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旧暦3月3日は浜下り

2022年03月29日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日からずっと曇り空の沖縄。気温も落ちて、また肌寒い日がやってきました。彼岸が終わった頃、「もう寒いと感じる日はない」と思っていましたが、予想が外れましたね。

 

沖縄の人は気温が20度を切ると「寒い」と、普通に言いますからね。また、しばらく雨降りの天気も続く見込みで、気温も16度まで下がる日もありそうです。

 

4月に入っても、気温が15度近くというのは記憶にありませんが、これも地球温暖化の反動なのでしょうか? 安定して暖かい日が続くのは、もう少し先のようです。

 

さて、今度の日曜日は「浜下り」という行事がやってきます。「浜下り」は、沖縄本島では「はまくだり」「はまうい」「はまおり」と発音したりします。別の地域ではまた、全く違った発音になりますが、それは後ほど。

 

前回のブログは、「浜下り」にまつわる【アカマタ伝説】を紹介しました。今回は、「浜下り」という行事でどんな事をするのかをお話しします。

 

バックナンバー

15際の美しい娘の前に、突如現れた男。名前も明かさず、出身も明かさず、男は女を妊娠させてしまいます。娘は母親と共に、男の住処を突き止めます。しかし、そこにいたのは… なんと蛇のアカマタでした。

 

母娘はユタに相談。旧暦3月3日に浜へ下りて、みそぎを行う事でヘビの子供を体外に放出し、難を逃れました。

⇒【アカマタ伝説

 

潮干狩りをする

前回紹介した【アカマタ伝説】。これにならい旧暦3月3日になると、女性が海や川へ足を運び、海水や川水を浴びて「みそぎ」を行うようになりました。

 

新暦の3月3日「雛祭り」も、元々は中国から伝来した「みそぎ」の行事でした。「雛人形」の起源は、人間の代わりにみそぎをしてくれる紙で出来た「人形(ひとがた)」と呼ばれるものでした。

 

しかし、浜下りでは身代わりはありません。女性本人が直接、海や川に出向いて水浴びをします。旧暦3月3日と言えば、だいたい新暦で4月になっている事が多く、沖縄はその時期、気温が25度近くまで上がっている事が多いです。

 

日中の気温が25度ぐらいなら、海や川へ出て水浴びするのはちょうどいいでしょう。ところが現時点での旧暦3月3日の予想最高気温は21度、最低気温は17度と、例年の沖縄としては少々気温が低い予想が出ています。

 

沖縄県外の方なら、これぐらいの気温なら何でもないでしょうが、沖縄の人は寒がりが多い。気温20度ぐらいで海へ行く人は、25度の時と比べるとかなり減りそうなイメージです。

 

「みそぎ」と言っても、何か特別な儀式を行うわけではありません。ご馳走を用意して家族で海などに出向き、女性に限らずみんなで潮干狩りをする。まさに「海へのピクニック」というのが、現代の「浜下り」の定番の形と言えるでしょう。

 

特に「みそぎ」など意識せず、潮干狩りを楽しむ。これで「浜下り」という行事を執り行った事になります。沖縄では毎年、家族で潮干狩りする様子が「浜下り」としてニュースで紹介されますよ。

 

海へ出かける時は是非

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マルキヨ製菓の「三月菓子」もお持ち下さい。

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この「三月菓子」が「浜下り」のメインのお菓子となっています。このお菓子の詳細は、次回更新予定のブログでお話ししますよ。お楽しみに。

 

「浜下り」の儀式

地域として「浜下り」の儀式を行う地域もいくつかあります。うるま市平安座島(へんざじま)では、地域の人が浜辺に集まり、琉装した人々が音楽を演奏しながら、海産物を捧げたり、魚の御神輿をかついで海を渡って近くの島まで練り歩きます。

 

そして、海に向かって琉球舞踊を奉納する。こういった一連の流れが「浜下り」の儀式として行われていましたが、最近はコロナ禍の影響で中止になっています。今年(2022年)も現時点で、この行事を執り行うという情報を目にしていません。

 

今年も行事の開催は厳しいかもしれませんが、興味のある方は検索して調べてみて下さい。

 

宮古島や八重山における「浜下り」は「サニツィ」(宮古)、「サニズ」(八重山)と呼ばれます。神仏によもぎ餅をお供えし、健康祈願をします。そして浜辺で砂を踏みつけ、海水につかる事で「みそぎ」を行います。

 

宮古島の北側にある池間島、その北側には「八重干瀬(ヤビジ)」という巨大なサンゴ礁群があり、ダイビングやシュノーケリングのスポットとして有名な場所があります。

 

珊瑚礁群は普段海面下にあり、海に潜らないと見る事は出来ませんが、旧暦3月3日ごろは海面上に姿を見る事が出来ます。ごく一部の時期しか現れないため、「幻の大陸」とも呼ばれています。その「幻の大陸」で行われる儀式もあります。

 

「みそぎ」を行う女性が上陸し、そこで海水を全身に浴びて体を清めます。そして、ニライカナイにいると言われる海の神様に感謝の祈りを捧げます。その後、海産物を採り、潮が満ち始めると再び体を清め、神様に感謝してその場を離れます。

 

一昔前は、この「八重干瀬(ヤビジ)」でのダイビングや浜下り体験ツアー的なものがありましたが、コロナ禍の影響を受けだいぶ縮小、もしくは中止になっているようです。興味ある方は自分が訪れたい時期にそのツアーが開催されているのか調べておきましょう。

 

高齢者や病人など、体が不自由などの理由で直接海に出向く事が出来ない人達でも、浜下りを行う事ができます。海に出向いた人が砂や潮水を持ち帰り、家から出る事が難しい人達にそれらを触れさせる事で、「みそぎ」を行った事にするのです。

 

今年(2022年)は、去年に比べればコロナに対する緩和がなされているので、各地で浜下りを行う人が多くなるかなと思います。密にならないよう十分気をつけ、潮干狩り等を楽しんで頂けたらと思います。

 

行事用お菓子

「浜下り」でマルキヨ製菓が提供する行事用お菓子は

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「三月菓子」と「よもぎもち」になります。これらのお菓子については、次回ブログで紹介する予定なのでお楽しみに。これらのお菓子はすでに店頭に並んでいますので、見かけたら是非、手に取って下さい。3時のおやつとしてもオススメですよ!

 

この記事をもって、3月のブログ更新は最後、すなわち今年度最後の更新となります。4月は「浜下り」だけでなく、「シーミー」という大きな行事もやってきますので、まだまだ息つく暇もないマルキヨ製菓です。

 

沖縄の行事を支えるため、新年度も頑張っていきたいと思います!

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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