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春彼岸

2022年03月15日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日今日と気温は25度近くまで上がり、春を通り超して一気に夏という感じの沖縄です。

 

早くも3月の真ん中。時の流れの早さを実感しつつ、溜まった仕事に追われる日々を過ごしています。まずは3日後に彼岸入りするため、お供え用お菓子をたくさん作っているところです。

 

というわけで、今回は「お彼岸」についてのお話になります。「彼岸」という言葉は知っていても、どんな行事かはよくわからない…という方もいるでしょう。この機会に、彼岸について学んでおきましょう。

 

彼岸は年に2回ある

1年を24等分に分け、その1つ1つに節目となる日を定めた二十四節気。その1つに「春分」があります。2022年は3月21日(月)がその日であり、「春分の日」として国民の祝日になっています。

 

この二十四節気は毎年同じ日付けではありません。今年(2022年)は3月21日ですが、去年(2021年)は3月20日が春分でした。

 

この春分を中心とした前後3日ずつ、合計7日間がお彼岸の期間となり、特に「春彼岸」と呼ばれます。

 

3月18日(金) 彼岸入り

3月21日(月) 春分

3月24日(木) 彼岸明け

 

このようになっています。同じように今年(2022年)9月23日は秋分の日となり、その日を中心とした前後3日ずつもまた彼岸の期間であり、特に「秋彼岸」と呼ばれます。お彼岸は年に2回あるのです。

 

本ブログでは時折出てくる言葉「二十四節気」ですが、「春分」の次の二十四節気は「清明」となっています。沖縄の言葉で「シーミー」と呼ばれるこの時期にも、沖縄ではご先祖様の墓参りをする大事な行事の日となっていますね。

 

シーミーに関しては、時期が近づいたら、またくわしくお話しするとしましょう。

 

「彼岸」の対義語は「此岸」

「彼岸」は仏教用語であり、この時期にご先祖様に手を合わせる事は仏事(ぶつじ)の1つになります。「彼岸」は、悟りの境地を開いた仏の世界を指す言葉で、亡くなったご先祖様は彼岸にいるとされます。

 

それに対して、我々の住む世界は「此岸(しがん)」と言い、仏教的には煩悩と迷いの渦巻く世界とされています。彼岸と此岸は大きな川を隔てて対極に位置するとされており、その川は「三途(さんず)の川」と呼ばれます。「三途の川」に聞き覚えのある人もいるでしょう。

 

仏教徒は修行を重ねる事で徳を積み、煩悩の世界である此岸から、悟りを開いた世界である彼岸へ達する事が出来ると言われています。この「彼岸に到ること」をサンスクリット語で「最高であること」「完全であること」を意味する「パーラミーター」と言います。

 

この「パーラミーター」は「パーラム」(彼岸に)と「イタ」(至った)の混成語となり、漢語では「此岸の世界から彼岸へ到った」という事で「到彼岸(とうひがん)」とも言います。

 

「至彼岸」をさらに略した「彼岸」という言葉が、日本で広く使われるようになったと言われています。

 

お彼岸には何をする?

今年(2022年)の春彼岸は3月21日の春分の日を中日とし、その前後3日ずつを合わせた1週間がお彼岸の期間となります。秋彼岸は秋分の日が中日となり、前後3日ずつを合わせて秋彼岸となります。

 

この春分の日・秋分の日を中心とする「お彼岸の日取り」にも意味があります。悟りの境地に達した世界である「彼岸」は西、煩悩や迷いの世界である「此岸」は東にあるとされています。

 

太陽の動きを等分して定められる二十四節気ですが、「春分」や「秋分」は、太陽が真東から昇って真西に沈む日になります。太陽の軌道が「彼岸」と「此岸」の中央となるため、この日は2つの世界が最も通じやすい日だとされているのです。

 

太陽が昇る東には、我々の住む世界「此岸」があります。太陽の沈む方向に進めば、悟りの世界「彼岸」に辿り着けます。もちろん、その境地に達する事が出来るのは修行をした者になります。

 

春分や秋分の日、太陽を道しるべに進む事で、修行僧は極楽浄土の世界「彼岸」へ到ると信じられた事から、「お彼岸」という行事は生まれました。

 

旧盆だと、ご先祖様がグソー(あの世)からこちら側の世界にやってくるため、我々はしっかりとご先祖様をもてなさなければなりません。しかし、お彼岸はご先祖様がこちら側にやってくるという事はありません。

 

ただ、こちら側とあちら側の世界が通じやすいという事で、お墓参りをしたり仏壇に手を合わせると同時に、自分の行いを見つめ直す事になります。

 

特に沖縄の場合は、春彼岸の次はシーミーがすぐにやってきますので、墓掃除や仏壇・仏具の手入れをし、ご先祖様に手を合わせ近況報告をしつつ「もうすぐシーミーがやってきます」と、次の行事についても連絡しておきます。

 

ちなみに春分の日は「国民の祝日に関する法律」において、「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」と定められています。なので、ご先祖様に手を合わせ、自分の事を見つめ直すだけでなく、自然に対する感謝の気持ちも忘れずにいましょう。

 

インド発祥の仏教は三大宗教の1つです。「彼岸」は仏事、いわゆる仏教関連行事の1つですが、お彼岸に墓参りをしたりするのは日本だけの独特な行事となっています。これに関してはまた、次回以降にお話ししましょう。

 

お供え用お菓子

3日後の彼岸入りに向け、マルキヨ製菓はお供え用お菓子をたくさん作っているところです。次回ブログでは

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この菓子セットの中に入っているお菓子のいくつかを紹介する予定です。お楽しみに。

 

春彼岸が終わると、「浜下り」や「シーミー」という沖縄独特の行事がすぐにやってきます。年度末で忙しい時期ではありますが、行事は待ってくれません。

 

沖縄の行事を支えるため、今日もマルキヨ製菓はお菓子を作り続けます。

 

今回はこの辺で。

 

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