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ウガンブトゥチ

2020年01月9日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日から気温も落ち、天気も悪い沖縄。今日の最高気温は20度ですから、沖縄としてはかなり寒い方です。
 
2020年が始まって1週間が過ぎ、世界は平常日という感じですが、旧暦の世界では実は年末の忙しい時期。今日、1月9日は旧暦の12月15日。あと2週間ほどで、トゥシヌユル(年の夜・大晦日)を迎えます。
 
ご存じの通り、沖縄の行事は旧暦を中心に執り行っていきます。沖縄の行事を支えるマルキヨ製菓としては、この時期、なかなかの忙しさなのです。
 

来週はウガンブトゥチ

 
来週の土曜日は旧暦の12月24日で、この日は「ウガンブトゥチ」と呼ばれる行事の日です。シーミーや旧盆ほどではないものの、家庭においては大事な行事の1つとされています。
 
特にヒヌカン(火之神)に手を合わせている家庭では、欠かすことの出来ない大事な行事となっていす。
 
毎年「ウガンブトゥチ」についてはお話ししていますが、大事な行事なので過去ブログより加筆修正して、それがどんな行事なのかをお話ししましょう。
 

沖縄のヒヌカン信仰

 
沖縄では「ヒヌカン(火之神)」という神様を拝んでいる家庭が、たくさんあります。ヒヌカンとは、火のある所にいる神様で、沖縄では古くからその家を守ると信じられてきました。
 
火のある所といえばコンロのある所になります(昔はカマド)。そこにヒヌカン(火之神)は鎮座し、家庭を見守っているのです。ヒヌカンのいる場所に、チャーギと呼ばれる植物の葉っぱやお酒等を定期的にお供えし、手を合わせる。
 
これが沖縄の一般的なヒヌカン信仰の形です。県内のスーパーを見て回ると、チャーギが売られていますよね。
 

ウガンブトゥチは、ヒヌカンが天へ帰る日

 
旧暦の1月4日、ヒヌカンは天上界から地上へと降り立ちます。各家庭に入ると、約1年間家を見守り続けます。そして旧暦の12月24日になると再び天へと戻り、上司にあたる天帝に、その家の1年間の様子を報告します。
 
天帝とは玉皇大帝(ぎょっこうたいてい)の事で、中国の道教における最高神であり、天界の支配者です。我々人間をはじめとする地上・地底に住むあらゆるものを支配する神様なのです。
 
このように、ウガンブトゥチという行事は、中国の風習とも結びついているのです。
 

「ウガンブトゥチ」=「拝み(ウガミ)を解く」

 
旧暦の12月24日に天へと昇るヒヌカンを心地よく送りだすため、家を清め、1年間の無事を感謝し、この日をもってウガミ(御願)を解く。それが「ウガンブトゥチ(御願解き)」という行事です。
 
家庭では供えられているお茶やお酒を新しくし、お菓子等をお供えして、ヒラウコー(平御香)という、平らな形の線香を焚きます。このヒラウコーの煙で、ヒヌカンは天へ昇っていくと言われています。
 
天へ昇ったヒヌカンは、旧暦の1月4日に再び天から降り、各家庭の火のある所へ鎮座し、1年間家庭を見守ります。この旧暦の1月4日は「ウガンブトゥチ(御願解き)」と対(つい)になる「ヒヌカンウンケー(火之神迎え)」と呼ばれる行事の日になっています。
 

ウブクは口止めアイテム

 
ここで1つ、大事な点があります。ヒヌカンは、その家庭であった「いい事」も「悪い事」も上に報告すると言われています。悪い事を報告されたら、翌年には災いがもたらされるかもしれません。
 
そういう危機感を持って、悪いことをしないように過ごしなさいという事なのでしょうが…。「これは報告されたらマズイ」という事もやってしまうのが人間です。
 
実はそんな時の対処法があります。ウガンブトゥチでは「ご飯を円すいの形に盛ったウブク(御仏供)」というものをお供えするのですが、実はこのアイテム、「悪い事は報告しないで下さい」という意味もあるのです。
 
ちなみに中国にもカマドの神を信仰する風習がありますが、中国では「ウブク」でなく、飴をお供えするそうです。これはカマドの神の口の中を粘らせて、悪い事を告げ口しないようにとの事。
 
という事は、ウブクはお米の粘り気でヒヌカンを口止めするという事でしょうか?
 
まぁ悪い事を口止めしたい気持ちは、万国共通という事です。個人的には「口の中をネバネバにしたら、悪い事だけでなく、いい事も報告出来ないのでは?」なんて思ったりもしますが。
 

中国のカマドの神信仰と、沖縄のヒヌカン信仰が融合

 
古代の人々は、火が燃える様(さま)に畏怖の念を感じ、そこには神がいると信じてきました。中国では道教の影響で、「カマドは食事を作る所であり、日常生活に関係深い」という事で、カマドの神様は天帝に使える神という位置づけとなります。
 
天帝=玉皇大帝(ぎょっこうたいてい)は、その家庭の財政や禍福(かふく=不幸と幸福)をもたらすだけでなく、地上のありとあらゆるものを支配する神。全てを支配する神の中の神なのです。
 
この中国のカマドの神信仰と、沖縄のヒヌカン(火の神)信仰が融合し、ウガンブトゥチ(御願解き)という行事が生まれたと考えられているそうです。
 
旧暦12月24日は、「ヒヌカンを天へ送り出す」と言うことで、この「ウガンブトゥチ(御願解き)」は大事な行事の1つとなっています。
 

質問される事が多い行事

 
たまに「これって、どんな行事?」と質問される事のある私ですが、1番聞かれるのが今回紹介した「ウガンブトゥチ」です。特に県外から沖縄の家に嫁いだ奥様が気になっている感じですね。
 
このブログを読んだ方で、もし周りに「ウガンブトゥチってなんだろう?」という方がいたら、是非、教えてあげて下さい。
 
今日は最高気温20度となっている沖縄ですが、不思議と寒さは感じません。周りは寒そうにしているのですが、どうやら私は寒さを感じる器官が麻痺しているようです。笑
 
来週はセンター試験もありますので、受験生の皆さんは風邪など引かぬよう、体を温かくして勉強を頑張って下さい。
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マルキヨ製菓はウガンブトゥチに向け、ウチャヌクを全力で製造中。写真はコンペンウチャヌクですが、見ただけで「タンナウチャヌク」「コンペンウチャヌク」と判断出来れば、あなたはよほどのウチャヌク好きです。笑
 
今回はこの辺で。

 

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