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ハーリー

2022年05月27日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。毎日毎日、曇りと雨の繰り返しの沖縄。家を出る時に小雨だなと思っていたら、歩いている途中大ぶりになるという「あるある」を何度も経験しています。

 

週間天気予報をチェックすると、週明けから「晴れ」と「曇り」が交互に来る感じで、雨の予報はありません。とはいえ天候の不安定な時期。また雨が続くかもしれません。そんな天気を気にしながら、仕事を頑張っているところです。

 

来週やってくる行事【ユッカヌヒー】。コロナの影響がなければ、その日に行われていただろう糸満ハーレー。例年ゴールデンウィークに行われる那覇ハーリーと共に今年の中止が発表され、どちらも3年連続での中止となっています。

 

ハーリーが恋しいという方もいるでしょう。今回はそんなハーリーについて、色々調べてみた事を書き綴っていきたいと思います。

 

実は中国由来

調べる前まで「ハーリーは琉球独特の行事」かなと思っていましたが、実は中国由来の行事のようです。『琉球国旧記』や『那覇由来記』などの記録によると、ハーリーは中国から伝来したという内容があるそうです。

 

話は今から2300年以上前の紀元前3世紀までさかのぼります。当時の中国は春秋戦国時代で、複数の国が乱立し覇権を争っていた時期。楚(そ)という国には、優秀な屈原という政治家がいました。

 

謀略に嵌まり国を追放され、自ら命を絶ってしまいました。国民から非常に慕われていた屈原。彼の死を悲しんだ民衆が、彼の慰霊のため「爬龍船競漕」を行うようになり、その行事が沖縄に伝来したというわけです。

 

「爬龍」は日本語読みだと「はりゅう」になりますが、中国の発音では「ハーリー」。それが沖縄でよく知られる「ハーリー」の由来というわけです。

 

ちなみに屈原という男は【端午の節句】の由来にも関わった人物でもあります。中国で「爬龍船競漕」は端午の節句に行われる行事であり、「龍舟節」と言われます。2300年も前の人物なのに、今も残る行事の起源となっているのは凄いですね。

 

その「ハーリー」が沖縄に伝わったのは、今から500年以上も前。この伝来については諸説あるようです。

 

ハーリーは国家行事だった

「ハーリー」の琉球伝来については、3つぐらいの説があります。

 

14世紀、中国から沖縄へ帰化した久米三十六姓が伝えたという説。15世紀に南山王が中国へ留学した際に見た「爬龍船競漕」を、琉球で再現したという説。長濱大夫という人物が中国の南京で造船技術を学び、それを琉球に持ち帰り、造った船を那覇港で競漕させたという説。

 

いずれにせよ、ハーリーが琉球へ伝来したのは500年以上も前のことで、琉球の安寧を願う国家行事となりました。冊封使が来沖した際は彼らをもてなすため、海ではなく首里城近くにある龍潭(りゅうたん)池でハーリーが行われました。

 

明治政府による廃藩置県により、1879年に琉球藩が廃止され沖縄県が設置されるとハーリーも行われなくなりました。

 

ハーリー廃止の後は国家行事としてではなく地域行事として、いくつかの港でハーリーが行われるようになります。1928年を最後に、ハーリーは一時沖縄から見られなくなります。

 

1975年、沖縄の本土復帰記念事業として海洋博が開催されますが、その際にハーリーが復活し、それ以降は各地域で活発に行われるようになり、今に至ります。

 

沖縄のハーリーは海の神様に対しての豊漁祈願や、感謝の気持ちを表す行事となっています。地域によって呼び方も様々。那覇では「ハーリー」、糸満では「ハーレー」、八重山では「パーリー」と呼ばれます。

 

一般には旧暦5月4日の【ユッカヌヒー】に行われるハーリーですが、那覇ハーリーは大型連休中にやってくる観光客にも見てもらいたいという事で、ゴールデンウィークに行われます。

 

ただ、糸満ハーレーも那覇ハーリーも2022年は中止。コロナの影響により、3年連続での中止となってしまいました。沖縄では多くの人を呼び込んで非常に盛り上がる行事ですので、来年こそは復活開催して欲しいと心から願います。

 

ユッカヌヒーはちんびんを

旧暦5月4日の行事【ユッカヌヒー】は新暦だと6月2日、来週の木曜日にやってきます。この行事用お菓子として、マルキヨ製菓は

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ちんびんを期間限定でリリースします。沖縄風クレープとも言われるこのお菓子ですから

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アイスをくるんで食べても美味しいですよ。今年もそうしようかなと思っていますし、今から食べるのが楽しみです。

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この「ちんびん」は次回ブログで紹介する予定なのでお楽しみに。

 

梅雨明けはいつ?

今年(2022年)は5月4日に梅雨入りが宣言されました。去年は5月5日に梅雨入りし、梅雨が明けたのがなんと7月3日。約2ヶ月も梅雨の時期が続きました。実はここ10年で、もっとも梅雨の期間が長かったのが2021年でした。

 

ここ10年の記録を調べてみると、最も遅い時期に梅雨入りしたのは2018年。6月1日に梅雨入りし、6月23日にはそれが明けています。梅雨入りから約3週間での梅雨明け宣言。ただ、平年だと梅雨の期間は約6週間。

 

今年も6週間で梅雨が明けると仮定すると、6月15日あたりが梅雨明けになるでしょう。今しばらくは雨や曇りが続きそうですし、去年みたいに梅雨が長引けば7月まで続く事も考えられます。

 

ちなみに沖縄は戦没者に手を合わせる「慰霊の日」というのが6月23日にあり、「梅雨明けは慰霊の日あたり」と、よく言われます。過去のデータから、梅雨明けは6月21日ごろとなっているので、実際にその通り。

 

というわけで、「慰霊の日までに、梅雨が明けるといいな」ぐらいの気持ちで、今しばらくは雨や曇りの天気と付き合って行くのが当然と思うのがいいかもしれませんね。

 

月末までにやらなければならない仕事に追われつつ、【ユッカヌヒー】の準備で忙しいマルキヨ製菓。沖縄の行事を支えるため頑張りますので、よろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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