シバサシ
2018年09月17日
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こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日も沖縄は最高気温が33度。夏が過ぎるのはまだまだ先ですね。
さて、あさっての9月19日になりますが、沖縄では「シバサシ」という行事がやってきます。耳慣れない方もいるかもしれませんが、ここ最近、沖縄では広く行われるようになっている行事の1つです。
今回は、その「シバサシ」についてお話しをしてみましょう。
まず、この行事が行われる日ですが、旧暦の8月10日前後となっています。旧暦の8月頃は、沖縄では悪いもの、いわゆる「マジムン」が現れる不吉な時期だと言われていました。
それゆえ沖縄ではこの時期、魔除けの行事がいくつかあります。獅子舞やヨーカビーといった行事も魔除けの1つですが、ここ数年、沖縄でメジャーになりつつあるのが「シバサシ」です。
まず、「ハチグヮチカシチー(八月強飯)」について。この行事は小豆などを炊き込んだ赤カシチーと呼ばれるお赤飯を炊いてヒヌカンや仏壇にお供えする、厄払いの行事の1つです。
この「カシチー」は、マブイ(沖縄の言葉で「魂」の意味)を強める力があると言われ、自分に対する魔除けの意味合いがあります。
そして「シバサシ」は「ハチグヮチカシチー(八月強飯)」という行事の中の1つです。
「シバ(柴)」とは、「ススキと桑を束ねたもの」もしくは「ススキを結んだもの」であり、これを家の四隅や玄関などに差し込みます。
ススキは、「稲に形が似ていて繁殖力が高い」ことと、「その葉は皮膚を切ってしまうことから、剣などの武器をを思わせる」ことから、マジムンを遠ざける力があるとされています。
また、桑には昔から「害を避ける力がある」と信じられていました。それゆえ、雷を避ける際に「桑の木の下」というおまじないもありました。
それゆえ、「マジムンは柴を差し込んである所には近づけない」と言われていますので、この「シバサシ」は建物に結界を張っている形になるわけです。
「ハチグヮチカシチー」は、別名「シバサシウイミ(柴差し折り目)」とも言われます。「カシチー」が自分に対する魔除け、「柴差し」が建物に対する魔除けとし、二重にマジムンをシャットアウトします。
なお、このシバサシという行事については、由来となる伝説もあるので、それに関しては過去ブログをご覧下さい。
⇒【シバサシの由来】
等をヒヌカンや仏壇にお供えします。世間は3連休ですが、マルキヨ製菓はもちろん今日も朝からスタッフ一同、行事用お菓子を作っていますよ。
シバサシが終わった直後には、秋彼岸、さらにはジューグヤ(十五夜)と、わずか1週間で立て続けに行事がやってきます。
個人的には短期間に複数の行事がやってくる事を「行事ラッシュ」と呼んでいます。今回の行事ラッシュが終われば、ほっと一息つく事が出来ます。そしてまた、年末に向けてしっかり準備する期間となるでしょう。
とにかく計画的に、疲れ気味の体をしっかりケアしながら、無理はせず、しかし沖縄の行事をしっかり支えるつもりで頑張りたいと思います!
今回はこの辺で。
Dee沖縄さんによる「マルキヨ製菓工場見学」の記事はこちらです。
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