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十五夜(ジューグヤ)

2022年09月6日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。ここしばらくは台風の影響で風が強く、雨も降ったりやんだりといった感じの沖縄本島でしたが、暴風なみのすごい風とか、すごい雨というのはありませんでした。

 

今日も朝から曇り空。青空が見えるのは明日以降になりそうです。まだ最高気温は30度を超えているため、クーラーが必要な毎日。ここ1週間の最高気温予測を見ても32~33度となっており、暑さ対策は必要かなと思います。

 

昨日の月曜日は【シバサシ】でした。マルキヨ製菓としてはウチャヌクをしっかりとリリースし、1つ行事を乗り越えたという感じです。【シバサシ】は今日、魔除けのシバを片付けることで、行事として最終日となります。そして、この行事が終わって、わずか5日後に次の行事がやってきます。

 

9月は行事ラッシュ

シバサシ】は旧暦8月10日に行われますが、十五夜は旧暦8月15日にやってきます。どちらも旧暦の行事であり、その旧暦で5日の間隔があるため、当然新暦でも5日の間隔しかありません。

 

それゆえマルキヨ製菓としては、【シバサシ】の行事用お菓子として「ウチャヌク」を作ってホッとしたのもつかの間、すぐに十五夜用のお菓子を用意しなければなりません。

 

さらに十五夜が終わると、今度は新暦の行事である「秋彼岸」が9月23日にやってきます。こちらは十五夜が終わって13日後の行事ですが、用意するお菓子が【シバサシ】や「十五夜」よりも多いため、やや急ぎ足で行事に備える事になります。

 

9月が始まってまだ1週間経っていませんが、下旬まで行事がびっしり。マルキヨ製菓としては1つ1つの行事に向け、行事用お菓子を作るため、スタッフ一同頑張っていく事になります。

 

旧暦8月15日は満月とは限らない

旧暦8月15日に行われる十五夜ですが、今年(2022年)だと新暦の9月10日土曜日にあたります。新暦が太陽を基準にして刻まれた暦なのに対し、旧暦は月を基準にしています。

 

月は太陽のように自ら光り輝いているわけではなく、太陽の光が反射したものが地球に届いていて、それで輝いているように見えます。太陽・地球・月の順序で直線的に並ぶと、太陽からの光が月で反射して、それが地球に届く事で満月の形に見えるのです。これが旧暦15日ごろ。

 

逆に太陽・月・地球の順序で直線的に並んだ場合、地球から見ると月の後ろに太陽があるため、いわゆる逆光で月は見えない状態に。これが新月となり、旧暦1日ごろになります。

 

旧暦の1日は新月、15日は満月になるのが基本ですが、必ずしも100%一致するわけではありません。なので旧暦8月15日が満月にならない事もよく起こり、実は翌日が満月なんて年もあります。

 

例えば2017年、旧暦8月15日は新暦で10月4日でしたが、満月になるのは10月6日でした。去年は満月になる日と旧暦8月15日が一致していますが、旧暦8月15日に満月になったのは8年ぶりでした。

 

今年(2022年)はどうかというと、旧暦8月15日は、新暦9月10日であり、満月になるのは何と9月10日18時59分! 2年連続で十五夜が満月となっています!

 

例えば午後7時あたりから観月会を始めれば、この上なくベストな月を見られる事になります。しかも土曜日の夜ですから翌日が休みの人も多く、ここ数年では中秋の名月をゆったりと楽しむのに最高のタイミングと言えるでしょう。

 

「中秋の名月」と「仲秋の名月」

旧暦8月15日に行われる行事「十五夜」ですが、この時期の月は空気が澄んで美しく映える事から「中秋の名月」とも呼ばれます。新暦で考えるとこの時期はまだ夏ですが、旧暦7・8・8月は秋。「秋の真ん中の月」という事で「中秋の名月」なのです。

 

ちなみに「仲秋の名月」という表記もありますが、実はこれも正しいです。旧暦では7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と呼ぶため、「仲秋の名月」と表記すると「8月の素晴らしい月」という意味になります。

 

「秋の真ん中の月」という意味の「中秋の名月」、「旧暦8月の月」という意味の「仲秋の名月」。1つ賢くなりましたね。

 

十五夜はどんな行事?

いわゆる「映える月」を眺めながら、お酒を飲んだり団子を食べたり、お餅を食べたり。それが「十五夜」です。旧暦で行う行事ですが、沖縄だけでなく全国的な行事でもあります。

 

沖縄はもともと旧暦で行事を行う事が多いですが、本土は旧暦で何かを行う事はあまりないイメージです。ですが、満月を愛でるとなると、月の動きで暦を刻んでいる旧暦を元にしなければなりません。

 

「十五夜」はもともと、中国の宮廷行事です。この行事が中国から日本へ伝わったのは、なんと平安時代。9世紀後半に日本へ伝わった「十五夜」は、まずは貴族の間で広まります。

 

月を眺めながらお酒を飲むだけでなく、池に舟を浮かべそれに乗り込み、水面に映った月や、盃の酒に映った月を眺めるのが風流だったようです。間接的な月を見ながら一句詠み上げたり、楽器演奏をしたりと、貴族ならではの楽しみ方をしたようです。

 

個人的には「直接月を見た方が綺麗なのでは?」と思いますが、貴族には貴族なりの、庶民にはわからぬ楽しみ方があるのでしょう。私は旧暦8月15日、直接この目で月を眺めたいと思います。その日は晴れる事を願いましょう。

 

この「十五夜」が民間に広まるのは江戸時代に入ってから。ただし、月を眺めて楽しむというより、稲の収穫・豊作を喜び、感謝する収穫祭の意味合いが強かったようです。

 

沖縄では「ジューグヤ(十五夜)」の事を「ウチチウマチー(お月お祭り)」とも言い、仏壇に線香をあげて手を合わせ、豊作である事を感謝したり、翌年の五穀豊穣を願ったりしますよ。

 

「ふちゃぎ」と「みたらし団子」

マルキヨ製菓が「十五夜」に向けて用意するお菓子は

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「ふちゃぎ」と「みたらし団子」になります(写真は去年のもの)。次回、金曜日更新予定のブログでは、この2つを紹介する予定です。お楽しみに!

 

現時点で、土曜日の天気予報は「曇り時々晴れ」となっています。雨ではないので、月が美しく見える事を期待しましょう。そして、その月を堪能しつつ、美味しいお菓子を食べてもらうため、しっかり用意したいと思います!

 

今回はこの辺で。

 

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