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Halloween

2021年10月12日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日から曇り空に覆われ、時折雨がパラついている沖縄。もうしばらくは天気の悪い日が続きそうです。

 

マルキヨ製菓はハロウィン用お菓子の製造を頑張っているところですよ。私自身、この時期にしかお目見えしないお菓子を食べるのが非常に楽しみです。

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今回は、10月末にやってくる「ハロウィン」という行事についてお話しします。ハロウィンが来る前、この行事について少し学んでおきましょう。

 

Halloween

ハロウィンといえば、がっつりコスプレをして街を練り歩くというイメージを持つ方も多いでしょう。去年はコロナの影響でだいぶ縮小されましたが、今年も感染者数が減少傾向とはいえ、ある程度は自粛を呼びかけるかもしれませんね。

 

ハロウィンと言えば「コスプレ」、すなわち仮装する行事と認識している人も多いと思います。そもそも何故、この行事では仮装するのでしょうか? そして、ハロウィンとは実際はどんな行事なのか? そこら辺をみていきましょう。

 

沖縄にはウマチーという行事が年に何回かありまして、豊作を願ったり、収穫を感謝したりする行事です。そして、シバサシなどマジムンを追い払うための行事も沖縄にありますね。

 

収穫に感謝したり、悪いものを追い払う行事は世界中にあります。ハロウィンもその1つで、いくつかの説はありますが、元々は秋の収穫を祝って悪霊を追い出すための行事だったようです。

 

ハロウィンの起源は「ケルト民族の祭」という説を紹介しましょう。

 

数千年前、今のヨーロッパにいた古代ケルト民族達における1年間は、11月1日から10月31日まででした。10月31日は年末であり、日本で言う「大晦日」にあたります。

 

この日は故人が霊となって親族の元を訪れると言われています。親族の霊だけではなく、悪霊など悪いものもやってきて、何と子どもや弱いものをさらっていったり、農作物に被害を与えると信じられていました。

 

日本だと盆の時期に先祖様を家に迎え入れますが、そういえば盆の時期は「川や海など、水のある所に近づくな」と言われます。「悪いマジムンが引きづりこんで、水難事故に繋がる」と、子どもの頃に教えられてきた人も多いでしょう。

 

古代ケルトの行事と、沖縄の旧盆。繋がる所がありますね。沖縄だと悪いものを寄せ付けないようにシバサシなどの魔除けのアイテムがあります。

 

古代ケルトの人々はご先祖様と一緒にやってくる悪霊を追い払うため、火を焚きました。これがジャックオーランタンと呼ばれるもの。ハロウィンの時期によく見られる

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カボチャの提灯みたいなアイテムがそれになります。お化けをイメージしてカボチャの中をくりぬいたりして、それをランタンとして家の前に吊しておく。そうする事で魔除けになるのです。まさに沖縄の「シバサシ」と同じ役割ですね。

 

その後、古代ローマのキリスト教やいくつかの祭が融合して現在のハロウィンの形が出来あがっていく事になります。

 

キリスト教では11月1日に万聖節(All-hallow)という「聖人の日」とされる日があります。10月31日はその前夜祭という事で「All-hallow」の「Eve」、そこから「Halloween」(ハロウィン)という言葉が生まれたそうです。

 

もう少し詳しく言いますと、スコットランド語で「eve」は「even」となり「een」と短縮されます。

 

「All Hallows’ Eve」

⇒「(All) Hallow(s) E(v)en」

⇒「Hallowe’en」(「「Halloween」」)

 

というわけです。10月31日は古代ケルト民族の大晦日であると同時に、キリスト教における万聖節の前夜祭なのです。

 

ちなみに仮装するのは「あえて自分がドラキュラとかゴーストなど怖いものに仮装する事で、あの世からやってくる悪霊を驚かして魔除けとする」というのが理由です。なので、本来は可愛いコスプレ等は間違っているわけですね。

 

Trick or Treat

ハロウィンの日に見られる光景が、人様の家の玄関までやってきて「Trick or Treat」と叫ぶ子ども達。「お菓子をくれないと、イタズラしちゃうぞ!」と、仮装した可愛い子供達にお菓子を配るのが、ハロウィンの風物詩とも言える場面です。

 

実はこの風習にも起源があります。ハロウィンの2日後にあたる11月2日は「死者の日」とされていて、特にメキシコでは国を挙げて盛大なお祭りが催されます。

 

この「死者の日」に関しては、ディズニー・ピクサーの映画「リメンバー・ミー」を是非、参考にして欲しいですね。「死者の日」を舞台とした、感動的なアニメ映画ですよ。

 

この死者の日にはキリスト教徒が村々を歩いて回り、各家庭の親族の霊を鎮める祈りを捧げます。そして、そのお礼として「魂のケーキ」なるものを要求します。

 

「死者の魂を沈めるので、魂のケーキをください」。そこから「ケーキをくれなきゃ、悪いものがやってきて悪さをしますよ」⇒「お菓子をくれなきゃ、イタズラしちゃうぞ!」という形に変遷して、今に到るわけです。

 

この話を聞いた時、真っ先に「お盆」を思い出しました。厳しい修行を終えた僧達は旧暦7月15日、仏教の教えを広めるために各地へ出向きます。その先々で家庭にいる人たちは通りかかった僧に施しを与える事で、地獄に堕ちた人は救われると言われています。

 

西洋・東洋で似通った風習があるのは面白いですね。西洋ではキリスト教徒、東洋だと仏法僧ですが、死者の魂を救うという点では同じです。

 

soulcake

「魂のケーキ(soulcake)」は、徘徊する幽霊に食べ物とワインを残す古代の風習を継承する形で、キリスト教会によって奨励されたものです。

 

やはり、これも盆と共通するものがあります。沖縄では旧盆の最終日(ウークイ)、ご先祖様が好きだった食べ物などを包んで玄関先にお供えします。実はこれ、自分のご先祖様のため「だけ」ではありません。

 

元々は自分のご先祖様だけでなく、周辺をさまよっている霊達にも施しを与えている事になるのです。日本以外の国では、「そこら辺をさまよっている霊のためにもお供えしなさい」と言われたりします。

 

盆の起源となるお釈迦様とその弟子のやりとりを簡単に紹介しましょう。

 

地獄に堕ちた母を何とかしたい弟子が、どうしてもうまくいかずにお釈迦様に相談。その時、お釈迦様は「自分の母だけでなく、その周りの人達も救うように」とアドバイスしました。

 

「自分の身内だけでなく、周りのものにも救いの手をさしのべる」。東洋の盆、西洋のハロウィン、共通点が多くて興味を引かれるところです。

 

他にもハロウィンにおける仮装は、旧盆の日にエイサーを踊る時のチョンダラーに通じるものがあるかもしれません。笑

 

マルキヨ製菓はハロウィン用のお菓子を製造中。次回のブログあたりから、それらを紹介できると思いますのでお楽しみに。

 

ハロウィンに美味しいお菓子を皆様に食べてもらえるよう、午後も頑張ります!

 

今回はこの辺で。

 

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