【旧暦5月15日】 グングヮチウマチー(5月稲穂祭り)
2015年06月29日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。気が付けば、6月も明日で終わり。2015年の半分が終わりです。早いですねぇ…。
さて… 明日の6月30日は旧暦の5月15日にあたりますが、この日はグングヮチウマチー と呼ばれる行事の日となっています。
まず「ウマチー」という言葉ですが、ウチナーグチ(沖縄の言葉)で「お祭り」という意味となっています。「お祭り」というと、食べ物やゲームの屋台などがたちならび、多くの人で賑わって、時には花火なんかが上がって盛り上がる… そういうイメージがある人も多いでしょう。
しかし「お祭り」という言葉は「神や仏に、お供え物を奉(たてまつ)る」の「たてまつる」が語源だと言われていまして、ウチナーグチでいう「ウマチー」にも、その意味合いが込められています。と言うのも、「ウマチー」は琉球王国時代に神事(しんじ)として執り行われていたからです。
稲や麦の豊作を祈願したり、収穫が終わった後に感謝の意を表す「ウマチー」は、旧暦の2月15日,3月15日,5月15日,6月15日と、年に4回行われました。2月と3月に行われるのが「麦」の「ウマチー」、5月と6月に行われるのが「稲」の「ウマチー」です。
琉球王国時代、これら4回の「ウマチー」は「麦稲四大祭」と呼ばれまして、首里城にて国王自(みずか)らも参加する重要な行事でした。特に5月15日に行われる「ウマチー」はグングヮチウマチー と呼ばれ、稲の豊作を祈願する初穂儀礼であると同時に、4回の「ウマチー」の中でも、最も重要であるとされていました。
この「ウマチー」という行事。 一般に集落で行う場合は、門中(もんちゅう)単位で御神酒(ウンサク)を作り、神人(カミンチュ)やノロを頂点とした神役と宗家の代表がその御神酒(ウンサク)やお供え物を供え、ウタキ(御獄)やヒヌカン(火の神)を巡り、豊穣祈願や集落の繁栄祈願を行いました。
昔の琉球ではグングヮチウマチー の時、3日間も仕事を休んで、厄よけをしながら稲の生長を見守っていたそうです。ちなみに同様の行事が久米島や八重山、奄美諸島にも存在します。
琉球王朝時代に比べると、今は稲作をする所がかなり減っています。グングヮチウマチー という行事は残っていますが、その中身は昔の「稲の豊作を祈願する」という儀礼的な内容から、(地域にもよりますが)祖先に祈りを捧げたり、家族の健康や無事を祈るといった形をとっている所も多くなっています。
そんなグングヮチウマチー においては、一般に赤いお菓子が食べられるようです。
赤かるかんや
蒸しまんじゅう。あとは
赤くはありませんが、コンペンなんかも、お供え用のお菓子として、よく供えられます。これらのお菓子は【沖縄菓子】でもくわしく紹介していますので、よかったら上の【沖縄菓子】をクリックして、チェックしてみて下さい。
さぁ、明日はグングヮチウマチーであると同時に、今年の半分も終わり。まだまだ「やらなければいけない仕事」もありますし、「やりたい仕事」もたくさんあります! 暑さに負けぬよう、水分補給、そしてお菓子をつまみながら、今年の下半期も頑張っていきたいと思います!
今回はこの辺で。
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