旧盆:旧の七夕
2020年08月20日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。ここ最近の暑さは「ヤバい」と感じています。「こんなに日差しが強烈だったかな?」と思うほど、肌を突き刺すような日差しです。
お昼の最も暑い時期、何もせず1時間外にいると命の危険を感じると思います。ニュースでは毎日のように熱中症被害が叫ばれていますので、くれぐれも熱中症対策は忘れずに行いましょう。
寝る前と起きた直後に、1杯のお水を飲むことも熱中症対策の一環。昔から私は実践していますよ。
さて、来週の火曜日、8月25日になりますが、この日は旧暦7月7日。「旧の七夕」と呼ばれる行事の日となります。旧盆との関連行事になっていますので、今回は「旧の七夕」について学んでいきましょう。
新暦の七夕との違い
「七夕」と言えば「さ~さ~の~は~さ~らさら~」という曲がお馴染みですね。短冊に願い事(正確にはスキルアップの内容)を書いて笹の葉につるしたり、天の川をはさんで引き離された織り姫と彦星がこの日だけ会える事にロマンを感じたり。
「旧の七夕」はそれらのイメージとは異なり、ご先祖様を供養する日となります。ご存じの通り旧暦7月13日~15日は旧盆の期間。その1週間前にあたる「旧の七夕」は旧盆のための準備に入る日になるのです。
ご先祖様の墓参りをして墓掃除をしたり、あるいは仏壇の手入れをした後、「来週、お盆がやってきますよ。お待ちしています。」と、ご先祖様に手を合わせるのです。
「琉球国由来記」という資料には、国王が祖先の霊に対して拝んだという記録があります。この日は先祖供養の日であるという認識が、琉球王国時代からあったわけですね。
七夕日なし
旧暦に限らず行事を執り行う際は「この日にやってはいけない」「こういう事をしては駄目」等、色々な制限がつく場合があります。「旧の七夕」では、そういった「やってはいけない」とされる事を行っても問題なしとされる特別な日でもあります。
これを「七夕日なし(タナバタヒーナシ)」と言いますが、具体例の1つとして「日取り」があります。例えば「結納の日取り」「結婚の日取り」「地鎮祭を行う日取り」など、大切な行事を行う際に「仏滅」を避ける人は多いでしょう。
映画でも話題になった、遺骨を洗い清める「洗骨」という儀式が沖縄にはあります。この風習を行っている所は今でもありますが、「いつ、どのタイミングでやるのか」というのは地域によって制約があったりします。
日取りの悪い日に洗骨をしてしまうと、ご先祖様に対して失礼になりますので、「いつやるのか」は慎重に考える必要があるわけです。
こういった「いつ行うか」が難しいものは、「七夕日なし」(タナバタヒーナシ)に行えば安心です。この日は「そういうタブーを気にしなくてよい」とされる特別な日だからです。
お墓の移転や修繕、仏壇の移動など、少なからず「しばり」がある事柄は「どうしよう」と悩むものです。しかし、これらを旧の七夕に行えば問題ないというわけです。
洗骨
「洗骨」について、少しお話ししておきます。身内が亡くなるとお通夜・火葬・告別式という流れがありますが、かつては「火葬」という習慣はありませんでした。
一度埋葬し、一定の年月が過ぎた後、再び骨を取り出して綺麗に洗って骨壺に収める。これが「洗骨」(せんこつ・シンクチ)であり、数は少ないですが今でも行っている所があります。
「骨を洗う事」は「骨のけがれをとる」事であり、洗骨がされてない間は、まだけがれが残っている状態のため、仏の世界へ行くことは出来ないと信じられていました。
戦前の沖縄では、琉球王室関係者は洗骨の後、納骨されていたという記録もあります。
亡くなった方がグソー(あの世)へ行くための大事な儀式ですから、それを行う日取りも重要です。こういう難しい行事ほど、七夕日なしに行えば安心というわけなのです。
蒸しまんじゅう
旧盆に関連する記事とともに、お供え用お菓子も紹介しています。今回は
「蒸しまんじゅう」です。
こちらも、お供え用お菓子の定番で昔からあるお菓子。
マルキヨ製菓の「蒸しまんじゅう」は、1個税込108円(税抜100円)となっています。食べ応えのあえるお菓子ですから、お買い得感があると思いますよ。
賞味期限は製造から12日ですが、ラベルやパッケージに書かれている日付をご確認下さい。開封後は賞味期限によらず、お早めにお召し上がり下さい。また、保存の際は直射日光の当たる場所や、高温多湿の場所は避けて下さい。
鮮やかな色は、仏壇に彩りを添えてくれることでしょう。今年の旧盆、お供え用におひとついかがですか?
旧の七夕が近づくと見られる光景
毎年、旧の七夕が近づくと、家の近くの霊園で草刈りなどをしている方を見かけます。つい最近も、霊園で作業している方がいました。
時期的に旧の七夕に向けての作業なのかなと思っています。コロナで大変な時期、マスクをしながら作業する姿を見て、沖縄の人がいかにご先祖様のための行事を大切にしているかが伝わりました。
未だにコロナウイルスに収束の兆しは見えませんが、そのせいで例年のように旧盆を行う事が出来ずとも、ご先祖様を敬う気持ちはきっと伝わっていると思います。
自分が出来る事を誠実にやり、ご先祖様や周りに感謝の気持ちを持って日々を過ごす。いろいろあると思いますが、頑張っていきましょう。
今回はこの辺で。
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