今日はユッカヌヒー
2025年05月30日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日は朝からいい天気。太陽の光がまぶしく、仕事前に洗濯物を干してきました。最低気温21度、最高気温27度なので、ちょうど今日ぐらいが快適に過ごせる1日ですね。
気がつけば5月も明日で終わり。2025年もあっという間に時間が過ぎていく感覚を味わっています。さて、今日は5月30日ですが、旧暦だと5月4日。沖縄では「ユッカヌヒー」と呼ばれる行事の日となっています。
今回は沖縄独特の行事「ユッカヌヒー」と、すでに始まっている「糸満ハーレー」についてお話ししましょう。
ユッカヌヒー
「ユッカヌヒー」は「旧暦の子どもの日」にあたる行事です。新暦で行われる子どもの日と同様、家庭にいるお子さん、特に男の子をお祝いする日となっています。新暦では5月5日にお祝いする子どもの日ですが、「ユッカヌヒー」は5月4日にお祝いしますよ。
「ユッカヌヒー」は直訳すると「4日の日」という意味ですが、行事を表す時の「ユッカヌヒー」は旧暦5月4日の事を指します。戦前の沖縄では旧暦5月4日になると、その日だけオープンするおもちゃ売り場などが路上に現れました。
玩具市と呼ばれるもので、当然ですが現代のようなテレビゲームやタブレットなどの電子機器が売られていたわけではありません。今から80年以上前、人気のおもちゃといえば竹とんぼやコマなどがありました。
竹とんぼやコマなどは全国共通で遊ばれたおもちゃですが、沖縄には琉球独特のおもちゃもありました。アダンの葉っぱで作られたボールや、張り子の起き上がりこぼし「ウッチリクブサー」なども玩具市に並びました。
他にも、現代で言うフィギュアのような人形「ジュリグワーブトゥキー」、ソテツのトゲトゲで作られた虫かご、男の子の健康を願う飾りもの「ヤカジ」といった独特のおもちゃなどもありました。
それらの多くは手作りであり、琉球独特の民芸品となっているものも多いです。令和となった現代では目にする機会もほとんどありませんが、私が子どもの頃(昭和時代)、植物で作った虫かごなどは見た記憶があります。
手作り玩具が人気だった時代から少し時が進むと、今度は本土からブリキの人形やプラスチック製のおもちゃが入ってきました。手作りではなく大量生産型のおもちゃが、子どもたちの心を掴んだのです。
昔の子ども達は手作り玩具に夢中になり、そしてプラスチック製玩具に夢中になりました。現代ではゲーム機やカードゲームに熱中する子どもが多そうですね。これから50年経つと、今とは違う何かが子ども達の心を掴んでいることでしょう。
かつて旧暦5月4日になると、その日だけのおもちゃ売り場が並び、子ども達のテンションはMAXになりました。親の手を引いて玩具市に出向き、親は目を輝かせる子どものためにおもちゃを買い与えました。
同時に、子どもの健康と幸せを願う。それが「ユッカヌヒー」なのです。
手作りおもちゃ、ブリキのおもちゃ、ボードゲーム、超合金・・・ 時代の流れとともに、子どもを引きつけるおもちゃは進化していきました。ファミコンが登場して以降は、ゲーム機器が子ども達の心を鷲づかみにしているようです。
私も小学生の頃、ドラゴンクエストとかスーパーマリオブラザーズなどのファミコンゲームにハマりました。同時にパソコンのプログラムにハマっていたので、ちょっと変わった小学生でした。
社会人になって以降、マリオやドラクエなどのゲームをする事は全くありません。いつか仕事を引退した時、また手を出してみるのもいいなと思っているところです。
糸満ハーレー
令和の沖縄では、旧暦5月4日に「糸満ハーレー」という大きなイベントが開催されますので、その紹介もしておきましょう。
「ハーレー」は「ハーリー」とも呼ばれ、いわゆる「爬竜船(はりゅうせん)」による海上レースの事を意味します。その意義は「海の安全や豊漁を祈願すること」であり、海の恩恵を受ける海人(ウミンチュ)にとっては大事な行事となります。
那覇では「ハーリー」と呼び、「那覇ハーリー」も有名です。「那覇ハーリー」もかつては旧暦5月4日に行われていましたが、観光客誘致のため、今ではゴールデンウィーク期間中に行われています。
2025年の「那覇ハーリー」も5月3日~5日で行われていました。一方で、海人の多い糸満地区では毎年旧暦5月4日に「糸満ハーレー」が行われています。このブログがアップされている日の午前には、糸満漁港にて開催されていますよ。
一時期コロナの影響で中断していた時期はありましたが、ここ数年は毎年「ユッカヌヒー」に行われています。毎年盛大に行われていますので、興味ある方は糸満まで足を運び、実際に見学するといいでしょう。すっごく盛り上がっているはずです。
「ちんびん」と「ポーポー」
行事「ユッカヌヒー」は子どものための行事。その日の行事用お菓子といえば「ちんびん」と「ポーポー」の2つが代表的ですね。
「ちんびん」は黒糖で味付けされた薄い生地をくるくる巻いたもので「沖縄風クレープ」と表現されることも多いです。シンプルな味のお菓子ですが、これがまた美味しいんですよ。
これはマルキヨ製菓が作った「ちんびん」。2年前までは沖縄県内各スーパーで「ユッカヌヒー」に販売していましたが、諸事情により現在は販売していません。
このようにアイスを入れて食べると美味しいので、今年「ちんびん」を食べる予定の方は、この食べ方も試して欲しいですね。
「ちんびん」に対して「ポーポー」は、黒糖ではなく薄い生地に油味噌を入れてくるくる巻きにしたお菓子となります。私が子どもの頃は「ポーポー」が大好きで、年中食べていましたね。
「ちんびん」も「ポーポー」も「ユッカヌヒー」に限らず、1年を通して販売しているところもあります。沖縄のスーパーでは「ちんびんミックス」という粉も売られていて、自宅で手作りすることもできますよ。
今日は旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」。晴天に恵まれているので、糸満ハーレーも盛り上がっていることでしょう。そして、「ちんびん」や「ポーポー」を食べて笑顔になっている子どもも多いことでしょう。
マルキヨ製菓は「ユッカヌヒー」用のお菓子は作っていませんが、次なる大きな行事「旧盆」に向け、6月から頑張っていく予定です。ご先祖様にお供えするお菓子を購入の際は、マルキヨ製菓のお菓子も是非、選んでいただけたらと思います。
今回はこの辺で。
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