」「秋分の日」はご先祖様にお供え物をし、手を合わせてウートートーしますが、その前後3日ずつもやるべきことがあります。それは「徳を積む」ことです。

 

今年(2024年)は3月20日が春分の日でした。その前後3日ずつとは3月17・18・19日、そして3月21・22・23日です。この6日は1日1つずつ、合計6つの「徳を積む」日なのです。

 

修めるべき徳も決まっており、それは「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」の6つです。それぞれの内容は次のとおり。

 

布施(ふせ):完全な恵みを施すこと

持戒(じかい):自らを戒めること

精進(しょうじん):不断の努力を行うこと

忍辱(にんにく):堪え忍ぶこと

禅定(ぜんじょう):冷静に自分自身を見つめること

智慧(ちえ):仏教の究極目的である悟りの境地に達すること

 

仏教の世界では「悟りの境地に至ること」を「波羅蜜(はらみつ)」と言いますが、その境地に至るために修行をし、6つの徳を修めると言われています。この修行のことを「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と言います。

 

修行といっても険しい山を登ったり、長い道のりを重い荷物を背負って歩いたりするわけではありません。

 

例えば6つの徳の1つ「持戒(じかい)」については、自分を戒める事を意識しながらその日を過ごします。「仕事中はダラダラしない」とか、「身の回りの物を散らかしたりしない」などを意識して、その日を過ごすといいでしょう。

 

お彼岸の期間はご先祖様に手を合わせつつ、6つの徳を積む事を意識しながら過ごします。そうする事で、煩悩にまみれた「此岸」にいる我々はご先祖様のいる悟りの境地「彼岸」に近づくことができるのです。

 

ご先祖様に手を合わせつつ、自らも徳を修める。それが「お彼岸」という行事なのです。

 

平安時代から続く行事

仏教が日本に伝来したのは538年と言われています。聖徳太子が活躍した飛鳥時代(593年~710年)の少し前の時代ですね。「お彼岸」という行事はもう少しあとの時代、平安時代にはその行事を行っていたという記録が残っています。

 

「なくよ(794)うぐいす平安京」で知られる平安時代は西暦794年に始まります。その平安時代初期に書かれた『日本後紀』(にほんこうき)という資料には、次のような記述があります。

 

「延暦25年、早良親王のために、春分・秋分を中心とした7日間、お経を転読させた」

 

「延暦25年」は西暦806年、「早良親王(さわらしんのう)」は謀反の疑いをかけられ死去した人物です。今から1200年以上前ですが、これが日本における最古の「彼岸」の記録と言われています。

 

日本では1000年以上前からある伝統行事「お彼岸」ですが、実は仏教の発祥国インドには「お彼岸」という行事はないというのをご存知でしょうか。

 

古くから農業が盛んな日本において、作物を育てる光の根源となる太陽、そしてご先祖様に感謝する信仰がありました。この信仰を「日願」といい、一説にはこの言葉が「彼岸」につながったとも言われています。

 

日本では「春の豊作祈願」「秋の収穫に感謝」のように、自然に対する祈願・感謝を、ご先祖様に対する祈願・感謝と結びつけてきました。これらが「彼岸」という言葉や仏教の教えと結びつき、「日本におけるお彼岸」という行事が生まれたと言われています。

 

自然をたたえ、生物をいつくしむ

「春分の日」が「春彼岸」、「秋分の日」が「秋彼岸」の時期ですが、国民の祝日に関する法律では

 

春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ。

秋分の日:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

 

という記載があります。法律的に「自然に対する感謝」「ご先祖を敬う」といった内容が規定されているのです。「お彼岸」というとご先祖様に対してだけ手を合わせる意識が強いと思いますが、自然や生き物に対してそれを慈(いつく)しむ日でもあるのです。

 

沖縄の「春彼岸」は、「シーミー」につながる行事でもあります。ご先祖様に手を合わせ、近況報告をしつつ、「もうすぐシーミーがやってきます。しっかりお墓掃除をやっておきますね」と、「シーミー」に関する内容もお話ししておきましょう。

 

そんな「春彼岸」もあさってまで。年度末で忙しい時期だと思いますが、4月の「シーミー」も見据えて行動しましょう。もちろんマルキヨ製菓も「シーミー」に向けて準備中です。

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「春彼岸」と「シーミー」の間には「浜下り」という行事もあるため、そちらの行事の準備も並行して頑張っているところです。年度末に加え行事が続いて忙しい日々ですが、沖縄の行事を支えるため頑張りたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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