ジュウルクニチー
2025年02月4日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。2025年もあっという間に2月ですよ。という事は、またあっという間に3月になる日もくるという事でしょう。もっと、ゆったり過ごしたい気持ちはありますが・・・ 時の流れの速さは無情なものです。
そして、今日はまた気温が落ちましたね。最高気温14度、最低気温11度の沖縄。朝は本当に布団から出るのがつらかったです。今日からしばらく、最低気温は9度から11度を推移しています。
沖縄で気温1桁はもうとんでもない寒さです。2月にキャンプインしたプロ野球団も複数ありますが、「沖縄、寒!」と思っているかもしれませんね。早く気温が上がって、快適にキャンプを過ごして欲しいものです。
さて、今日は新暦2月4日。旧暦だと1月7日になります。旧暦では新年になって1週間といったところです。そんな旧暦1月には、これから大きい行事がやってきます。
旧暦1月のおもな行事
沖縄で行われる旧暦1月の行事はいくつかありますが、その中でもマルキヨ製菓が行事用お菓子を提供するのが次の3つとなります。
旧暦1月1日:旧正月
旧暦の世界でも新年を迎え、それをお祝いします。マルキヨ製菓は「ナントゥもち」や「紅白巻もち」を期間限定商品として製造します。
旧暦1月4日:ヒヌカンウンケー
旧暦12月24日、天へ昇ったヒヌカンが、再び各家庭へ降りてきます。そのヒヌカンを丁重にお迎えする行事です。マルキヨ製菓は「ウチャヌク(砂糖無し)」「ウチャヌク(砂糖入)」「タンナウチャヌク」「コンペンウチャヌク」を製造します。
旧暦1月16日:ジュウルクニチー
いわゆる「あの世の正月」と呼ばれる行事です。マルキヨ製菓は「レモンケーキ」や「かるかん」など、ご先祖様にお供えするお菓子を大量に製造します。
今回のブログでは、旧暦1月16日に行われる行事「ジュウルクニチー」についてお話しします。
ジュウルクニチー
「ジュウルクニチー」とは「16日」という意味で、旧暦1月16日行われる行事を表す言葉です。今年(2025年)の「ジュウルクニチー」は、新暦2月13日木曜日になります。実はこの行事、正月をお祝いする行事でもあります。
沖縄では新暦1月1日だけでなく、旧暦1月1日も旧正月としてもお祝いする家庭が多いです。「正月三が日」という言葉があるように、「正月といえば3日間」と認識している方も多いでしょう。ただ、旧暦の正月だとそれは当てはまりません。
「正月飾りを片付ける日」は地域によっても異なっており、例えば旧暦1月7日だったり、14日だったり、あるいは15日、20日という所もあります。
3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句など、季節の区切りを表す「節句」というものがあります。それは5つあり「五節句」と呼ばれます。この「五節句」の1つに、1月7日の「人日(じんじつ)の節句」があります。
その日は春の七草を具材にした「七草がゆ」を食べ、無病息災を祈願します。実はこのブログを更新している今日は旧暦1月7日にあたります。
いわゆる旧暦の「人日の節句」にあたるわけですが、沖縄ではこの日、ジューシーをヒヌカンや仏壇にお供えし、豊作祈願・健康祈願をします。それが「ナンカヌシク(七日の節句)」と呼ばれる行事で、中国から伝わったものです。
本島中南部や久米島などでは、この日を「正月の終わり」とみなし、正月飾りを外したりします。他の地域では、旧暦1月14日(または15日)を正月の終わりとするところもあります。
その旧暦1月14日(または15日)は「ソーグヮチグワァー(小正月)」とよばれ、特に「生きている人の正月は終わり」とする日です。
正月などの飾り付けを外し、片付けをしたあと仏壇に手を合わせ、「今日をもって私達の正月は終わりです」とご先祖様に報告します。その日を境に正月は明けて通常の生活に戻ります。
この正月が明けるまでの間に、例えば旧暦1月4日にヒヌカンが家に降りてきますが、そのおもてなしをしっかりしなければなりません。
正月が明けるまでは神様に対して粗相のないよう慎ましく生きる必要があり、その間はご先祖様の墓参りなども基本NGとなっています。正月が明けた旧暦1月16日以降ようやく、ご先祖様の墓参りが出来るのです。
この旧暦1月16日が「ジュウルクニチー」という行事の日であり、ご先祖様の墓参りをしたり仏壇に線香をあげます。お墓参りをするという点では「シーミー」と似た行事と言えるでしょう。
墓前、あるいは仏壇には、ご先祖様へ正月用の御馳走もお供えします。「ジュウルクニチー」を「グソーヌショウグヮチ(あの世の正月)」や「仏の正月」と呼んだりするのは、あちら側の正月をお祝いしているからです。
新暦元日に行う通常の「正月」、旧暦元日に行う「旧正月」、旧暦1月16日に行う「あの世の正月」。「沖縄は正月が3度やってくる」とは、よく耳にする言葉です。
「ジュウルクニチー」と「シーミー」
旧暦1月16日に行われる行事「ジュウルクニチー」は、マルキヨ製菓三大忙しい行事に次いで忙しい行事になります。また、この行事は地域によって執り行う規模が違います。
首里に近い南部の家庭では「ジュウルクニチー」を行わない、あるいはさほど大きく行わない所が多いのですが、逆に首里から離れた北部や離島では盛大に行事を執り行う所が多いです。
ご先祖様に手を合わせる行事と言えば「旧盆」や「シーミー」があり、いずれも大きな行事です。これらは「マルキヨ製菓三大忙しい行事」に数えられ、スタッフ一同フル回転で対応します。
沖縄本島北部や宮古・八重山などの地域では「シーミー」よりも「ジュウルクニチー」の方を盛大にやる所が多いです。もともとシーミーは首里を中心に広まった行事という事もあり、首里に近い地域の人々はシーミーの方を盛大にお祝いします。
逆に、首里から遠い地域になるほど、この行事の規模は縮小していきます。シーミーに限らず、首里発祥の行事ではよく見られる現象ですね。
「シーミー」と「ジュウルクニチー」、お墓参りしてご先祖様にに手を合わせるという点ではよく似た行事です。首里に近い地域は「シーミー」を盛大にやるため、「ジュウルクニチー」を執り行う規模は小さくなります。
逆に「シーミー」があまり浸透してこなかった地域では、「ジュウルクニチー」の方に力を入れるというわけです。
沖縄本島北部に住んでいる人で「シーミーはやらないけどジュウルクニチーはしっかりやる」という方はたくさんいますし、宮古・八重山地方では「ジュウルクニチー」の日に地元へ戻り、仏壇に手を合わせて家族や親戚と交流を深めるという方も多いのです。
そんな大きな行事「ジュウルクニチー」に向け、マルキヨ製菓はご先祖様にお供えするお餅やお菓子をたくさん製造中です。
盛大に行う事がなくても、「レモンケーキ」や「かるかん」などをご先祖様にお供えすれば、あちらは正月ですから喜ぶと思いますよ。
新暦の正月も旧暦の正月も、そしてあの世の正月も。是非、マルキヨ製菓のお餅やお菓子をお買い求めいただけたらと思います。。
今回はこの辺で。
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