ヒヌカンウンケーとジュウルクニチー｜マルキヨ製菓スタッフブログ

2019年02月7日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。気がつけば２月もはや１週間。今年もすでに１０分の１が終わり、見えない焦りを感じる日々です。

今日（２月７日）は旧暦の１月３日。旧正月も終わりですね。そして明日は旧暦の１月４日で、その日は「ヒヌカンウンケー」という行事の日になります。

これは【ウガンブトゥチ】（旧暦１２月２４日）と対（つい）になる行事です。【ウガンブトゥチ】は、家を見守っていたヒヌカン（火之神）が、上司にあたる天帝にその家のことを報告するため、天へ戻ります。

そのヒヌカンを送り出す行事が、拝みを解くという意味の【ウガンブトゥチ】でした。天へ帰ってから１０日後にあたる旧暦の１月４日、ヒヌカンは再び家へ舞い降り、約１年間、家庭を見守り続けます。

戻ってくるヒヌカンを迎え入れる行事が「ヒヌカンウンケー」となります。この行事でヒヌカンへお供えするお菓子の代表と言えばウチャヌクです。

ウチャヌク（砂糖入り・砂糖無し）

タンナウチャヌク

こんぺんウチャヌク。マルキヨ製菓の提供するウチャヌクの中から、お好みのものをお選び下さい。

そして、そのヒヌカンウンケーから１２日後にあたる旧暦１月１６日（２０１９年新暦で２月２０日）には、ジュウルクニチーという行事がやってきます。

沖縄本島の南側に住む人にとっては、やや馴染みが薄いかもしれませんが、北側に行くほど大きな行事になっています。

では、そんなジュウルクニチーについてお話ししましょう。旧暦の１月１日で新しい年を迎え、いわゆる旧正月に入ります。

新暦だと正月三が日と言って、その日を過ぎると正月飾りを片付けたりします。しかし旧暦の正月は長めで、地域によって正月飾りを片付ける日にちに違いがあります。

・ナカヌシク（七日の節句）と言われる１月７日

・ソーグヮチグワァー（小正月）と言われる１月１４～１５日

・ハチカソーグヮチ（二十日正月）と言われる１月２０日

久米島などはナカヌシク、宮古島の一部などはハチカソーグヮチ、沖縄本島中南部はナカヌシク・ハチカソーグヮチで、本島全域（特に北部）や離島など多くの地域ではソーグヮチグワァーと呼ばれる日に、正月が終わる区切りとされます。

ソーグヮチグワァーとなる旧暦１月１４日は「生きている人の正月が終わりとされる日」になります。１５日までには正月飾りが取れ、仏壇に手を合わせ「我々の正月は終わりました」と報告します。

この「生きている人の正月」の間は神様が降りてくる時期でもあり、慎んだ生活をしなければならず、原則、先祖の墓参りなども許されていません。「生きている人の正月」が終わると同時に、それらが解禁となります。

旧暦１月１６日からは、ご先祖様の墓参りなども許され、ようやくあの世の正月を祝う事が出来るのです。それが「ジュウルクニチー（十六日祭）」であり、「あの世の正月」とも言われるゆえんです。

沖縄の言葉で「あの世」の事を「グソー」と言うので、「グソーヌショウグヮチ」という言い方もします。

また、この「ジュウルクニチー（十六日祭）」は、琉球の中心だった首里から遠いほど盛大に祝われます。特に沖縄本島北部や宮古・八重山の地域などでは「シーミーは行わないけど、ジュウルクニチーは行う」という所も珍しくありません。

逆に首里に近い那覇などは「ジュウルクニチーは行わないけど、シーミーは盛大に行う」という方も多いでしょう。小さな沖縄でも地域によってご先祖様に手を合わせる風習は色々な形があるのです。

というわけで、今回はジュウルクニチーについて学びました。来週は、この行事用のお菓子を紹介したいと思います。

旧暦で最も行事が多いのは１月です。まずはこの１ヶ月、しっかり行事に備え、乗り越えていきたいと思います。

今日は朝から曇り空、雨が降り出しそうな天気となっています。ただし、最高気温２４度と高めなので、温暖な気候となっています。

最近は寒暖差が大きい時があり、体調を崩す人が周りにも多いです。旧暦の行事、学校の期末テストや受験、卒業式など、この１ヶ月は慌ただしいと思います。

私はちょっと体調がすぐれないなと思ったら、白湯（さゆ）を飲んで体を温めています。お水を飲むと風邪などのウィルスも流し込んで予防になるとＴＶで言っていましたので、簡単な健康管理にオススメですよ。

しっかり健康管理をしながら、忙しい旧暦１月を乗り切りたいと思います！

今回はこの辺で。

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