スタッフブログ

ウークイで「メラメラするもの」といえば?

2017年09月4日

 
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。沖縄は昨日から【旧盆】に突入しています。
 
ここ最近は旧盆特集という事で、【旧盆】にまつわる事をブログに綴ってきました。
 
 
昨日はウンケーで、ご先祖様の霊を各家庭に迎え入れる日でした。私も亡くなった祖父に線香をあげてきましたよ。
 
昨日の沖縄、夜はすごい雨と雷で、一瞬停電になるほどでした。ちゃんと各家庭では、ご先祖様を迎え入れられたか心配なところです。
 
今日は中日(なかび)で、仏壇のある家庭を回って挨拶をしたり、あるいは線香をあげにきた来客を受け入れる日です。
 
明日はウークイ。ウークイは、沖縄県内の学校はお休みとなっています。学校が休みになるほど、沖縄にとって【旧盆】は大事な行事なのです。
 
そして、ウークイの日に燃やすものと言えば… ウチカビですね。今回は旧盆特集のファイナル、「ウチカビ」についてお話しします。
 
ここで「ウチカビの由来は?」「どのくらいの価値があるの?」等について学び、明日は親族の前で「ウチカビうんちく」を語ってあげましょう。

 

【マルキヨ製菓 CM①】

 

沖縄で旧盆の最終日(2017年は9月5日)、いわゆる「ウークイ」の日は、ご先祖様をあの世へ送り出す際に「ウチカビ」を燃やす風習があります。
 
「ウチカビ」とは「あの世のお金」のこと。ワラなどを材料にして、銭を型どったデザインが多数きざまれており、火を灯(とも)すとすぐに燃え、灰となってしまいます。
 utikabi
県内のスーパーにいけば、こんな感じで売られています。本土の方は見慣れないでしょうが、沖縄の人にとっては昔から馴染みのある「ウチカビ」です。
 
「ウチカビ」は、燃やす事で「あの世で使えるお金」になると信じられています。それを燃やすタイミングは旧盆の最終日(ウークイ)、日が落ちた後です。
 
日が落ちる前だと、ご先祖様を早めにあの世に帰す事になり、それは失礼にあたると言われています。
 
せっかくあの世からこちらに来ているので、夕食を一緒にとり、日が落ちた後でウチカビを燃やし、それを玄関先にお供え物と一緒に供えて、ご先祖様をあの世へ送り出します。
 
この作業を終えると「今年も無事に旧盆が終わったな」と胸をなで下ろす事でしょう。
 
「ウチカビ」は、「紙」の「銭」という事で「カビジン」と呼ぶ事もあります(カビ=紙,ジン=銭・お金)。
utikabi
この写真にも「紙銭」と見えるでしょう。よく見れば、ちゃんと「かびじん」というルビまでふられているのがわかります。
 
いわゆる、燃えやすいようにという事でワラなどで出来ているのですが、実はこの「ウチカビ」を燃やす風習は中国から来ていると言われています。
 

古代中国の時代から、あらゆる物は焼いてしまえば「あの世での実用品」になると信じられてきました。「紙の銭」=「カビジン」もその1つ。
 
ですから、日本だと「ウチカビを燃やすのは、沖縄や奄美など旧暦で盆をする一部地域だけ」ですが、中国や台湾でも紙銭(カビジン)を燃やす風習は今でも一般的です。

 

14世紀以降、中国から多くの人達が沖縄の那覇市・久米町に移住して、中国の文化や風習を伝えてきました。
 
伝えられたものの中に「紙銭(カビジン)」を燃やす風習もあり、それがまず久米の士族に広まりました。そして首里を中心とする那覇の士族の間に広まる事になります。

 

1726年に書かれた「四本堂家礼」という資料には「シーミー(清明)に、ウチカビを燃やした」という記述があるそうです。
 
この資料は、士族のしきたりを記したもので、このころにはまだ庶民にその風習は広まっていません。一般庶民がこの風習を行うようになるのは、明治以降だと考えられています。

 

ちなみにこのウチカビですが、1枚でどれほどの価値があるかご存じでしょうか?
 


【マルキヨ製菓 CM②】

 

現在の日本円にして、ウチカビ1枚あたり、何とびっくり約1億円とも2億円とも言われています。あの世はかなりインフレが進んでいるようですが、そもそも現世とはお金の価値が違うのでしょう。

 

私も毎年、ウークイの日には亡き祖父の家へ足を運びます。親族と夕食を終えた後、鉄のボウルに水をはり、アルミホイルを上にのせ、その上でウチカビを燃やして、ウートートーします。
 

例年、うちの親族でだいたい10枚以上はウチカビを燃やします。ということは… 少なくとも10億円以上のお金は渡しているはず。
 
これだけあれば、グソー(あの世)で豪遊出来そうですが… どうなでしょう?
 
今回のブログで「ウチカビ」のことを学べたでしょうか? きっと明日は「これが1~2億円か… この世のお金だったらなぁ…」と思いながら、ウチカビを燃やすことでしょう。
 
私も明日は、親族の前で「ウチカビうんちく」を語りつつ燃やしていることでしょう。
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あんもちmochi_kina1
きな粉もちmochi_kinayomo1
きな粉よもぎもちmochi_yomo1
黒糖もち
 
おもちのラインナップも充実しているマルキヨ製菓です。上記写真以外にも、いくつかの種類があります。お供え用にいかがでしょう?
 
今回はこの辺で。
 
追伸

マルキヨ製菓は、旧盆明け9月6日(水)~8日(金)はお休みとなります。毎週月曜日・木曜日更新のブログですが、7日(木)のブログ掲載はお休みとさせていただきます。ご了承下さい。

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