スタッフブログ

来週は春彼岸

2021年03月12日

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こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日も朝から穏やかな天気の沖縄です。ただ、昼過ぎからは雨の予報も出ているので、外出時は空模様を気にした方がいいでしょう。

 

さて、毎回毎回「忙しい」と言っていますが、本当に毎日忙しくしているマルキヨ製菓です。来週やってくるお彼岸のためお供え用お菓子をたくさん作っていますが、平常のお菓子製造、そしていくつかの注文に対するお菓子も同時並行で行っているため、スタッフ一同フル回転で日々頑張っているところです。

 

まずは目の前の行事で、来週やってくるのがお彼岸。特に3月のお彼岸は「春彼岸」と呼ばれます。

 

今回はこの行事について、少しお話ししたいと思います。

 

今年は3月20日が春分の日(来年は3月21日)

まず、お彼岸は年に2回あるという事、そして期間があるという事を抑えてきましょう。「春彼岸」は春分の日、「秋彼岸」は秋分の日を中日として前後3日間ずつとなります。今年(2021年)の春分の日は3月20日(土)となりますので

 

3月17日(水)~3月23日(火)

 

が、春彼岸の期間となります。「あれ? 春分の日って3月21日じゃなかった?」と思う方もいるかもしれません。来年・再来年の春分の日は3月21日ですが、今年は3月20日なのです。

 

このブログではたびたび登場する二十四節気。1年間を24等分し、その等分した箇所に「春分」や「秋分」等を割り当てたものが二十四節気です。「夏至」「冬至」「立春」「立冬」「大寒」あたりは、よく耳にするでしょう。

 

「啓蟄」「白露」といった二十四節気もありますので、気になる方は是非、調べてみて下さい。

 

1年というのはきっちり365日ではないため、例えばうるう年の時は2月を29日にして微調整したりします。それゆえ二十四節気も定まった日にちになるわけでなく、春分の日も今年は3月20日、だけど来年は3月21日といった具合に変動があるのです。

 

ちなみに今年(2021年)の秋分の日は9月23日(木)なので、秋彼岸は

 

9月20日(月)~26(日)

 

となっています。「春分」の次の二十四節気は「清明(シーミー)」。そう、沖縄の人には馴染みのある、あの行事を行う時期です。「春分の次は清明」、これも覚えておくといいでしょう。

 

パーラーミター(至彼岸)

「彼岸」という行事は仏教由来、すなわち仏事(ぶつじ)です。この「彼岸」という言葉の意味は、沖縄で言うところの「グソー」に近いかもしれません。




「彼岸」の対義語にあたるのが「此岸(しがん)」。我々の住む世界が「此岸」であり、仏教的には煩悩と迷いの世界となります。大きな川を隔てた向こう側には、悟りの境地に達した仏の世界「彼岸」があるとされます。




修行を重ねることにより、煩悩の世界「此岸」から悟りを開いた世界「彼岸」へ達する事が出来る。これを、サンスクリット語(古代の東南アジアで使われていた言語)で「パーラーミター(波羅密多)」と呼びます。

 

「パーラーミター」は「パーラム」(彼岸に)と「イタ」(至った)の混成語であり、漢訳すると「至彼岸」となります。「至彼岸」をさらに略した「彼岸」という言葉が、日本で広く使われるようになったと言われています。

 

春分の日は、彼岸と此岸が通じる日

春彼岸は春分の日、秋彼岸は秋分の日を中日として、その前後3日ずつ1週間がお彼岸の期間だと言いました。実は春分の日・秋分の日を中心とする日取りにも意味があります。

 

悟りの境地に達した世界である「彼岸」は西、煩悩や迷いの世界である「此岸」は東にあるとされています。




春分の日・秋分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈む日であり、ちょうど「彼岸」と「此岸」の中央を太陽が通っていく事から、この日は2つの世界が最も通じやすい日だとされているのです。




この日太陽が沈む方向に「彼岸」があるので、それを道しるべに進めば、極楽浄土の世界へ到ると信じられた事から「お彼岸」という行事は生まれました。具体的にはこの期間、ご先祖様の仏壇や仏具、お墓の掃除をして供養します。




旧盆と違い、ご先祖様がこちら側にやってくる事はありませんが、こちらとあちらの世界が通じやすいという事で、ご先祖様に手を合わせる、それが「彼岸」という行事なのです。




お彼岸は沖縄に限らず全国共通で行う行事ですが、特に沖縄の場合、「春分」の約2週間後に「清明」がやってきます。したがって、沖縄における春彼岸ではご先祖様に手を合わせる際、「もうすぐシーミーがやってきますよ」という報告もしておきましょう。

 

旧暦1月16日の「ジュウルクニチー」という行事を皮切りに、春彼岸・シーミーと、ご先祖様に対する行事が短い期間でやってきます。沖縄は特にご先祖様に手を合わせる行事が多いですからね。ウガンブスクにならないよう、行事前はしっかり準備しておきましょう。

 

というわけで、春彼岸をしっかり行えるよう、マルキヨ製菓は一生懸命、誠実にお菓子を作っています。来週はお供え用お菓子のいくつかを紹介する予定ですのでお楽しみに。

 

ちょっと余裕が出来たら、沖縄県内の城めぐりでもしたいなと思いながら、今日もお仕事頑張ります!

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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