【旧暦7月7日】 七夕
2015年08月13日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。おかげさまで、今月はものすごく忙しい日々を過ごしています。
ちょうど1週間後、旧暦の7月7日となります。7月7日と言えば七夕、七夕と言えば短冊に願い事をかいて笹の葉につるして… となりそうですが、沖縄で「旧暦の七夕」といえば「墓掃除の日」と思う人がけっこういるんですよ。今回はそんな「旧暦の七夕」についてのお話です。
まず「旧暦の七夕」というのは、「もうすぐご先祖様が(この世)に戻ってくる日ですよ」と告げる日になります。というのも、旧暦の七夕は旧盆の1週間前にやってくるからです。お盆が近いので、「ご先祖様をこの世に迎え入れるために準備をしましょう」という事になるのです。
従って家の中では仏壇・仏具の掃除などを行いますし、家の外に出てご先祖様の墓掃除なんかもしたりします。その際、ご先祖様に手を合わせ「お墓掃除にきましたよ」「お盆が近づいていますよ」と告げます。
琉球国の国王が、七夕の日に祖先の霊を拝んでいたという記録もあり、「沖縄で旧暦の7月7日は先祖供養に関連する日」という位置づけだった事がわかります。
そして旧暦の7月7日は「七夕日なし」(タナバタヒーナシ)と呼ばれる日でもあります。旧暦で行う行事には、何かと日取りの制限がある場合が多いのですが、「七夕日なし」(タナバタヒーナシ)の日は「そんな日取りの事を気にしなくていいよ」という、特別な日なんですね。
例えば「地鎮祭を行おう」とか「披露宴を行おう」と思った時、「日取りはいつにしよう?」と悩んだりします。これが先祖に関わる事であればなおさらで、「お墓の修繕」であるとか、今でもたまに見られる「洗骨」(遺骨を洗い清める)に関しては「いつやるか?」という日取りの制約が少なからずあります。その制約を破ると、ご先祖様に対して失礼となるわけです。
しかし旧暦の7月7日だけは、そういったタブーの無い日とされており、お墓の修繕・お墓の引っ越し・洗骨など、ご先祖様に関する大事な事も、日取りを気にせずに行える日なのです。「ご先祖様に関する事を、いつ行えばいいかわからない」という人は、旧暦の7月7日に行えば、万事OKというわけです。
かつて今のように火葬の風習がなかった頃、「洗骨(シンクチ)」という「骨を洗い清める」儀式がありました。この「洗骨」がされていないと亡くなった者はまだ穢(けが)れており、神仏の前に出ることができないという信仰があり、かつては重要な儀式の1つでした。昔の沖縄ではよく見られた「洗骨」ですが、今でもたまにそれを行っている家庭があります。
戦前の琉球王国では、王室関係者が亡くなった時「洗骨」を経て埋葬されていたという記録もあります。
直接、ご先祖様の骨に触れて穢(けが)れを落とすのですから、ちゃんと日取りを決めて慎重に行う儀式でした。このような難しい行事こそ「七夕日なし」(タナバタヒーナシ)に行うのが最適だというわけです。
沖縄の若い人は「七夕の日は星に願いを」と思ってる人が多いと思いますが、「七夕の日はご先祖様の墓掃除の日だ」と認識している方も、まだまだたくさんいるのです。そして「七夕日なし」(タナバタヒーナシ)。ご先祖様に対して「いつもと違う何か」を行うなら、この日が最適と覚えておくとよいでしょう。
そんな旧暦の七夕は、今年の8月20日。ちょうどこのブログをアップした日から1週間後になります。旧暦の七夕がくるという事は、お盆が近づいているという事。そして、あの世からご先祖様がそろそろやってくるという事で、チムワサワサー(心が落ち着かない状態)となる人も多いでしょう。ちゃんとこの世でおもてなしをしないといけませんからね。
旧暦の七夕は、旧盆のための準備期間という事で、マルキヨ製菓がこの行事のために製造するお菓子は、旧盆のそれと同じになります。
その1つ、レモンケーキの写真をお見せして、今回のブログは閉じたいと思います。
それではまた次回。
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