【旧盆特集②】 盂蘭盆会
2018年08月9日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日はちょうど外に出た時だけ、ものすごい雨にやられました。沖縄の言葉で言う「カタブイ」、あなどれませんね。
そして今日は、朝からものすごい日差し。体調管理に気を遣い、元気な体で仕事出来るようにしています。
さて、もうすぐ旧盆という事で、今月は旧盆特集を組んでブログを綴っております。前回は旧盆の前にやってくる【旧の七夕】についてお話ししました。
今回はいよいよ、お盆そのものについてです。とはいえ、旧盆については毎年ブログで似たような内容を書いていますので、過去ブログより加筆修正してお送りいたします。
~~~~~過去ブログより~~~~~~
ウヤファーフジ(ご先祖様)が、グソー(あの世)から家族の元へ戻ってくるので、この世にいる我々は丁重におもてなしをする。そしてまた、あの世へ送り出す行事……「お盆」。
もともとは、先祖の霊を家に招いて豊作に対する感謝をし、来年も豊作でありますようにと祈願する「農耕行事」の1つでした。いわゆる「ウマチー」と同じ系統の行事です。
この「農耕行事」に、仏教行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が合わさって、今のお盆の形になりました。
「盂蘭盆会(うらぼんえ)」とは、地獄に堕ちた死者の苦しみを取り除いてあげ、成仏させる儀式の事。旧暦の7月15日に行われ、その日は盂蘭盆(うらぼん)と呼ばれます。
そこら辺、もう少しくわしく話をしてみましょう。
むかしむかし、御釈迦様の弟子に目連(もくれん)という人物がいました。目連の母は、他人に対して生涯冷たい態度をとり、人を思いやるような事をしませんでした。
それゆえ、死後は地獄の1つである飢えや渇きで苦しむ餓鬼の世界へ堕ちてしまいます。それを悲しんだ目連。地獄へ堕ちた母を救うため、持っている神通力で地獄の母へ食べ物を与えようとしました。
しかし、母のいる地獄では、食べ物や飲み物は口に入る前に火になって食べられません。逆に母を苦しめる結果になりました。
困った木連は、お釈迦様に相談します。するとお釈迦様は「自分の母だけを救おうとせず、餓鬼の世界に堕ちた多くの人々を救いなさい」とアドバイスしました。
アドバイスを受けた目連は、母だけでなく多くの人を救おうとしました。結果、彼の母は餓鬼の苦しみから逃れられたそうです。
餓鬼の世界に堕ちた多くの人に食べ物や飲み物を与え、供養する事を「施餓鬼会(せがきえ)」と言い、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」ではそれを行います。
また、「7月15日」は厳しい修行を終えた僧が、仏の教えを広めるため各地に向かうとされる日だそうです。
家庭にいる人は、その日にお供え物をし、通りかかった僧にも施しもあげると、多くの僧の力によって地獄に堕ちた者は救われると言われています。
そういう理由で「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を行うのは、7月15日。僧が各地へ向け出発する日であり、たいへん徳に満ち満ちている日です。
あの世で迷っている魂を、僧の力によって供養し安らかに成仏させる。これこそが、お盆の始まりと言われているのです。各地方や宗派によって、多少の違いはあれ、おおまかな流れは一緒のようです。
この「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と、先に述べた先祖の霊に豊作祈願をする農耕行事とが結びつき、今のお盆の形になったと言われています。
ちなみに日本だと、自分達のご先祖様に対してお供え物をしたり、ウートートーしたりですが、他の国だと自分の祖先以外の霊のためにもお供えをする所があります。
あの世へもいけず、そこら辺をさまよう霊もあり、それらに対しても施しを与えるのです。これは御釈迦様の「自分の母だけを救おうとせず、餓鬼の世界に堕ちた多くの人々を救いなさい」というアドバイスによるものだと想像できます。
沖縄では固有の先祖信仰が色濃く残っているため、今述べた多くの人を救おうとする仏教の影響は薄い「お盆」となっています。
ちなみに「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という言葉ですが、これはサンスクリット後の「ウラバンナ」という言葉から来ています。「ウラバンナ」の意味は…
なんと「逆さづり」。目連(もくれん)の母が「地獄で逆さづりしているような苦しみを味わう」という事から来ているそうです。
「盆」の語源が「逆さづり」、1つ賢くなりましたね。というわけで、今回はお盆の起源のお話でした。「お盆」の事について少しでも学習し、ウヤファーフジが心地よく家に迎え入れられるよう、しっかりと準備をしましょう
~~~~~以上、過去ブログより~~~~~~
台風14号が沖縄に近づいているという情報があります。今年は台風がよくやってくるイメージあります。台風情報をチェックして、必要なら台風対策をしっかりしたいと思います。
備えあれば憂いなし。わかってはいるけど、なかなか備えるのが億劫になる事もありますよね。お盆に関しては、妥協せずにしっかり準備していますが…… なかなか忙しいです。
マルキヨ製菓のお菓子を買って下さる皆さんが、いい旧盆を迎えられるよう、誠実に頑張りたいと思います。
写真はお供え用お菓子の1つ、【やきまんじゅう】です。美味しいですよ。料金や賞味期限などチェックしたい方は、リンク先をクリックして下さい。
⇒【やきまんじゅう】
今回はこの辺で。
Dee沖縄さんによる「マルキヨ製菓工場見学」の記事はこちらです。
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