最初のジュリは、王女様？｜マルキヨ製菓

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今回のブログが、今年度最後となります。次回のブログ更新は、新年度になっていますよ。

 

前回ブログでは「ジュリ馬祭り」についてお話ししました。

⇒【那覇四大祭り？】

 

今回は、このお祭りにまつわる伝説をお話ししましょう。

 

那覇市の辻という地域に遊郭が公設されたのが１６７２年（尚貞４年）。時代背景としては、薩摩藩による琉球侵攻からしばらくの事で、琉球王府の財政が厳しかった時期になります。

 

当時の沖縄には薩摩の役人、貿易商人、中国からの冊封使らが訪れており、その中には数ヶ月も琉球にとどまる者もいました。「財源」としてだけでなく彼らの接待の場として、王府は遊郭を公設したのです。

 

その遊郭の開祖は王女である、という言い伝えがあります。

 

王女が外国人にさらわれて身をけがされてしまい、王家へ戻ることが出来なくなりました。外国人から沖縄の女性を守る意味もこめ、側女（そばめ）と共に遊郭の開祖となった。

 

これは言い伝えであり、真実かどうかはわかりません。

 

ジュリ達は役人や冊封使達を丁重にもてなすため、料理や三味線、踊りなどの芸事に励んだだけでなく、立ち振る舞いや衣装・髪型などの細部にいたるまで「独自のおもてなしの文化」を築き上げました。

 

先述の通り、薩摩侵攻後の琉球は財政的に貧しく、民衆への課税が重くなった結果、特に貧しかった農村の娘達は親に売られて遊郭へ来た者も少なくありません。

 

借金があるうちは家へ帰る事もかなわず、遊郭の外へ出ることも制限されていました。辻から出ることの出来ない王女は、何とか自分の身内に会えないかと画策します。

 

旧暦の１月２０日、首里にいる親戚達の間では馬勝負が行われます。王女はその日に合わせて、いわゆる「ジュリ馬行列」を華やかに演出し、離れて暮らす親兄弟と対面した…　そのように言い伝えられています。

 

馬勝負にあやかって、ジュリ馬のアイテムが出来たようですね。

 

ジュリ達にとって旧暦の１月２０日、この日だけは遊郭の外に出る事が許され、キレイに着飾って華やかに踊り、親や親戚達に元気な姿を見せる事が出来るのです。

 

「ジュリ馬行列」は彼女たちにとって晴れ舞台でもあり、この行事にかける思いは、並々ならぬものがあったはずです。

 

遊女として生きるジュリは「商売繁盛」の祈願と同時に、「芸事を身につけ、一人前になった自分」「元気でいる自分」の姿を身内にみてもらうためにも踊るのです。

 

今年（２０１８年）は、旧暦の１月２０日にあたる３月７日に神事が行われ、ジュリ馬行列は３月２５日の日曜日に行われました。

 

ここ最近はこの祭りの見学者も多いので、平日ではなく日曜日に移行したのかなと推測していますがどうでしょう？

 

「那覇の三大祭り」とまで言われたにも関わらず、反対運動により一時は消えてしまった「ジュリ馬祭り」。２０００年に復活して以来、見物客も増えて規模も大きくなっているようです。

 

私はまだ直接見た事ないので、どこかタイミングを合わせて、近い将来、見に行ってみたいですね。

 

さぁ、次のブログ更新は新年度の４月２日となります。広報として「とある企画」のため、準備中ですが…　マルキヨ製菓がいい方向へ行くよう、新年度も頑張りたいと思います！

 

学生さんは春休みでのんびりしているかもしれません。働いている人は年度末の仕事や、新年度に向けての準備で忙しいでしょう。

 

新年度も健康第一、美味しいお菓子をつまみながら頑張りましょう！

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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