スタッフブログ

カーサを独自で用意

2021年10月1日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。さぁ、今日から10月ですね。今年も残すは3ヶ月となりました。本当に時が経つのは早いものです。

 

9月は「シバサシ」「十五夜」「秋彼岸」と、行事が3つも立て続けにやってきて、非常に忙しい月でした。3つとも用意する行事用お菓子が異なるため、それらを短期間で作るのはかなりの重労働でしたよ。

 

その前の月の8月には旧盆があり、こちらも非常に忙しい月でした。10月の行事と言えば、月末にやってくるハロウィンだけです。

 

行事的には少しゆっくり出来ますが、先月・先々月と行事優先でなかなか片付けられなかった仕事がたくさん残っていますので、今月はそちらもしっかりとこなしていきたいと思います。

 

時折、ブログでも登場する「マルキヨ製菓三大忙しい行事」という言葉。いつも軽く流していますが、今回はそれについて少し説明してみたいと思います。

 

マルキヨ製菓三大忙しい行事

その3つの行事とはズバリ「シーミー」「旧盆」「ムーチー」の3つです。1つ1つ、どんな風に忙しいのかを話してみましょう。

 

まず、「シーミー」ですが、これは4月に行われる行事で、ひらたく言えば「ご先祖様のお墓参りをして、手を合わせる行事」です。この行事が何故、忙しいかというと「その期間が長いから」です。

 

20年ぐらい前はどの家庭も、それこそ4月の半ばぐらいまでにはシーミーを終えていたと記憶しています。二十四節気の「清明」に合わせた行事なので、本来その行事期間は2週間ぐらいなのです。

 

ところが、最近はその期間にこだわらず、県外にいる人が沖縄に帰ってきやすい時期という事でゴールデンウィークに墓参りをする所も増えています。

 

「シーミー」は多くの県民が参加する行事で、それなりに大量のお供え用お菓子を用意します。「行事期間が長いなら、お菓子も分散して作れるから作業的には楽なのでは?」という意見もありますが、事はそう単純ではありません。

 

土日にお墓参りをする家庭が多いのですが、県内の各店舗からはその日に合わせて追加注文が入ります。「餅がたりない」「かるかんをもっと入れてくれ」など。

 

お墓参りは天候にも左右されやすいため、この週末にどれだけのお菓子を用意すればいいのかを判断するのはとても難しいのです。作りすぎると、売れない分は返品などで無駄が出ますし、足りない場合は土日も必要なお菓子をさらに用意したりします。

 

これが4月の頭からゴールデンウィーク終了時まで続くので、マルキヨ製菓としてはかなり神経をすり減らす行事なのです。

 

次に旧盆ですが、こちらも多くの県民が参加するご先祖様に手を合わせる行事。あの世からご先祖様が各家庭に降りてくるので、家にいる人達は彼らをしっかりとおもてなしします。

 

この旧盆の期間は「ウンケー」「ナカビ」「ウークイ」の3日間。この3日に集中して、多くの県民が行事を行うため、それに合わせて大量のお菓子を用意します。

 

工場では1日に作れるお菓子の量も限界がありますし、保管する場所のキャパや、どの期間までは保管できるというのも決まっているため、これまたすごく神経を使う行事なのです。

 

あらかじめ注文されたものだけでなく、急な注文分のお菓子も作るため、時には深夜まで工場が稼働している事も過去にはありました。旧盆が終わると、スタッフ一同グッタリする程、肉体的にも精神的にもきつい行事なのです。

 

ムーチー

3つ目の忙しい行事は「ムーチー」です。

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この行事がとても忙しい理由は「カーサを1枚1枚、丁寧に洗浄する」「ムーチーをカーサで包む」これらの作業を、1つ1つ人の手でやっているからです。

 

毎年「カーサを洗浄する機械があれば」「ムーチーをカーサで包む機械があれば、どんなに楽だろう」と思いながら、スタッフ一同地道に作業に取り組んでいます。

 

ムーチーが終わると、みんな体がバキバキ状態。肩は上がらず、腰は痛い。全身の関節も悲鳴をあげるなど、肉体的な負担が最も大きい行事、それが「ムーチー」です。

 

もし、カーサを洗浄する機械やムーチーをカーサで包んでくれる機械を知っているという方がいたら、是非、マルキヨ製菓まで連絡お願いします。

 

カーサを育てています

行事「ムーチー」における問題は、肉体的疲労のすさまじさだけではありません。最近はムーチーを包む「カーサ」についても、よく問題になっています。

 

台風などでカーサが取れない、天候不良でカーサが思うように育たない等の理由で、カーサが足りなくなる場合があるのです。毎年、業者からカーサを取り寄せていますが、そんな事情により、昨今のカーサは値段が高騰。

 

例えばカーサ1枚10円値上がりしたとしても、10万枚近く仕入れると軽く100万円もプラスの出費になってしまいます。

 

そこでマルキヨ製菓は畑を借りて、独自でカーサを育てることにしました。

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とある場所で、マルキヨ製菓が栽培しているカーサです。とりあえず今年は、そこから1万枚以上を目標に刈り取る予定です。

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そして、その刈り取り作業は今月から開始します。ムーチーという行事は3ヶ月後ぐらいですが、刈り取り作業も定期的に週末行って、とりあえず今年は1万枚、あるいはそれ以上を確保したいと考えています。

 

最近はお菓子の原材料だけでなく、カーサを始め色々なものの値段が上がっています。それでもお菓子の料金は簡単に上げる事ができないため、こういった目に見えない企業努力で頑張っていたりします。

 

次回の「ムーチー」で、沖縄の皆さんに美味しいムーチーを食べて頂けるよう、今月から頑張りたいと思います!

 

表には見えない行事の大変さについてお話ししてみました。沖縄の行事を支えるため、マルキヨ製菓は日々頑張っていますので、これからもよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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