旧盆：お盆玉｜マルキヨ製菓

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。毎日毎日暑いですね。最近は意識しなくても、たくさん水分を取っています。ニュースを見ると、沖縄よりも暑い地域があるという事にびっくりしています。

 

沖縄の人も、県外の人も、熱中症予防はしっかりやっていきましょう。私は暑がりなので、暑さを感じたらすぐにクーラーつけたり、冷たいものを口にします。そうするとただ太っちゃいますので、運動も忘れないよう心がけたいと思います。

 

さて、本土では今日からお盆入りですが、旧暦でこの行事を行う沖縄は今月末から。という事で、ここ最近は旧盆関係の記事を連ねています。今回は「お盆玉」について、その最新情報と共にお話しします。

 

バックナンバー

 

目連が地獄に堕ちた母親を救うため、神通力を駆使するもうまくいかない。師匠であるお釈迦様にアドバイスに従い、母親以外の人も助けようとしたところ、母親を苦しみから解放する事が出来ました。

⇒【母を救え】

 

僧侶達が地獄に墜ちた死者の苦しみを取り除くため、成仏させる儀式を「盂蘭盆会（うらぼんえ）」と言います。これが「盆」の語源でもありますが、「盂蘭盆会」の意味は「逆さづり」でした。

⇒【盂蘭盆会】

 

「エイサー」という言葉の由来は、大きく２つの説があります。念仏踊りの中で叫ばれる「エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー」という囃子詞（はやしことば）。そして、「おもろさうし」という琉球王国資料に登場する「ゑさおもろ」からきているのでは、という事でした。

⇒【エイサー】

 

沖縄にエイサーを広めたと言われるのが「袋中上人（たいちゅうしょうにん）」。彼の出身地・福島の「じゃんがら念仏踊り」に、経文（きょうもん・お経に出てくる文章）をつけて琉球に広めていきます。

⇒【袋中上人】

 

盆踊りの起源となる「踊り念仏」。そこから「念仏踊り」となり、盆の時期に踊るものを「盆踊り」と言うようになりました。その流れをお話ししています。

⇒【盆踊り】

 

旧暦では７月に行っていたお盆ですが、新暦だと沖縄などのごく一部を除いて８月に行います。そこには「月送り」や「戦争の終結」などの理由がありました。

⇒【旧暦７月１５日と新暦８月１５日】

 

お盆玉の起源

 

正月、親戚の子ども達に配るものと言えば「お年玉」、盆の時期に配るものといえば「お盆玉」ですが、ご存じでしょうか？

 

その起源は江戸時代にまでさかのぼります。山形県のとある地域では、夏になると奉公人に衣類や下駄などを渡す風習がありました。

 

特に丁稚奉公（でっちぼうこう）と呼ばれる、商家に奉公する子ども達は盆と正月の２回しか実家に帰る事が出来ません。実家に帰るタイミングで、子どもに「お盆お小遣い」と呼ばれるものをわたす習慣があったそうで、これが「お盆玉」の起源だと言われています。

 

とはいえ、「そんな風習、１０年前にあったかな？」と思う人も多いはず。それもそのはず、現代の「お盆玉」が日本に広まるのは数年前からです。

 

きっかけを作ったのが山梨県に本社を置く包装資材・文具メーカーのマルアイさん。「お盆玉」を商標登録し、「お盆玉用ポチ袋」の販売を開始。それが今から１０年前の２０１０年です。

 

当初はまだ流行の兆しはありませんでした。２０１４年、日本郵便が「お盆玉用のポチ袋」の販売を開始した事をメディアが取り上げたことで、日本の人々に「お盆玉」が広まっていったのです。

 

ちなみに私がその存在を知ったのは３～４年前に見たＴＶ番組、さんまさんの「ホンマでっか！？ＴＶ」ですね。この番組で専門家の方が「お盆玉」の話題を取り上げていて、「そんなのがあるんだ」と知りました。

 

相場は？

 

お盆玉を渡す側は「どれぐらい包めばいい？」と悩むことでしょう。三井住友カードさんが２０１８年に行った「お盆玉に関する意識調査」の結果を紹介しましょう。

 

小学生の子供を持つ全国２８０人に対し行った、インターネット調査の結果は次のようになりました。

 

・お盆玉をもらう小学生の割合・・・３７％

都道府県別のデータはありませんが、おそらく沖縄はこれより低いかなと思います。

 

・渡す金額の平均・・・９３４５円

意外と高く感じるのは私だけでしょうか。もちろん１人への金額ではなく、複数の子ども私に渡したお盆玉の合計金額になります。

 

・内訳

約４７％：１０００円　～　５０００円

約２４％：５０００円　～　１万円

約１７％：１万円以上

約１２％：５００円～１０００円

 

これらの平均が９３４５円となります。ちなみに「お年玉」の場合だと

 

約３３％：２万円以上

約３２％：１万円～２万円

約２６％：５０００円～１万円

約８％：１０００円～５０００円

約１％：５００円～１０００円

平均総額：２万１９６０円

 

となっています。お盆玉はお年玉の半分以下という感じですね。また、「お盆玉の使い道」については

 

親の回答

１位：貯金　５６％

２位：本　１６％

３位：好きなもの　１５％

子供の回答

１位：オモチャやゲーム　６５％

２位：貯金　１０％

３位：本　８％

 

となっています。まぁ、納得するような結果かなと思います。

帰省した孫達にお盆玉をあげる事によって、子どもは喜び、祖父母はその姿を見てまた喜ぶ。お互いコミュニケーションのきっかけのツールとなるのが、この「お盆玉」なのですが、今年はコロナの影響で、だいぶ縮小されるでしょう。

 

まだまだ落ち着かない世の中ではありますが、心をしっかり、未来に希望を持って頑張りましょう。

 

コロナ以外で気になるニュース

 

今朝のネットニュースで気になったのが「シークヮーサーが謎の枯死」という記事。沖縄県の北部、名護市や大宜味村のシークヮーサーが、原因が特定されないまま立ち枯れの被害が広がっているとのこと。

 

農薬が効かず、「シークヮーサーのコロナ」と称される事もあるようで心配です。マルキヨ製菓も大宜味村のシークヮーサーを使用して

「黄金シークヮーサーまんじゅう」の商品を製造していますから。

早く原因が特定され、しっかりとした対策がなされる事を心から願うばかりです。

 

２０２０年は本当にいろいろな事が起こります。今年は耐えて耐えて耐える年かもしれませんね。近い将来、明るいことがたくさんあると信じて、今日も頑張りたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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