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ハマウイ(浜下り)

2016年04月7日

こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。県内の各学校では始業式や入学式が行われているようです。新社会人として、働き始めた人達もいます。新生活、いいですね。私は相変わらず、仕事に追われている日々ですが、いつか仕事を追い越してやろうと頑張っております。

 

沖縄では今週より、シーミーの時期に突入しました。最初はカミシーミーから始まり、一般家庭のシーミーが始まる事になるので… 本格的にシーミーの雰囲気を味わうのは、4月の中旬を過ぎてからになるでしょう。

 

というわけで、シーミーについてはもう少し後で話すとして… 今回はタイトル通りのお話しをいたします。あさっての4月9日になりますが、旧暦の3月3日。この日は「浜下り(ハマウイ)」と呼ばれる行事が行われる日です。(※ 浜下り = ハマウリとも言います。)

 

宮古では「サニツィ」,八重山では「サニジ」とも呼ばれているこの行事は【ひな祭り】同様「女の節句」、すなわち女性に対する行事となるのですが… まずは、この行事の由来となる伝説がありますので、前回ブログをチェックして下さい。

→【アカマタ伝説

 

さて、この【アカマタ伝説】に続き、【ひな祭り】との関連もある「ハマウイ」という行事。復習も兼ねて、少しばかり【ひな祭り】についてお話ししましょう。

 

ひな祭り】では厄払いのため、木や藁(わら)を人の形にして川に流し、自分の代わりに「みそぎ」をさせました。自分の代わりに「みそぎ」をしてくれるものを「人形(ひとがた)」と呼び、それが「ひな人形」の原型となります。

 

「ひな人形を片づけないと、婚期が遅れる」と言われる理由の1つに「ひな人形を片づけていないという事は、みそぎが出来ていない。すなわち、厄払いが終わっていないので嫁に行けない」というものがありました。

 

身代わりの「人形(ひとがた)」をたてる理由は実に単純で、この時期に水に入るのは「寒いから」です。しかし、もともと温暖な気候の沖縄では「人形(ひとがた)」を使う必要がないため、女性自身が水に入って「みそぎ」を行い、けがれを払う事で健康を祈願していました。

 

海人(ウミンチュ)の島・沖縄にとって、潮の満ち引きを知ることはとっても大事です。この潮の満ち引きの要因となっているのが月。月を元にした暦が旧暦であり、旧暦の3月3日は年間を通して干満の差が大きく、干潮時には浜辺が最も広がる時期となります。

 

つまり旧暦の3月3日は、浜に下りていく… すなわち「みそぎ」をするのにうってつけの日なんですね。

 

そしてこの行事の際、例えば那覇では三枚肉や魚のてんぷらなどのクワッチー(ご馳走)を重箱に詰め、浜に出かけたりしました。勝連町では、ノロ(女性の神官)を中心に健康祈願をし、歌や舞を踊り潮干狩りを楽しんだりしました。宮古や八重山では、よもぎ餅を神仏にお供えし健康祈願してから、浜に向かい「みそぎ」をしました。

 

宮古にある広大なサンゴ礁群・八重干瀬(ヤビジ)。普段は海面下にあるサンゴ群が、旧暦の3月3日はまるで島が現れるように、2~3時間だけ姿を見せます。船で近づき、サンゴ群が姿を現すとそこへ女性を中心に上陸します。

 

波を浴びて身を清め、神に祈りを捧げます。その後、海の幸をもたらしてくれる神に感謝をし、浜辺で魚介をとって楽しみました。潮が満ちてくると船に戻り、再び潮水を体にかけて身を清め、神に感謝の祈りを捧げます。これら一連のルーティンは、神聖なものとされていました。

 

宮古では「潮や砂にふれる事で、身の汚れをはらう事が出来る」と言われていたため、直接海に行く事ができない病人や高齢者のために、砂や潮水を持ち帰る人もいたそうです。

 

かつては上記のような意味合いで行っていた「ハマウイ」ですが、今では「家族で海岸に出て、潮干狩りをして楽しむ」という形が一般的です。クワッチー(ご馳走)など持って行き、ピクニック気分を楽しむ家族の姿が、毎年沖縄のニュースで取り上げられます。

 

潮干狩りで楽しみながら、意識せずとも「みそぎ」をしている。現代の「ハマウイ」は、そんな感じです。この行事の際、首里では重箱に
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「三月菓子」を詰めて行きました。いわゆる、さぁーたあんだぎーを、重箱に詰めやすいようにという事で、長方形の形にしたお菓子です。一方、宮古や八重山では
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「よもぎもち」をお供えしていました。

 

マルキヨ製菓では、これらのお菓子をフル稼働で製造中です! 普段からも売り出しているお菓子ではありますが、特に「ハマウイ」の時期には、要チェックのお菓子達です!

 

「三月菓子」は「三月」と名前についているお菓子で「本来は三月だけのお菓子」と言いたいところなのですが…  実は年間を通しての注文が多いため、マルキヨ製菓では1年中製造しているのです。
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「三月菓子」は 10個入りで税込432円(税抜400円)と、お買得商品となっています。賞味期限は製造から30日と長めですが、開封後はお早めにお召し上がりください。保存の際は、直射日光や高温多湿の場所を避けて下さい。

 

賞味期限が長いので、県外へのお土産としても人気がありますし、ホームページからも注文できます。

→【三月菓子

クリックすると、「三月菓子」のページに飛びますよ。原材料なども確認できますので、一度はチェックしてみましょう!

 

「よもぎもち」は
yomo2単品が税込108円(税抜100円)。
40925045個入りは税込463円(税抜き429円)となっています。製造日から8日が賞味期限と短めなので、購入後は早めにお召し上がりください。開封後は、賞味期限に寄らずお早めにお召し上がるようお願いします。また、保存の際は高温多湿・直射日光のあたる場所は避けて下さい。

 

来週は、これらのお菓子をクローズアップして紹介する予定です。そして再来週は、本格的に活動が始まっているであろう「シーミー」についてのお話しをする予定です。

 

新年度が始まったばかりで、仕事の方も慌ただしい日々が続いています。さらには長丁場の行事となるシーミー。ゴールデンウィークが明ける頃に、やっと落ち着くかなという感じです。

 

今年は土曜日が「ハマウイ」となっていますので、多くの家族連れが潮干狩りに出ることが予想されます。良い天気になる事を願うばかりです。そして「みそぎ」をしつつ、たくさん楽しんで欲しいですね。

 

今回はこの辺で。

 

mozu08

 

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