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エイサー(前編)[旧盆④]

2022年06月28日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日は久しぶりに雨が降ったりしましたが、今日はまた気持ちよく晴れています。ただ、全国的にも沖縄より最高気温の高い地域が多く、沖縄ですらこんなに暑いのに他の地域は大丈夫かなと思ってしまいます。

 

今日で6月のブログ更新は終わり、次回更新日は7月です。2022年も半分近くまで終わろうとしている事に衝撃です。ついこの間、新年が始まったばかりと思っていたのですが…。時の流れのはやいこと。

 

確実に旧盆が近づいており、けっこう焦っているマルキヨ製菓。本当にギリギリ状態で頑張っているところです。

 

本ブログでは旧盆まで、火曜日にお盆関連の記事、金曜日にお供えお菓子を紹介中です。今日は火曜日という事で、お盆に関連する「エイサー」についてお話ししますよ。

 

バックナンバー

釈迦の弟子、目連の母親はその身勝手な性格が災いして地獄へ落ちてしまいました。目連は何とか母を救うために神通力を使いますが、うまくいきません。釈迦に相談したところ、母と同じように苦しむ人も助けよとアドバイスされました。

⇒【釈迦のアドバイス

 

「盆」という言葉の由来は「逆さづり」です。「盆」が中国経由で沖縄に伝わったのは、今から1400年も前の飛鳥時代。一般庶民にこの行事が広がるのは江戸時代になってから。「ろうそく」が安価になったのが要因と言われています。

⇒【日本に盆が伝わったのは1400年前

 

「盆踊り」の起源は平安時代の「踊り念仏」。念仏を唱える事がメインの「踊り念仏」から、エンターテインメント性が強くなった「念仏踊り」に変遷。盆の時期に踊る「念仏踊り」が「盆踊り」として定着していきます。

⇒【盆踊り

 

ダイナミックな踊り

特に盆の期間を中心に、沖縄各地の青年会が地元の住民に披露する踊りがエイサーです。気持ちのこもったかけ声、ダイナミックな踊り、パーランクーの奏でる力強い音。多くの人を魅了し、見る者はちむどんどんする事でしょう。

 

パーランクーとは片手で持てる小さな太鼓のような打楽器で、音楽に合わせてそれを打ち付けます。大きな太鼓を脇に抱えて、それを叩く踊り手もいますよ。身につける衣装は青年会によって様々ですが、色もカラフルで派手なものが多く、カッコイイものばかりです。

 

エイサーを踊りながら道を練り歩く「道ジュネー」を見ると、夏の風物詩だなという感じがしますね。このエイサーは沖縄全域や、奄美地方の一部で見られます。

 

盆の時期は各地で踊る姿をたくさん見ますが、そのダイナミックな踊りは今や盆だけでなく年間を通して、色んなイベントで見る事ができます。例えば小中学校の体育祭などで子ども達が踊ったりする事も多く、沖縄の人なら一度は踊った事のある踊りと言われています。

 

そんなエイサーですが、いつ頃、どのような経緯で沖縄で踊られるようになったのでしょうか? 今回はその呼称にスポットを当ててお話しします。

 

「エイサー」という呼称

「エイサー」って、冷静に考えると独特な言葉ですよね。その呼び方の由来についてみてみましょう。

 

前回、盆踊りは「念仏踊り」から来ているという話をしました。エイサーも「念仏踊り」がベースになっています。この「念仏踊り」の中で、「エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー」という囃子詞(はやしことば)が出てきます。

 

「囃子詞」とは、リズムに合わせて歌や踊りの調子を整えたり、盛り上げたりするためのかけ声の事であり、その言葉自体には意味を持ちません。「念仏踊り」で出てくる囃子詞の「エイサー」が、その踊りを表す「エイサー」という呼称になったというわけです。

 

そして、もう1つ「おもろさうし」にその記述がある集団舞踊「ゑさおもろ(エサオモロ)」が「エイサー」という言葉の由来ではという説もあります。

 

「おもろさうし」とは、16~17世紀に琉球王府によって編纂された、沖縄最古の古謡集です。「おもろ」は「歌謡」を表す言葉で、本土の歌謡や和歌とは異なる音階であり、琉球独特の文化となっています。

 

「おもろさうし」の中に「ゑさおもろ」という記述があり、それが表す舞踊がエイサーの原型だと言われ、「エイサー」も「ゑさおもろ」を語源にしているのでは? と言われていました。

 

「言われていました」と過去形になっているのは、今の芸能研究者の多くがこれを否定しているからです。今では最初にあげた「念仏踊り」の囃子詞の中に出てくる「エイサー」が、踊りの「エイサー」の由来というのが通説のようです。

 

エイサー関連イベント3年ぶりに復活

沖縄ではエイサー関連のイベントがたくさんあります。その中でも最大級のものが「全島エイサー祭り」でしょう。県内各地に散らばる青年会や団体が、独自のエイサーを大広場で披露するお祭りで、観客もたくさん訪れるイベントです。

 

私も観客として参加した事ありますが、独特な熱気でダイナミックな踊りを観覧すると、非常に盛り上がります。残念な事に去年・一昨年とコロナの影響により「全島エイサー祭り」は中止となっていました。

 

今年(2022年)はようやくその規制が緩和され、3年ぶりに復活する事になりました。これを楽しみにしていた県民も多いはずなので、今年の「全島エイサー祭り」は多くの人が踊り手として参加し、観客もたくさん足を運ぶ事でしょう。

 

この「全島エイサー祭り」に先駆け、県内各地で各所の青年会などがエイサーを披露する「エイサーナイト」というイベントもあります。6月26日、7月3日、10日、17日と4週連続の日曜日で開催されるイベントで、すでに第1回は終了しました。

 

2日前の6月26日、日曜日。沖縄市コザ運動公園にて、「エイサーナイト2022」が3年ぶりに開幕。中の町青年会、越来青年会、久保田青年会が出演して見事なエイサーを披露。駆けつけた2000人以上の観客も大いに盛り上がりました。

 

これから毎週日曜日、このエイサーイベントが続き、旧盆終了後の8月20、21日の両日、沖縄市コザ運動公園にて行われる「全島エイサー祭り」がメインイベントとなります。

 

ただし、コロナ前には恒例で行われていた、道ジュネー(「全島エイサー祭り」前日に行われる)は中止とのこと。それでも、運動公園で行われる盛大なエイサーイベントは、大いに盛り上がる事間違いなしです!

 

過去2年間、コロナの影響で大きな制約を受けていたものが少しずつ解除されていくのは嬉しいですね。ようやくという感じですが、来年はきっと道ジュネー復活しているかなと思います。

 

「全島エイサー祭り」は旧盆の後にやってくる大型イベント。マルキヨ製菓としては、多くの家庭がしっかり旧盆を行えるよう、お供えお菓子をたくさん作っていきます。

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今年の旧盆は是非、マルキヨ製菓のお菓子もお供えして下さい。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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