スタッフブログ

旧盆②

2024年07月12日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日も朝からいい天気。仕事前に洗濯物を干しましたが、その作業だけで上着と肌着を取り替えるほど暑かったです。その分、気持ちよく洗濯物は乾いてくれるでしょう。

 

青空の中に大きな積乱雲も見え、ちょっと気になるところではあります。暑さは相変わらずなので、しっかり水分をとって仕事を頑張りたいと思います。

 

さて、来月中旬にやってくる旧盆に向け、マルキヨ製菓は慌ただしくしています。「シーミー」も「旧盆」もご先祖様に手を合わせる行事ですが、「シーミー」は約1ヶ月続く行事なのに対し、「旧盆」は3日間で行事が終了します。

 

行事が3日の間に集中するため、その準備も1ヶ月以上前から取り組まないと追いつかないのです。というわけで、今日も朝からスタッフ一同頑張っているところです。

 

今回も前回に引き続き、大行事「旧盆」についてお話ししていきますよ。

 

バックナンバー

釈迦の弟子の1人、目連は飢えと渇きで苦しむ餓鬼道へ墜ちた母親を救うために奮闘していました。釈迦のアドバイスにしたがい、多くの人にも施しを与える事で、母親を苦しみから救うことが出来ました。

⇒【旧盆①

 

「盆」の意味

前回紹介したとおり、目連の母親は生前の不道徳から「餓鬼道(がきどう)」という世界へ落とされました。そこでは逆さづりにされ、食べ物も飲み物も与えられず、飢えと渇きに苦しみます。

 

目連の師匠である釈迦のアドバイスのおかげで、その苦しみから解放されました。釈迦がいなかったら、目連の母親は永遠とその苦しみが与え続けられるわけで、自分がもしそうなったらと想像するだけで恐ろしいですね。

 

「ullambana(ウラバンナ)」は「手足を縛り付け、逆さに吊す」や「逆さ吊りにされるような大きな苦しみ」の意味を持つサンスクリット語です。その発音に対応する漢字をあてはめたものが「盂蘭盆(うらぼん)」です。

 

「盂蘭盆」を省略したのが「盆」であり、我々は接頭語の「お」をつけて「お盆」と言ったりするわけです。「盆」は「ウラバンナ」の発音が当てはまるというだけであり、漢字自体に行事との関連があるわけではありません。

 

普段我々が使っている行事としての「盆」の元々の意味をたどると、「逆さづり」や「逆さづりのような大きな苦しみ」となるのです。「盆の準備をする」は「逆さづりの準備をする」と捉えられなくもないわけですね。

 

ちなみに「盆」は、ペルシャ語の「ウラヴァン」(「霊魂」を意味する)という言葉が由来という説もありますよ。そんな「お盆」ですが、日本で最初にその行事が行われたのは、なんと今から1400年以上も前だそうです。

 

ちなみに沖縄の人は旧暦でお盆を行うため、本土で行われる新暦の盆とは区別して「旧盆」と言うことが多いですね。

 

1400年以上続く行事

お盆はご先祖様がこちらの世界に降りてくる行事ですが、日本だけでなく世界各地にそのような行事はあります。例えばメキシコの「死者の日」は10月31日から11月2日までの3日間で、ご先祖様がこちらの世界にやってくる行事です。

 

イランでは死者の魂を祀る際、杜松(ねず)というヒノキ科の針葉樹を燃やし、その香りをたどってご先祖様は家に戻ってくると言われています。この風習が古代中国に伝わり、インド伝来の仏教や道教とも結びつくことで、「盆」という行事が生まれました。

 

中国における「盆」が日本に伝わったのは飛鳥時代と言われており、今から1400年近く昔の話です。その行事が、また少しずつ形を変え、現代のお盆として継続しているわけです。

 

日本での「盆」に関する記述は、西暦720年(奈良時代)に完成した「日本書紀」に見られます。推古天皇の時代である606年から4月8日と7月15日に斎会をすることになったという記述(十四年七月十五日斎会)があります。

 

この「斎会」に関する詳細は記されていないのですが、4月8日は釈迦生誕の日。7月15日は釈迦の弟子である目連が、母を救うため過酷な修行を終えた僧達に食事や寝床を与えた日。このことから、お盆関連の行事だったと推測されています。

 

今年は2024年。606年に盆を行った記録があるという事は、1400年以上にわたり、その行事が継続している事になります。現存する日本の行事の中でも、非常に伝統的な行事と言えますね。

 

さらに斎明天皇の時代である657年に、飛鳥寺で盂蘭盆会を催したという記録があります。インド世界観の中心にそびえているといわれる山「須弥山(しゅみせん)」の像を飛鳥寺に造り、盂蘭盆会を行ったとされています。

 

奈良時代に入ってからも、天皇が盆を行った記録はあります。733年、聖武天皇が宮中行事としてお盆を行っていますが、それ以降毎年の恒例行事として盆が行われるようになりました。

 

奈良時代から平安時代に時代が進むと、空海ら中国へ留学した僧達が仏教に関する事を日本に持ち込みます。飢えに苦しむ生き物や、弔ってくれる者がいない死者の霊に対し、飲食物を供えて経を読む「施餓鬼(せがき)」という供養があります。

 

この「施餓鬼」と「盆」が融合し、宮中の中でも特に重要な年中行事の一つとして定着していくのです。まずは宮中行事として盆を定期的に行い、やがてそれが貴族社会・武家社会へと広まっていきます。

 

一般庶民に広がるきっかけは「ろうそく」

さらに一般庶民までお盆が広まっていきますが、それは戦国時代が終わり、平和な江戸時代になってから。この一般庶民にお盆が広まるきっかけは「ろうそく」を大量生産出来るようになってからだとも言われています。

 

先祖供養では仏壇にろうそくを立てたり、提灯を出したりします。この「ろうそく」ですが、かつては高級品の1つであり、それを購入できるのは裕福な上流階級にいる人達に限りました。

 

江戸時代になり技術が発展すると、「ろうそく」は大量生産され、安価になりました。一般庶民にも「ろうそく」が手に入るようになり、彼らの間でも「盆」が行えるようになったのです。

 

今もそうですが、ご先祖様供養のために「ろうそく」は必須アイテムの1つです。庶民に盆が広がるためには、その「ろうそく」が大量生産され、安価になるまで待たなければならなかったのです。

 

「お盆」に関するお話、今回はここまでにしておきましょう。東京や神奈川、静岡の一部地域では、明日からお盆という所もあります。沖縄では約1ヶ月後ですが、ご先祖様はちゃんとその地域のお盆に合わせて、こちらの世界に降りてくるそうですよ。

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沖縄で旧盆を行う方は是非、マルキヨ製菓のお菓子をお供え下さい。マルキヨ製菓のお菓子やお餅は種類豊富なので、ご先祖様が好みのものもきっとあるでしょう(写真は左が「蒸しまんじゅう」、右が「やきまんじゅう」)。

 

暑さに負けず、今日も美味しいお菓子を作るマルキヨ製菓をよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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