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【旧盆特集①】 七夕日なし

2018年08月6日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。先週、少し雨が降ったりで天気が崩れていた時もありましたが、今日はいい天気。

 

昨日今日と、絵に描いたような青空で、特に観光客にとっては「沖縄らしい日差し」を感じられたのではないでしょうか?

 

さて、もうすぐ旧盆がやってきますね。というわけで、ここしばらくは旧盆特集を組んでブログを書き綴っていこうと思います。第1回目の今回は「旧の七夕」についてお話ししましょう。

 

「七夕が盆と関係あるの?」と思う人もいるでしょう。新暦の七夕はお盆とは特に関係なさそうですが「旧の七夕」と「旧盆」となると、大いに関係あります!

 

今年(2018年)は8月17日金曜日が、旧暦の7月7日にあたり、その日が「旧の七夕」となります。

 

新暦の七夕は織姫と彦星が年に1度会える日であり、短冊に願いごとを書いて(正しくは自身のスキルアップを書きます)、笹の葉につるすといった感じです。

 

ところが「旧の七夕」は、沖縄では「墓掃除をする日」というイメージを持ってる人、少なくないと思います。

 

旧暦の7月7日は、いわゆる旧盆の期間である7月13~15日の一週間前にあたります。そこでこの日にお墓掃除や仏壇の手入れを行い、ご先祖様に「もうすぐお盆です。こちらに戻ってくる事をお待ちしています」という感じでウートートーする(墓や仏壇に手を合わせる)のです。

 

「琉球国由来記」という資料には、国王が祖先の霊に対して拝んだあと、付き添いの人達に素麺を与えたという記録があります。昔から琉球では、TOPも含め「七夕は先祖に手を合わせる日」とされていた事がわかります。

 

また、「旧暦7月7日」には「七夕日なし」と呼ばれ、その意味は、ざっくり言えば「難しい行事や儀式を自由にやってよい日」となります。

 

その「七夕日なし」について、ちょっと勉強してみましょう。

 

いろいろな行事の中には、日取りや手順に色々と制限があるものも少なくありません。例えば「地鎮祭」だったり「結納」だったり「披露宴」だったり。

 

「本日はお日柄も良く」のセリフでもわかるように、その日取りをどうするかで悩んだりする場合もあるでしょう。最近は「あまり日取りは気にしない」という人も増え、「仏滅」の日に披露宴をする場合は会場を提供する側が料金を安くするケースもあります。

 

しかし、一昔前は行事・儀式の日取りを気にするのは当たり前であり、それが先祖に関わるとなると、よりいっそう気を遣います。

 

「お墓の移転や修繕」、「井戸さらい(井戸の清掃)」、あるいは今でもごくまれに見られる「洗骨(遺骨を洗い清める)」といった行事・儀式は、地域によっても決まり事があるなど、日取りを決めるのが難しいと言われる行事です。

 

そういう難しい行事は「旧暦の7月7日」にやれば問題なしとなります。この日だけは「あらゆる行事に対して、タブーはありません」という特別な日とされているからです。

 

大事な行事は日取りを間違えるとご先祖様に失礼になりますが、「いつやればいいんだろう?」と迷う時は、旧盆の1週間前である「旧暦の7月7日」に行えば問題なしです。

 

「洗骨」は亡くなった人の遺骨を洗い清める行事で、今でも県内でやっている所もあるようです。かつては、「洗骨がされないとその人はまだ穢(けが)れており、神仏の前に出ることができない」という信仰がありました(その他いろいろな説あり)。

 

従って、洗骨は重要な儀式の1つでもありました。戦前の琉球では、王室関係者が亡くなった場合は「洗骨」が行われていましたが、今では離島などごく一部で行われているのみです。

 

ご先祖様の遺骨を直接手にするので、日取りをちゃんと決めて慎重に行う儀式である洗骨。日取りに迷うようであれば、旧暦の7月7日に行えば大丈夫というわけです。

 

新暦の七夕は「短冊に願いごとを書いて(正式には自分のスキルアップしたい内容を書いて)、笹の葉につるす」行事ですが、旧暦の七夕は「ご先祖様の墓掃除をして、翌週の旧盆に備える」という認識の人も多いと思います。

 

旧の七夕は仏壇の手入れをし、お供えをします。マルキヨ製菓ではその日に向け、しっかり準備しています。皆さんも「七夕日なし」の事も念頭に入れ、旧盆前の準備をしっかりしておきましょう。

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今回は旧盆特集の第1回という事で、旧盆の1週間前にやってくる「旧の七夕」についてお話ししました。次回は旧盆についてお話しする予定です。

 

冒頭で「新暦の七夕とお盆は関係なさそうですが」と言いましたが、実は大いに関係があるという説もあります。

 

いわゆる織姫・彦星伝説の七夕ですが、それに関連するお祭りも起源は農業関連の儀式であり、五穀豊穣をご先祖様に祈願するものだったと考えられています。

 

そして短冊をつるす笹ですが、盆でご先祖様を迎え入れるための「依り代(よりしろ)」が変化したものではないか……そういう説もあるんですね。

 

新暦の七夕と旧暦の七夕。行事の内容を見ると関連なさそうですが、意外と奥深いところでつながってるのかもしれないというわけです。

 

とにかく今月のテーマは「計画的に」です。学生の皆さんも夏休みの宿題に追われているでしょう。計画的に学習して、夏休み終盤に焦らないようにしましょう。

 

ちなみに私は小学生の頃、夏休みの宿題「貯金箱を作る」で、そのコンテストをするという事で気合いを入れて作りました。

 

サウンドセンサーを導入し、お金の音に反応してカラクリが動く貯金箱を製作。「コンテスト1位間違いなし」と言われていたのに、コンテスト自体が開かれることなく、悲しい思いをしました。笑

 

学生の皆さん、自由に研究できる機会は貴重ですから、楽しみながら自分なりの自由研究に取り組みましょう!

 

今回はこの辺で。

 

Dee沖縄さんによる「マルキヨ製菓工場見学」の記事はこちらです。

⇒【めくるめくウチナー菓子の世界!マルキヨ製菓に潜入取材

 

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