スタッフブログ

ひな祭り①

2023年02月21日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。2月も下旬に突入ですね。2月は28日までしかないので、残り1週間しかありません。という事は、2023年ももうすぐ2ヶ月が終わろうとしています。

 

相変わらず、時の流れは早いものです。今日から10日後は3月3日。そう、新暦の行事である「ひな祭り」がやってきます。マルキヨ製菓は「ひな祭り」用のお菓子として、期間限定で

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「さくらもち」と

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「ひしもち」をリリースする予定です。「さくらもち」の方は、あんこ入りのお菓子になりますが、あんこ好きの私としては食べるのが楽しみでたまりません。甘いお餅の「ひしもち」も早く食べたいなと思いながら3月3日を心待ちにしたいと思います。

 

今週はそれらのお菓子の準備に入っていますので、忙しいですよ。

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「さくらもち」「ひしもち」は来週紹介予定なのでお楽しみに。今日のブログでは「ひな祭り」について、特に雛人形についてお話ししましょう。

 

桃の節句

このブログではたびたび登場する「節句」。まずは中国由来の「節句」について学んでみましょう。1年の中で節目とされるものに、「節句」と「節分」があります。

 

「節分」は季節の分かれ目を表す言葉で、二十四節気の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を「節分」と言います。特に2月にやってくる「立春」の前日がよく知られていますが、「節分」は年に4回あるのです。

 

一方「節句」は年に5回あり、以下の通りになります。

 

1月7日:人日 (じんじつ)の節句

3月3日:上巳(じょうし)の節句  ※上巳(じょうみ)とも読む

5月5日:端午 (たんご)の節句

7月7日:七夕(しちせき)の節句

9月9日:重陽(ちょうよう)の節句

 

これらはまとめて五節句と言います。5月5日の子供の日を「端午の節句」と言いますが、日本人にも馴染みが深いでしょう。それ以外の節句はピンとこない人が多いかなと思いますが、中国では9月9日の「重陽の節句」も重要な日となっています。

 

基本は月と日にちが同じになるぞろ目で設定されますが、1月1日の元日だけは年頭という事もあり特別な日。なので1月の節句だけは1月7日に「人日の節句」として設定されています。

 

中国では「桃に魔除けの力がある」と信じられているため、そこから「桃の節句」という呼称も生まれます。「ひな祭り」は、実は魔除けの行事でもありますので、この日を「桃の節句」と呼ぶのはピッタリなわけです。

 

「ひな祭り」は、女の子をお祝いする行事というイメージが強いと思いますが、元々は魔除けの行事。魔除けの中心を担っているのは「雛(ひな)人形」です。どういう点が魔除けなのか、お話ししましょう。

 

川に入って「みそぎ」を行うのが嫌な貴族

今から1700年以上前の起源3世紀ごろ、中国では「3月上巳(じょうし)の日」に川へ入って「みそぎ」をする風習がありました。「みそぎ」とは、体についている悪いものをそぎ落とす行為の事です。

 

「3月の上巳の日」とは「3月上旬の巳の日」という意味で、「上巳の節句」の名前の由来になります。中国では陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に基づき、暦には干支が割り当てられたものがあります。

 

「3月上旬の巳の日」は3月3日に限るわけではありませんが、後に3月3日で固定される事になります。ちなみに2023年「3月上旬の巳の日」は3月12日の日曜日になります。

 

日本では奈良時代ごろ、この中国のみそぎの習慣が伝わってきました。この手の習慣はまず、貴族の間で広まるのが常です。ただ、3月3日はまだまだ寒い時期。日本の貴族は寒い日に川へ入る根性などありません。

 

中国の行事を取り入れる事がトレンドだと思ってる貴族達。でも、冷たい川には入りたくない。そうすると何故か「じゃぁ、身代わりを川に入れよう」という発想になるのが当時の貴族なのです。

 

木や藁を人の形にしたものを川へ投げ入れ、それを「自分の身代わり」とみなす事で「みそぎを行った」事にしたのです。個人的には、それでみそぎの効果が得られるとは思えませんが。

 

この身代わりを「人形(ひとがた)」と言います。これが「雛人形」の原型と言われているのです。時が流れ平安時代になると、高い役職とされる陰陽師が紙で「人形」を作ります。なんか、安倍晴明が出てくる映画で見た事ありますね。

 

今から1000年以上前に書かれた源氏物語に「自分の身代わりをたて、みそぎをさせ厄払いとする」という記述があります。その時代、少なくとも高い位の人達にとって「みそぎの行事」は、よく知られていたようです。

 

21世紀の現代でも、鳥取や奈良など一部の地域では人形を川に流し、それを持って身を清めるという行事が残っています。これは「流し雛」や「雛流し」と呼ばれる行事です。源氏物語の主人公・光源氏も、人形を流していますよ。

 

1000年以上も続く「流し雛」が、「ひな祭り」の起源の1つと言われていますが、当時はけして「女の子の行事」というわけではありません。

 

雛(ひいな)と天児(あまがつ)

みそぎとして使われた「人形(ひとがた)」は、雛人形の原型と言えますが、他にも「雛人形」に繋がるものが2つあります。

 

1つは平安時代の貴族の娘達の間で流行った「ままごと」で使われた、紙で作られた人形。この人形を「雛(ひいな)」と呼び、それを使ったままごとを「雛(ひいな)遊び」と言います。「雛祭り」の「雛」、いわゆる「お雛様」の「雛」は、ここから来ています。

 

そしてもう1つ。平安時代には、赤ちゃんの枕元に布製の人形を置く習慣がありました。赤ちゃんに憑こうとする悪い物をこの人形が吸いよせ、赤ちゃんを守るというのがその役目です。

 

この布製人形を「天児(あまがつ)」(または「這子(ほうこ)」)と呼び、これもまた源氏物語の中に登場します。この習慣は江戸時代以降も続き、その頃には天児を男子、這子を女子に見立てて、雛壇に対(つい)で飾ります。

 

そして女の子が嫁入りする際は、これを持参する。そんな風習が、江戸時代には確立していたのです。これまでに登場した

 

・自分の身代わりにみそぎをしてくれる「人形(ひとがた)」

・ままごとに使われた「雛(ひいな)」

・赤ん坊の代わりに悪い物を吸い寄せる「(あまがつ)」

 

これら複数の要素が融合する事で、現代の「雛人形」になったと言われています。ままごとの所で、一部「女の子」に関連するものは出てきますが、少なくとも平安時代におけるこの行事は、「女の子のためのもの」ではありませんでした。

 

一般庶民の間で「女の子の行事」としての「雛祭り」が広まるのは、江戸時代まで待たなくてはなりません。その話は次回へ続く事としましょう。

 

昨日に続き今日も曇り空。気温も1日を通して16~17度と、沖縄としては寒い方です。木金の最高気温は23度の予報ですが、日月は最低気温13度と、三寒四温の日々が続きそうです。

 

寒暖差の大きいこの時期、体調に気をつけ頑張っていきましょう。マルキヨ製菓も来週、ひな祭り用のお菓子をしっかり提供できるよう頑張ります!

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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