スタッフブログ

旧暦5月4日はユッカヌヒー

2024年06月7日

22_0601_03

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。火曜水曜と晴れた日が続いていましたが、昨日今日は小雨+曇りが交互に来ています。梅雨はまだまだ明ける気が無いようです。

 

さて、今日は新暦6月7日ですが、旧暦の世界では5日2日となっています。明後日の5月4日は「ユッカヌヒー」という行事がやってきますので、今回はそのお話をしたいと思います。

 

「端午の節句」と言われると、もちろん5月5日の「子どもの日」を指します。旧暦の世界にも「子どもの日」に対応する行事があり、それが「ユッカヌヒー」となります。

 

旧暦5月4日

「ユッカヌヒー」は、端的に言えば「旧暦の子どもの日」となります。新暦で行われる子どもの日と同様、家庭にいるお子さん、特に男の子をお祝いする日となっています。ただし、新暦の子どもの日と違い、5月5日ではなく5月4日にその行事はやってきます。

 

普通、子どもの日と言えば「5月5日」ですが、何故、旧暦だと5月4日になるのでしょうか。調べてみたのですが、よくわかりませんでした。もし、わかる方がいらっしゃいましたら、是非、連絡をお願いします。

 

「ユッカヌヒー」は「4日の日」という意味ですが、行事を表す「ユッカヌヒー」は旧暦5月4日の事を指します。戦前の沖縄では旧暦5月4日になると、その日だけオープンするおもちゃ売り場が現れました。いわゆる玩具市ですね。

 

もちろん戦前の話なので、現代のようなテレビゲーム機やタブレットなどの電子機器があるわけではありません。だとすると、当時の子ども達はどんなおもちゃに熱を上げていたのでしょうか?

 

手作りおもちゃがメイン

今から80年以上も前のおもちゃと言えば、どんなものがあったのでしょうか? 例えば竹とんぼやコマなど全国共通のおもちゃは当時からありました。

 

沖縄独特のものといえば、アダンの葉っぱで作られたボールや、ソテツのトゲトゲで作られた虫かごなども店頭に並んでいたようです。

 

また、張り子の起き上がりこぼし「ウッチリクブサー」、現代で言うフィギュアのような人形「ジュリグワーブトゥキー」、男の子の健康を願う飾りもの「ヤカジ」といった独特のおもちゃなどもありました。

 

それらの多くは手作りでできたもので、琉球独特の民芸品でもありますが、令和となった現代では直接目にする機会もないでしょう。私が子どもの頃、昭和時代になりますが、植物で作った虫かごは見た記憶があります。

 

戦前の子ども達はそういう玩具に心を奪われていたのです。現代ではゲーム機などが子供心を夢中にさせていると思いますが、50年後はまた違う何かが、子ども達の心を掴んでいるに違いありません。

 

余談ですが、私が子どもの頃「琉球パタパタ」というおもちゃを作って遊んだ記憶があります。小さな板数枚をリボンのような平たいもので接続し、縦一列に並んだ状態で1番上の板をひっくり返すと、パタパタと下までそれぞれの板がひっくり返っていきます。

 

それだけなのですが、子供心にやけに夢中になった記憶があります。ネットで調べたら「パタパタ」という名でネット購入できるようです。ちなみに「団十郎のからくり屏風」とも呼ばれるらしいです。

 

「ウッチリクブサー」「ジュリグワーブトゥキー」「ヤカジ」… 戦前の子どもの心を掴んだおもちゃ達ですが、時が進むと本土からブリキの人形やプラスチックで出来たおもちゃも沖縄に入ってきました。

 

旧暦5月4日になると、その日だけのおもちゃ売り場が並び、子どもは親の手を引いてそこへ現れます。子どもはおもちゃ達に目を輝かせ、そんな子どもの健康と幸せを願いながら、親はおもちゃを買い与える。それが「ユッカヌヒー」なのです。

 

手作りおもちゃ、ブリキのおもちゃ、ボードゲーム、超合金・・・ 時代の流れとともに、子どもを引きつけるおもちゃは進化していきました。ファミコンが登場して以降は、ゲーム機器が子ども達の心をがっちり掴んでいると思います。

 

私も子どもの頃は、ドラゴンクエストとかスーパーマリオブラザーズなどのファミコンゲームにハマりましたが、今は全くゲームをする事はありません。いつか仕事を引退したら、また手を出してみようかなと思います。

 

ハーレー

糸満市では旧暦5月4日、「爬竜船(はりゅうせん)」による海上レース「ハーレー」が行われます。一時期コロナで中断していた時期はありましたが、今年は「ユッカヌヒー」に行われます。

 

糸満以外では「ハーリー」と呼ぶ事もありますが、どの地域で行われても大盛り上がりのイベントです。特に糸満市の「ハーレー」は盛大であり、今年は日曜開催という事で大盛り上がりになる事間違い無しです。

 

明後日6月9日(日)【旧暦5月4日】に、糸満漁港にて開催される「糸満ハーレー」。興味ある方は是非、足を運んで下さい。

 

「ちんびん」と「ポーポー」

新暦5月5日の子どもの日に食べるお菓子と言えば

24_0503_05

「柏もち」ですが、旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」に各家庭で食べられるお菓子と言えば「ちんびん」や「ポーポー」です。

 

「ちんびん」は黒糖で味付けされた薄い生地をくるくる巻にして食べるシンプルなお菓子で、「ポーポー」は黒糖ではなく薄い生地に油味噌を入れてくるくる巻きにしたお菓子となります。

22_0601_06

こちらは過去、マルキヨ製菓が作った「ちんびん」です。仏壇のある家庭は、「ちんびん」や「ポーポー」をお供えしますよ。

 

また、糸満市の一部地域では、子どもが初めてユッカヌヒーを迎える時、「ハチャグミ」という米で作られたお菓子を親戚に配ったりします。「ちんびん」「ポーポー」「ハチャグミ」は、今でも沖縄のお菓子としてお店で見かけたりします。

22_0601_05

毎年「ちんびん」を作っていたマルキヨ製菓ですが、今年は事情によりその製造販売は行いません。お店にいけば「ちんびんミックス」なども販売されていますので、お子さんがいる家庭は子どもと一緒に作ってみるのもいいかもしれませんね。

 

今、マルキヨ製菓が対応しているのは2ヶ月後にやってくる旧盆です。この時期から準備を始めないと間に合わないほど、大きな行事なのです。「ユッカヌヒー」からは撤退しましたが、それ以外ではしっかり沖縄の行事を支えるため頑張りたいと思います。

 

そんなマルキヨ製菓のお菓子たちをこれからもよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

⇒【マルキヨ製菓:Facebook

mozu08

 

ブログランキング参加中です。よかったらポチッとお願いします。

 ↓

br_c_3110_1

沖縄 ブログランキングへ

商品取り扱い店舗

  • ・タウンプラザかねひで
  • ・イオン琉球㈱
  • ・リウボウストアー
  • ・㈱丸大
  • ・㈱サンエー
  • ・ユニオン
  • ・コープおきなわ
  • ・JAおきなわAコープ
  • ・野原食堂(宮古島)
  • (順位不同)

※工場でもご購入可能です。毎日製造する商品は異なりますので、事前にお問合わせください。

ご注文・お問合せはこちら 下記の電話番号・お問合せフォームからお気軽にお問合せください。 お問合せフォーム 098-878-8583

マルキヨ製菓通信販売

過去の記事

商品取り扱い店舗

  • タウンプラザかねひで
  • イオン琉球㈱
  • リウボウストアー
  • ㈱丸大
  • ㈱サンエー
  • ユニオン
  • コープおきなわ
  • JAおきなわAコープ
  • 野原食堂(宮古島)