旧盆① 地獄へ墜ちた母を救うために
2019年07月15日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。ここ数日は快晴続きで、今日も青空が広がっています。その分、外を歩くと強烈な太陽の日差しを受けなければなりません。
長時間、外を出歩くときは紫外線対策で、長袖を身につけていますが・・・暑いですねぇ。暑い夏、今年も長引きそうです。
今日は海の日という事で公休日ですが、マルキヨ製菓は朝から旧盆の準備を頑張っているところです。旧暦の7月15日に行われる旧暦は、沖縄や鹿児島の一部地域等に限られ、少数派です。
一方、新暦で行う盆は新暦の8月15日で、日本の多くの地域ではこの日にご先祖様を迎え入れて手を合わせます。旧暦だと7月15日に盆を行うのに、新暦だと何故、8月15日に行うのかについては、おいおい話していきます。
十一年ぶりに新暦の盆と、旧盆が全く同じ日
今年(2019年)は非常に珍しい年で、「旧盆」と「新暦で行う盆」が全く同じ日になっています。すなわち「旧暦7月15日」=「新暦8月15日」となっているのです。これは数十年に一度の事で、一応、出来る範囲で調べたところ
2001年旧盆 ⇒ 新暦9月2日
2002年旧盆 ⇒ 新暦8月23日
2003年旧盆 ⇒ 新暦8月12日
2004年旧盆 ⇒ 新暦8月30日
2005年旧盆 ⇒ 新暦8月19日
2006年旧盆 ⇒ 新暦8月8日
2007年旧盆 ⇒ 新暦8月27日
2008年旧盆 ⇒ 新暦8月15日※
2009年旧盆 ⇒ 新暦9月3日
2010年旧盆 ⇒ 新暦8月24日
2011年旧盆 ⇒ 新暦8月14日
2012年旧盆 ⇒ 新暦9月1日
2013年旧盆 ⇒ 新暦8月21日
2014年旧盆 ⇒ 新暦8月10日
2015年旧盆 ⇒ 新暦8月28日
2016年旧盆 ⇒ 新暦8月17日
2017年旧盆 ⇒ 新暦9月5日
2018年旧盆 ⇒ 新暦8月25日
2019年旧盆 ⇒ 新暦8月15日※
2020年旧盆 ⇒ 新暦9月2日
こうなりました。頑張って、新暦⇒旧暦の変換サイトで計算させました。21世紀20年分で、新暦の盆と旧盆が全く同じになるのが2回だけという結果。ただ、その散らばり具合を見ると、おそらくこのような事は20数年に1度かなと思います。
沖縄の人にとって、特に首里に近い人々にとって旧盆は大きな行事となりますので、今日から約1ヶ月、旧盆に関するお話と、マルキヨ製菓の製造している旧盆用お菓子を紹介していきたいと思います。
地獄に墜ちた母を救うために
というわけで、第1回は「盆」という行事に関連したお釈迦様の弟子の話をしたいと思います。
「お盆」と言えば、あの世からこちらの世界に戻ってくるご先祖様をおもてなし、最終日のウークイではウチカビなどを焚いて再び送り出す行事ですが、その根本は農耕行事だったと言われています。
ご先祖様の霊を家に招くと、豊作に関する感謝と同時に、翌年もまた豊作でありますようにと祈願しました。沖縄には「ウマチー」という、収穫や豊作を神に感謝する行事がありますが、感謝する対象がご先祖様になったのが「盆」というわけです。
この「農耕行事」に、仏教行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が合わさって、今のお盆の形になります。では、「盂蘭盆会」とは、どんな行事でしょう?
「盂蘭盆会」は、地獄に墜ちた死者の苦しみを取り除き、成仏させる儀式で、旧暦の7月15日に行われます。この「盂蘭盆会」が行われる旧暦7月15日の事を、盂蘭盆(うらぼん)と言います。
この儀式が行われるようになった、釈迦にまつわるエピソードがあります。
時をさかのぼること、今から約2500年前。紀元前5世紀頃に釈迦は生まれています。その釈迦の弟子に、目連(もくれん)という人物がいました。目連の母親は難しい性格の持ち主だったようで、周りの人に冷たく接していたそうです。
その母親は死後、地獄へ墜ちる事になります。墜ちた地獄は、飢えや渇きで苦しむ餓鬼の地獄。それを知った息子の目連は、母を救うため、己の神通力で何とか地獄の母へ食べ物を与えようとします。
ところが母のいる地獄では、その神通力は通用しません。母親は与えられた食べ物を食べようとしても、食べる直前に火になっていまい、食べられないどころかさらに苦しむ事になります。
何とか母親を助けてあげたい目連は、お釈迦様に相談します。するとお釈迦様は次のようなアドバイスを授けました。
「安居(あんご:個々に活動していた僧侶たちが一定期間、一箇所に集まって集団で修行すること)の最後の日、そこにいる全ての比丘(びく:食べ物を乞う人)に食べ物を施すようにしなさい。そうすれば母親にも施しが与えられるだろう」
目連はアドバイスに従い、母親以外の人達も救おうとしました。結果、母を餓鬼の苦しみから救う事が出来たそうです。
今回はここで話を止め、次回また、「盂蘭盆会」の内容に話を続けたいと思います。
お供え用お菓子の代表と言えば「かるかん」
さて、旧盆では色々なお供え用お菓子がお店で売られていますよね。マルキヨ製菓からもたくさんのお菓子を販売しますが、お供え用お菓子の代表と言えばこちら
かるかんでしょう。私も含め、私の周りにも「かるかん大好き」という人も多く、ご先祖様だけでなく、こちらで生きている人達も大好きなお菓子といえるでしょう。
マルキヨ製菓へ直接注文されるお菓子の中でも、ダントツに多いのがこの「かるかん」。紅白で彩りも与えるので、是非、ご先祖様の仏壇にお供えして頂きたいと思います。
旧盆まで1ヶ月。ご先祖様をちゃんと迎え入れ、そして送り出す事が出来るよう、今からしっかり準備しておきましょう。
マルキヨ製菓も、各家庭がいいお盆を迎えられるよう、しっかりお供え用お菓子を作るため頑張りたいと思います。
今回はこの辺で。
平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。
ブログランキング参加中です。よかったらポチッとお願いします。
↓
商品取り扱い店舗
- ・タウンプラザかねひで
- ・イオン琉球㈱
- ・リウボウストアー
- ・㈱丸大
- ・㈱サンエー
- ・ユニオン
- ・コープおきなわ
- ・JAおきなわAコープ
- ・野原食堂(宮古島)
- (順位不同)
※工場でもご購入可能です。毎日製造する商品は異なりますので、事前にお問合わせください。