何故、コスプレするのか?
2024年10月25日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。ここ2~3日は天気の悪い日が続いている沖縄。ザーザー雨が降ったり、時には雷がゴロゴロしたり、今日も朝からどんより雲が空一面を覆っています。
10月も残り1週間をきったという事で、まずは目の前の行事「ハロウィン」に向け、ハロウィン用お菓子をたくさん製造中です。平行して「ムーチー」の準備も頑張っているところです。
来週の木曜日に「ハロウィン」がやってくるという事で、今回は「ハロウィン」に関するお話の続編となります。
バックナンバー
ハロウィンの日、よく見かけるのがカボチャの中に灯りを灯した「ジャック・オー・ランタン」。その由来となるジャックという男は、悪魔に罠を仕掛けて脅すという悪魔よりも悪魔的な男でした。
⇒【悪魔より悪魔的な男】
ハロウィン用お菓子の1つ「パンプキンマフィン」は、しっとり感のあるフワフワ生地にパンプキンの甘い味わいが染みこんだお菓子。9個入りセットも好評販売中。ハロウィン期間限定商品です。
⇒【パンプキンマフィン】
平常から売っている「さぁーたーあんだぎー(かぼちゃ)」。かぼちゃを扱ったお菓子という事で、ハロウィン期間中は販売強化しています。アチコーコーにして食べても美味しいですよ。
何故、コスプレするのか?
「ハロウィンといえば?」と問われたら、あなたはどう答えるでしょうか? 多くの人が「コスプレをして街を練り歩く」イメージを持っていると思います。では何故、ハロウィンの日はコスプレするのでしょうか?
元々「ハロウィン」は収穫祭の行事であり、その日はご先祖様があの世からこちらの世界へ降りてきます。沖縄で言う旧盆と似ていますね。ただ、こちらの世界に降りてくるのはご先祖様だけでなく、悪い霊もなのです。
悪い霊、沖縄で言うマジムンは、こちらの世界に降りてくると悪さをします。人様の畑を荒らしたり、力の弱い子供や高齢者を襲ったり。時には子供をさらってしまう事もあるそうです。
そこでこちらの世界の人々は自らお化けの格好に扮装し、「自分もあなたがた悪霊の仲間ですよ」とアピールし、悪いことをされないようにするのです。あるいは、より強そうなお化けの紛争をして、逆にマジムンを威嚇するのです。
コスプレは「悪いものをよせつけない」、いわゆる「魔除け」の一環として行うのです。それゆえ、お化けと関係ないアニメキャラやアイドルなど有名芸能人の姿を真似るコスプレは、ハロウィンにやるコスプレとして方向がズレていると言えるでしょう。
まぁ、個人的にはアニメキャラのコスプレを見るのが大好きなので、多くの人にはどんどんそういうコスプレをして欲しいですね。
ハロウィンが定着するのは平成になってから
昭和生まれの方は「自分が子供の頃、ハロウィンで盛り上がった記憶が無い」という方も多いはず。それもそのはずで、日本でハロウィンが定着するのは2000年以降です。
ここで、日本におけるハロウィンについてお話ししましょう。ハロウィングッズを日本で最初に売り出したのが「KIDDY LAND(キデイランド)原宿店」。
このお店は日本とアメリカの玩具を幅広く取りそろえて販売するお店で、店内には「スヌーピー」や「ドラえもん」など、人気キャラクターの商品が所狭しと並んでいます。原宿店は1950年に開店していますので、70年以上の歴史を持つ老舗です。
この「KIDDY LAND原宿店」は1970年代にハロウィングッズの販売を開始し、販売促進のため1983年にはハロウィンパレードのイベントを企画しています。ただ、当時はまだ規模の小さいイベントで、ハロウィンが大きく認知される事はありませんでした。
日本全国にハロウィンの認知度を高めたのは東京ディズニーランドです。1997年に「ディズニー・ハロウィーン」という仮装イベントを開催し、それ以降も毎年秋になるとハロウィンイベントが行われるようになりました。もちろん、今年も行われています。
その後ハロウィンイベントが色々な所へ広がりを見せ、例えばUSJの「ハロウィーン・ホラーナイト」(2024年9月6日~11月4日で開催中)は、人気度・認知度共に高いハロウィンイベントとなっています。
USJがこのハロウィンイベントを行うようになったのは2008年からで、歴史的にはまだ16年になります。
2000年以降、日本各地でハロウィンイベントが開催されるようになり、「ハロウィン」の認知度が一気に上昇していきました。現在ハロウィン関連の市場規模は1200億円以上と言われているので、これも驚きですね。
日本における「ハロウィン」は、ここ20年で急激に認知され、発展したきたものなので、まだまだ歴史が浅い行事だと言えるでしょう。
沖縄だと、例えば「こどもの国」でハロウィンカーニバル(2024年10月5日~27日)が開催されたり、北谷町のアメリカンビレッジでキッズハロウィンフェスタが行われていますよ。気になる方は検索してみましょう。
Trick or Treat
ハロウィンの日、子供達がいろんな家の玄関に現れ、「Trick or Treat!」と叫びます。訳すると「お菓子をくれないと、イタズラする」となりますが、この風習の起源は次のようなものになります。
ハロウィンの2日後、11月2日は「死者の日」とされており、メキシコではその日にご先祖様がこちらの世界にやってきます。沖縄で言う旧盆にあたる「死者の日」は、国を挙げて盛大なお祭りが催されます。
キリスト教徒は「死者の日」に各地を回り、各家庭の親族の霊を鎮める祈りを捧げ、家の人はお礼としてその家庭で作られた「魂のケーキ(soulcake)」を捧げました。
キリスト教徒は訪問先で「死者の魂を沈めるので、魂のケーキをください」と言いますが、そこから転じて「ケーキをくれなきゃ、悪いものがやってきますよ」⇒「お菓子をくれなきゃ、イタズラしちゃうぞ!」という形に変遷し、今に到るというわけです。
あるいは次のような由来もあります。死者が天国に行けるよう各家庭は「ソウルケーキ」を用意し、祈りを捧げましたが、このソウルケーキがないと死者の魂は天国へ行けず、現世をさまよってしまいます。
そこから「ケーキをもらえないと天国に行けないよ!」となり、「トリック・オア・トリート!」につながったとも言われています。いずれにせよ、こちらの世界を訪れている者があちらの世界に戻るには、何らかのほどこしが必要というわけですね。
旧盆だと、ウークイの日にご先祖様を送り出す時、ご先祖様が好きな物を包んで外に置きますが、それと似ているかもしれません。
さて、次回のブログでは、マルキヨ製菓がハロウィン期間限定でリリースする
「パンプキンパイ」を紹介しますのでお楽しみに。今年は「パンプキンマフィン」3個、「さぁーたーあんだぎー(かぼちゃ)」を10個、すでに食べています。「パンプキンパイ」は2ホール食べる予定です。笑
すでにこれらのお菓子は沖縄県内各スーパーにて販売中ですので、店頭で見かけたら是非、お買い求め下さい。美味しいお菓子を食べ、忙しい毎日を頑張っていきましょう!
今回はこの辺で。
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