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ひな祭り⑤

2023年03月7日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。3月も1週間が過ぎようとしていますね。日中の気温は20度で青空が広がり、とてもいい天気です。外を歩いて太陽の光を浴びると元気が出ますよ。

 

先週、無事に「ひな祭り」が終わりました。

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「ひしもち」と「桜もち」、20個以上食べてしまった2023年こそ、ダイエットを頑張りたいと思います。

 

ひな壇や雛飾りを出した家庭は、もう片付けしましたか? 「ひな壇を早めに片付けないと、お嫁に行けない」なんて言われたりしますよね。今回は「ひな祭り」特集最後の記事になりますが、テーマは「何故、ひな壇を片付けないと、お嫁に行けないのか?」です。

 

バックナンバー

「ひな祭り」はもともと「みそぎ」の行事でした。日本の貴族達は、自分の身代わりとなる「人形(ひとがた)」にみそぎをさせませた。それがひな人形の起源と言われていますが、当時は「女の子の行事」というわけではありませんでした。

⇒【ひな祭り①

 

「ひな祭り」が女の子の行事となったのは江戸時代に入ってから。質素倹約を推奨していた幕府により、大きな雛人形や派手な雛道具は取り締まりの対象となりました。雛道具を用いたおままごとは、花嫁修業の一環ととらえた所もあるようです。

⇒【ひな祭り②

 

ひな祭りの曲としてよく知られている「うれしいひなまつり」。この歌詞の中に「お内裏様とおひな様」とあります。「お内裏様」を男雛、「おひな様」を女雛と思っている人も多いようですが、実は違います。何故、そのような勘違いが広まったのでしょうか?

⇒【ひな祭り③

 

マルキヨ製菓がリリースするひな祭り用お菓子、「ひしもち」と「桜もち」を紹介しています。

⇒【ひな祭り④

 

花嫁修業の一環

ひな祭りが終わって4日が経ちました。ひょっとしたら、ひな壇や雛飾りを出しっぱなしにしている所もあるかもしれませんね。

 

世間一般では、「ひな壇や雛飾りを早く片づけないと、婚期が遅れる」なんて言われます。ひな祭りが女の子のお祝いとして定着するのは江戸時代に入ってからですが、当時「雛飾りを片付けないと、お嫁にいけない」なんて言われる事はありませんでした。

 

そんな事が言われるようになったのは昭和に入ってからです。「雛飾りを片付けないこと」と「お嫁に行けないこと」は一見すると因果関係などないように見えますが、何故、それらが結びつくのでしょうか? 代表的な要因が3つありますので、それらを紹介しましょう。

 

1つ目は「ひな祭りが花嫁修業の一環だから」です。ひな壇を設置し、そこに男雛(おびな)や女雛(めびな)、三人官女や五人囃子を飾り立てるのはなかなか大変な作業ですし、片付けするのも気合いと労力が必要です。

 

ひな祭りは江戸時代に発展した行事でした。特に武家では、婚礼道具を小さくしたものを雛道具と見立て、主役の女の子はそれらを使ってままごと遊びをしました。婚礼道具を使って日常を演じるままごとは、花嫁修業の一環でもあったのです。

 

それゆえ「雛飾りや雛道具を片付けられない」という事は「嫁としての修行が未熟である」と捉えられたのです。もちろん「嫁として修行が足りない」というのは親であり、親目線で「ちゃんと片付け出来ない娘を嫁に出せない」という気持ちもあったでしょう。

 

「自分一人で後片付けが出来るようにする」というのは、親からすると躾(しつけ)の一環でもあったというわけです。こうして「ひな祭りで使ったものを片付けられないと、いつまでもお嫁に行けない」という言い方になっていくのです。

 

「うちの娘も片付いたな」

2つ目は言葉の言い回し的なものです。娘が嫁に行った時、親が「ようやくうちの娘も片付いたな」なんて言ったりすることがあります。令和となった今では、あまりいい表現ではないと思いますが、そういう言い方を聞いたことがある人もいるでしょう。

 

娘にとっていい相手がいれば、結婚して幸せになって欲しいと思うのが親心。婚期は遅れて欲しくないという親も多いでしょう。「雛飾りや雛道具を片付ける」の「片付ける」が、娘が嫁ぐ際に比喩として用いられる「片付く」とかかっているのです。

 

行事が終わったら早めに雛飾り等を片付ける事で、娘も早く嫁に行けるはずだという、いわゆる験担(げんかつ)ぎのようなものです。もちろん、科学的な根拠は一切ないですが。

 

悪いものを吸い寄せる

3つ目は雛人形の由来にあります。雛人形の由来は、主に次の3つがありました。

 

・自分の身代わりにみそぎをしてくれる「人形(ひとがた)」

・ままごとに使われた「雛(ひいな)」

・赤ん坊の代わりに悪い物を吸い寄せる「天児(あまがつ)」

 

3番目の「天児」(または「這子(ほうこ)」)は布製の人形であり、それを赤ちゃんの枕元に置くことで、赤ちゃんにつこうとする悪いものを吸い取ってくれます。言うなれば「魔除けにアイテム」です。

 

ひな祭りが終わっても「雛人形を出しっ放しにしている」という事は、雛人形が吸い寄せたであろう「悪いもの」をそばに置いておくことになります。身近に悪いものを置くなんて縁起が悪いですので「行事が終わったら、さっさと片付けましょう」となるわけです。

 

「雛人形を片付ける」=「悪いものを遠ざける」というのが3つ目の理由になります。

 

まとめると

「ひな壇や雛飾りを早めに片付けないとお嫁に行けない」、その根拠となるものをまとめると、次のようになります。

 

・ひな祭りは花嫁修業と見立てているので、あと片付けをちゃんさせる事は躾の一環。

・娘が嫁に行く事を「片付いた」と表現するので、それにかけている。

・雛人形は悪いものを吸い取ってくれるので、行事が終われば速やかに片付けるべき。

 

他にもいくつかありますが、昭和になってからそんな風に言われ始めたわけです。

 

よくよく考えると、もともと「ひな祭り」は「みそぎの行事」でした。己の代わりにみそぎをしてくれた人形(ひとがた)や、己の代わりに悪いものを受け止めた天児(あまがつ)などが雛人形の起源でした。

 

ならば雛人形に対し、「自分の身代わりにみそぎをしてくれ(あるいは悪いものを受け止めてくれ)、ありがとう」という感謝の気持ちを持つ事は自然な流れだと思います。

 

そんな気持ちを持ってひな壇や雛飾りを片付ければ、「ひな祭り」の行事を気持ちよく終えられると思いますよ。

 

マルキヨ製菓はすでに次の行事である「春彼岸」と「シーミー」に向け、行事用お菓子を作っています。特にシーミーは大きな行事なので、すでに忙しい日々を送っていますよ。

 

「シーミー」は多くのウチナーンチュが参加する行事ですからね。皆さんがいい形で行事を迎えられるよう、お供え用お菓子の方面で支えていきたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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