ゴールデンウィークは母親に感謝
2022年04月29日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日からゴールデンウィーク突入という事で、ウキウキの人も多いのではないでしょうか?
マルキヨ製菓としては、公休日によるお休みは特になく、今日も通常運転です。けっこう「ゴールデンウィーク期間中にシーミーを行う」という話も聞きますので、頑張ってお供え用お菓子も作っているところです。
そして来週やってくる「こどもの日」に向け
かしわ餅の準備もしていますよ。来週これを食べるのが楽しみです!
前回に引き続いて、今回も「こどもの日」についてお話ししていきましょう。
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「端午」は「最初の午(うま)の日」という意味で、「端午の節句」は「5月最初の5日」という意味になります。この日に亡くなった屈原(くつげん)という中国の英雄を偲んで、行事を行うようになったと言われています(諸説あり)。
⇒【端午の節句】
五月忌み
5月になると暖かい日も続いて、日本では田植えを開始する時期になります。奈良時代の日本では、この農作業期間中に悪いものがよってこないよう、ある儀式を行っていました。
菖蒲やよもぎで作られた小屋や神社に、「早乙女(さおとめ)」と呼ばれる若い巫女さんが出向いて身を清める儀式を行う。この儀式は「五月忌み(さつきいみ)」と呼ばれ、豊作を祈願します。
前回、中国では5月に魔除けの効力があるとされる菖蒲(しょうぶ)の葉を門にさし、悪いものが家に入ってこないようにする風習があると紹介しました。他にも酒に菖蒲を入れて飲んだり、風呂に入れてつかったりもしました。
この菖蒲を風呂に入れて湯につかる「菖蒲湯」は日本にも輸入されており、今でも端午の節句の時期に菖蒲湯につかる風習は残っています。
日本における「五月忌み」、そして中国から伝わった「菖蒲を用いた邪気払いの風習」。これらが融合して日本における「子どもの日」という行事につながるのです。
ただ、「五月忌み」は女性が行う風習なので、その時期の端午の節句は「男の子の行事」というわけではありません。では、いつ頃から日本における端午の節句は「男の子の行事」として認識されるようになったのでしょうか? それを見ていきましょう。
江戸時代に
中国の邪気払いでも、日本における五月忌みでも、菖蒲という植物が登場します。読み方が「しょうぶ」であり、敵と戦う「勝負(しょうぶ)」や、武道・武勇を重んじる精神を表す言葉「尚武(しょうぶ)」と同じ発音になっています。
さらに植物としての「菖蒲」の葉は尖っており、武士が持つ刀も連想させます。これらの事から、少しずつ「端午の節句」における菖蒲は、男の子のイメージが持たれるようになります。
平安時代から江戸時代に至るまで、菖蒲を家紋のデザインにしている武家もたくさんいますからね。
鎌倉時代になると、武家の間で「鎧(よろい)」や「兜(かぶと)」など身を守る武具を神社に奉納し、家の存続を祈願する風習が生まれました。ここら辺から、現代の「こどもの日」につながるのが見えてきますね。
武家にとっては家を守り続ける事が大事。それはすなわち、跡継ぎである男子がしっかりと成長していく事を意味し、「端午の節句」は男の子がたくましく成長する事を願うようになっていきます。
江戸時代にまで進むと、徳川幕府が「端午の節句」を公的行事として制定します。さらに時代が進むと、この行事は一般庶民にも広がっていきました。
少し時代は戻りますが、室町時代末期の武家の間では「家紋の描かれた旗を端午の節句の日に虫干しを兼ねて飾る」という風習がありました。江戸時代の徳川将軍家では、男の子が生まれると、三つ葉葵の家紋の旗や幟(のぼり)を掲げました。
庶民の間に幟(のぼり)を掲げる風習が広まると、そこには立身出世を表す鯉が描かれるようになりました。それが、鯉のぼりの起源となります。
当時は平面的に描かれた鯉でしたが、今のように立体的な吹き抜けの鯉のぼりが登場するのは明治時代以降。奈良時代に端午の節句の源流が見える日本ですが、それに比べると鯉のぼりの歴史は浅いと言えるでしょう。
母親に感謝しよう
5月5日が「こどもの日」として祝日に定められたのは1948年。戦後間もない昭和の時代です。祝日法によると、その日は「こどもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とあります。
記述の中には「こども」とありますが、特に「男の子」についてどうこう書いているわけではありません。なので、規定上「こどもの日」は「男の子の日」というわけではないのです。
「こどもの日」が「男の子の日」というのは、あくまでも世間の思い込み。かつて武家が鎧兜を奉納し男子がたくましく成長する事を願った事や、桃の節句が女の子をお祝いするので対照的に端午の節句は男の子をお祝いするというイメージが広まったのでしょう。
忘れていけないのが「母に感謝する」という文言。今年(2022年)は、5月5日木曜日に「こどもの日」を迎えると、3日後の5月8日日曜日に「母の日」がやってきます。
この2日に限らず、このゴールデンウィークは、母に感謝する期間と捉える事をオススメします。もちろん普段から親に感謝する気持ちは持っているでしょうが、この期間中は特に強く持つといいでしょう。
かしわ餅
マルキヨ製菓が「こどもの日」に提供するお菓子があります。それが
「かしわ餅」で、「こどもの日」に合わせた期間限定商品となります。
あんこ大好きな私としては、来週これを食べるのが待ちきれないですね。次回ブログでは、この「かしわ餅」を紹介しますので、お楽しみに!
ゴールデンウィーク期間中もマルキヨ製菓は、シーミーやこどもの日などの行事を支えるため、お菓子を作り続けます。
行事用に限らず、マルキヨ製菓のお菓子はたくさんの種類があります。ご先祖様やあなたが好きなお菓子もきっとあるはず。この連休中、マルキヨ製菓のお菓子を食べていただけたら幸いです。
今回はこの辺で。
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