ユッカヌヒー｜マルキヨ製菓

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。新元号「令和」になり、１ヶ月が過ぎました。沖縄は雨が降ったりやんだりで、いかにも梅雨という天気が続いています。

 

今回が６月最初のブログ更新となりますが、今日（２０１９年６月３日）は旧暦だと５月１日になります。そして３日後の旧暦５月４日は「ユッカヌヒー」という行事がやってきます。

 

この行事は２つの事を祈願する日となっています。１つずつみていきましょう。

 

１つ目は、いわゆる「子どもの日」。本土では５月５日に祝われている子供の日ですが、不思議と１日早めの旧暦５月４日が、沖縄では子どもの日として祝われていました。

 

「子供の健康や成長を願う日」であるのは同じであり、特に戦前の沖縄では、子供におもちゃを買ってあげる風習がありました。

 

この日になると、おもちゃを売る店がたちならび、子供は親と一緒に出かけて「どの、おもちゃを買ってもらおうかな」と、ワクワクドキドキした事でしょう。

 

戦前のおもちゃと言えば、琉球コマや竹とんぼ、張り子で出来た起き上がりこぼし（ウッチリクブサー）や、ソテツの葉で作られた虫かご、アダンの葉っぱで作られたおもちゃなど、手作りのおもちゃが主流でした。

 

戦後になると本土からブリキやプラスチックのおもちゃ等が入ってきますが、戦前の琉球独特のおもちゃは民芸品としての価値が注目されたりもしています。

 

そしてもう１つ。海人（ウミンチュ）の島・沖縄ではこの日、神に豊漁と航海安全を祈願する日でもあります。

 

県内各地の港町では、沖縄の伝統的な船サバニに派手な装飾を施した爬竜船（はりゅうせん）によるレース、いわゆる「ハーリー（ハーレー）」が各地で行われます。

 

このレースは神に祈りを捧げる行事の一環で行われ、ハーリーを含めた全体行事を「海神祭」と呼んだりします。

 

特に港町で栄えている糸満のハーレー（糸満ではハーレーとよぶ）は盛大で、今年も旧暦５月４日にあたる６月６日に行われます。

 

地域によっては、平日でなく土日にハーリーを行う所もあります。例えば北谷（ちゃたん）では慰霊の日と重なる６月２３日の日曜日に行います。是非、ハーリーを見に行きたいという方は「２０１９年　ハーリー」で検索してみましょう。

 

さて、ユッカヌヒーでは、沖縄独特のお菓子を食べる風習があります。それが「ちんびん」や「ポーポー」。ユッカヌヒーでは、それらのお菓子を家庭で作ったり、お店で買ってきたりして食べるのです。

 

県外の人には馴染みがないかもしれませんが、「沖縄風クレープ」と例えられる、私も大好きなお菓子です。小麦粉を水で溶き、うす～く焼いて、黒糖を混ぜ、くるくると巻いたものが「ちんびん」。黒糖を使わず、味噌を巻いたものが「ポーポー」となります。

 

「ちんびん」は黒糖が入っているため、茶色っぽくなり、「ポーポー」は「ちんびん」に比べると白いお菓子で、中に入っている味噌の甘さが味わえるお菓子です。どちらも素朴なんですが、実に美味しい沖縄に昔からあるお菓子です。

 

マルキヨ製菓では、期間限定お菓子として、毎年「ちんびん」を作っています。

これが去年の「ちんびん」。いや、美味しさを知っているので、この写真だけでよだれが出ちゃいます。笑

クレープとしてもいけますので、アイスを中に入れても美味しいです！　次回はこのお菓子を紹介する予定なので、お楽しみに！

 

今日も曇り空の沖縄ですが湿度が高い。クーラーつけるとちょっと肌寒く、消すと暑いという微妙な感じです。雨が降っても降らなくても、行事はやってきますので、目の前の行事に向け、スタッフ一同頑張っているところです。

 

最近、ちょっと疲れ気味なので、栄養あるものをしっかり食べ、汗をかきやすい最近の天気ですから、お水も多めに飲む。体調もしっかり管理しながら、６月も乗り切りたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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