お彼岸
2023年03月14日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日今日と、朝起きた時はヒンヤリした空気で少し肌寒いと感じましたね。朝は気温15度ぐらいだったようで、沖縄としてはかなり寒い方です。
日中も20度行くかどうかなので、昨日に続いて今日も肌寒さが続く1日となりそうです。今日は3月14日、世間では「ホワイトデー」ですね。マルキヨ製菓はバレンタインデーやホワイトデーに関連するお菓子は製造していません。
今は目の前に迫った行事「お彼岸(春彼岸)」と「シーミー」に向け、行事用お菓子をたくさん作っているところです。というわけで、今回は「お彼岸」についてお話ししましょう。
「春分」と「清明」
2023年3月21日火曜日。この日はこの日は二十四節気の1つ「春分」であり、日本では「春分の日」として祝日となっています。
このブログではたびたび登場する「二十四節気」。1年を24つの区切りに分け、季節感の視点で「春分」や「立春」など名付けています。来月やってくる「シーミー」も二十四節気の1つ「清明」にあたります。
「春分の日」は毎年3月21日に固定されているわけではなく、例えば2024年から2026年までは3月20日になってます。地球が太陽の周りを回る公転運動がジャスト365日だったら、二十四節気は固定された日付になっていたでしょう。
実際の公転周期は365.24日で、約4年に1回1日分のズレが出てしまいます。それを修正するために「うるう年」があり、来年はその「うるう年」になります。二十四節気も公転周期のズレの影響で、毎年日付が固定されているわけではないのです。
ちなみに二十四節気は中国で紀元前に生まれたもので、かなり歴史が長いものですよ。
「春分」を中心とした前後3日ずつ、合計7日間がお彼岸の期間となります。同様に二十四節気の1つである「秋分」を中心とした前後3日ずつもお彼岸の期間となります。そう、お彼岸は年に2回あるのです。
この2つを区別するため、春分のお彼岸は「春彼岸」、秋分のお彼岸は「秋彼岸」と言ったりします。2023年の春彼岸の日程は
3月18日(土) 彼岸入り
3月21日(火) 春分
3月24日(金) 彼岸明け
このようになっています。二十四節気は15~16日ごとに区切られていますが、「春分」の次の二十四節気が「清明(せいめい)」、すなわち「シーミー」なのです。この「シーミー」については、また別の機会でお話しする予定です。
「彼岸」と「此岸」
「お彼岸」はご先祖様に手を合わせる行事で、いわゆる仏事(ぶつじ)の1つにあたります。「彼岸」とは「悟りの境地を開いた仏の世界」を表す仏教用語であり、亡くなったご先祖様は「彼岸」にいるとされています。
「彼」は「かれ」と呼んでいわゆる三人称を表す言葉ですが、他にも離れたものを形容する言葉としても使われます。例えば「彼方(かなた)」は「はなれた方角」、すなわち「あちら側」という意味になります。「はるか彼方」なんて表現は、よく耳にすると思います。
ちなみに「彼方」は「かなた」という読み以外にも「あちら」「あなた」という読みもありますよ。突然ですが、皆さんは「彼方(かなた)」の対義語をご存じですか? 答えは「此方(こなた)」。いわゆる「こちら側」という意味の言葉です。
「此方」は「こちら」とも読みます。「彼」は「離れた」側、「此」は「近い側」をさす意味を持ち、「彼岸(ひがん)」に対しては「此岸(しがん)」という言葉が対義語にあたります。
「此岸(しがん)」は我々生きている人間がいる世界のことで、仏教的には「煩悩と迷いの渦巻く世界」だそうです。我々のいる「此岸」とご先祖様のいる「彼岸」の間には大きな川があり、その川は「三途(さんず)の川」と呼ばれています。
仏教徒は修行を重ね、徳を積む事で悟りを開くと言われています。生きながら「悟り開いた世界」である「彼岸」に達する事を「パーラミーター」と言います。「完全であること」「最高であること」という意味を持つサンスクリット語です。
「彼岸」は「パーラム」、「至る」が「イタ」にあたり、その混成語が「パーラミーター」となりますので、日本語だと「到彼岸(とうひがん)」とも言います。
私は日頃から「もっとお金が欲しい」とか「美味しいものをたくさん食べたい」とか煩悩まみれなので、「パーラミーター」とはほど遠い境地にいると自覚しています。
彼岸と此岸が通じやすい日
悟りの境地に達した世界「彼岸」は太陽の沈む西の方向、煩悩や迷いの世界である「此岸」は太陽の昇る東の方向にあると言われています。
二十四節気の「春分」と「秋分」は、太陽が真東から昇って真西に沈む日です。すなわち、太陽の軌道が「彼岸」と「此岸」の中央付近になるため、その日は2つの世界が最も通じやすいとされています。
太陽の沈む西へ行けば、それは「彼岸」のある方向ですが、悟りを開いていない人間には到達する事は出来ません。到達できるのはたくさん修行して悟りを開いた者だけです。
彼ら修行僧は徳を積む事で、春分や秋分の日に「彼岸」へ「至る」事が出来ると信じられていました。そこからお彼岸という行事は生まれました。ちなみに春分の日を中日(なかび)とした前後3日ずつは、1日1つ、合計6つの徳を積む日とされています。
我々修行をしていない者は「彼岸」へは行けません。ですが、春分の日はこちらとあちらの世界が通じやすい日ですので、その日にご先祖様に手を合わせ、感謝の気持ちを伝えたり、近況報告をしたりします。それが我々にとってのお彼岸という行事になります。
旧盆と違い、ご先祖様があちらからこちらにやってくる事はありません。ただし、こちらとあちらは通じています。お墓参りをして墓掃除をしたり、仏壇周りを綺麗にして線香をあげたりお供え物をしたりする事で、ご先祖様を大事にしている事を伝えるのです。
沖縄の場合、「春分」の次の二十四節気である「清明」になると、お墓参りをする「シーミー」という行事があります。なのでお彼岸では、ご先祖様に手を合わせて「もうすぐシーミーがやってきます」と、次の行事に向けての報告もする事になります。
「国民の祝日に関する法律」において、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と定められています。この日はご先祖様に手を合わせるだけでなく、自然に対する感謝の気持ちも再確認しましょう。
オススメは菓子セット
マルキヨ製菓は彼岸に向け、お供え用お菓子をたくさん製造中です。ご先祖様にどんなお菓子をお供えしようか迷った時、オススメは
「菓子セット」。すでに沖縄県内各スーパーにて販売中ですよ。
春彼岸の次は、マルキヨ製菓三大忙しい行事の1つ「シーミー」がやってきます。沖縄の行事を支えるマルキヨ製菓のお菓子をよろしくお願いします。
今回はこの辺で。
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